kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基礎練習を繰り返す

2010-10-31 | 陸上競技
土曜日、色々とやりたいこと、やろうと思っていることがあったので少し早めに練習を開始しました。この日も3年生がわざわざ練習を手伝いに来てくれました。このことを下級生はどのように感じているでしょうか。チームとしてやってきたことを引き継いでもらいたい、来年以降のために何とかしたいという気持ちがあるからだと思います。「当たり前」ではありません。人の気持ちが分かるようになっていかないと思いますね。

サーキットをやってから軸作り。ここは自分達で取り組ませました。これまで繰り返しやって来ていますし、3年生が付いて見てくれていましたから。ここから先は本当に地味な練習を繰り返しました。脚運びを重視した重心移動。他校の1日の練習分くらいはここに時間をかけたと思います。男子の一部は根気強く繰り返すという部分が少し足りないと感じています。動きを変えようという感じが足りません。例えば他の選手の動きを見たり、出来ないから出来るまでやろうという感じが明らかに不足しています。自分なりには一生懸命なのでしょうがこのままでは同じレベルのままだと思いますね。「どうしたら良いのか分からない」のかもしれません。それなら質問をすればいいだけのこと。ここを克服しないと大きな成長にはつながりません。

脚運びをずっとやってから、重心移動を意識させるために階段に移動。幅の小さい階段でやりました。3年の感覚を聞きながらどうすれば意識しやすくなるか、身に付きやすいかを繰り返し考えました。とにかく地味に繰り返す。腰が入らない状態が続いていましたからそこを意識させたい。接地と腰の位置、軸の傾きを重視していきました。かなり長い間やってから平地に戻りまた脚運びと重心移動。この段階でかなり数人は改善されていました。意識して繰り返すというのは効果がありますね。

3年生のrina、誰よりも地味に練習を繰り返してきました。元々膝が出るタイプの走り方でしたが地味な基礎練習の繰り返しにより走りが大きく変わってきました。積み上げていけば必ず動きは変わるのです。しかし、昨年膝を痛めてから動きの感覚が全く無くなりました。驚くほど走れなくなりました。積み上げてきて走れるようになったタイプは崩れてしまうと戻すために大きな努力を要します。通常の選手であればこの段階で諦めてしまうかもしれません。「心」があり誰よりも「目標」に対する「想い」が強かったから、諦めずに最大限の努力をしてインターハイを手にしたのだと思います。人はやる気になりさえすれば必ずできる。必ず変われる。それを見ていますから中途半端な気持ちで繰り返している間は絶対に強くはならないと感じています。積み上げていく以外にはありません。

前半の最後にタイヤ引きを実施。野球部が試合をしていたため短い距離でしかできませんでしたが、リハビリ中の選手にはちょうど良かったのではないかと思います。数本を組み合わせてひたすら走らせてから、負荷なしで走る。これを数セットやりました。比較的声が出るようになってきたかなという感じです。野球の試合に負けないように声を張らなければ届きませんからね。慣れてきたら距離を伸ばしていきたいですね。何本かを組み合わせることには意味があります。単純に疲れさせるというのではなく疲労したから意識できることもあります。「頑張っている」という雰囲気から抜け出せるようになると更に質が上がると思います。

少し補食を摂ってからあとは通常通りのウエイトと外補強。ここは見ることが出来ませんでしたがかなり良い雰囲気でできたようです。変わりつつあるのかもしれません。まだまだやることがあります。軌道に乗ったかどうかはこれからです。見ていきたいですね。
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負荷をかけた中での動き

2010-10-31 | 陸上競技
金曜日、朝から考えられないくらいバタバタしました。こういう日に限ってあれもこれもやらないといけなくてイライラします。1週間後に近くの中学生が「総合学習」の一環で本校で授業を受けることになっています。何故か担当は私…。グラフィック系のソフトを使って何かをやらないといけません。いつ準備するのかという感じですがやるしかありません。時間を作るしかないなーと思っています。

練習は3年生にサーキットを計ってもらいました。見に行かず。集中力がどこまで保てるかだと思っています。この段階でかなりキツいと思いますがそれでも本気になれば何でもできるはずです。今はそこを「試す」という感じでしょうか。全ては自分のためにやっているという感覚がなければできませんからね。

その後は軸作りと脚運び。色々とやらなければいけない部分がありますが冬期に入っていく中で質の高い練習をしていくためには「基礎」的な練習を繰り返していかなければいけません。はっきりいってかなり地味です。やりきった感はないと思いますが、走り込みのような派手な練習よりも大切だと考えています。地味な練習ですから「本人の意識」が大きく影響してきます。だらだら「やるだけ」の練習ではなく、「何のためにやっているか」を分からなければ効果は上がらないと思っています。飽きるくらいやったとしても「やるだけ」との姿勢と「身に付けてやる」という高い意欲の中での練習では効果が全く違う。かなり長時間になりますから本当に「強くなりたい」という気持ちがなければ保てないと思います。同じ練習をやっても「差」が出るのはここの「意識」の違いです。

負荷をかけて腕を使えない状態にしてから脚運びをするようにしました。脚に意識を持っていくためです。腕を使うとそこでバランスを取ります。体軸の意識が弱くてもごまかせる。身体を進めていくためにはきちんとした姿勢と軸の感覚が大切になります。軸作りと脚運びを同時に意識するために色々と工夫をしていかなければいけないと考えています。

かなり時間をかけました。そこから少し走ってまた同じことを繰り返す。しつこいですからね。かなり長時間やりました。最後に中間のための感覚作りをしようと思ってスキップ走をしました。これはポイントを押さえることができればかなり効果が高いと考えています。加速段階の動きはここ数年間で見えてきた部分があります。もちろんまだまだですが…。スピードが上がってきてからの中間が今後の大きな課題になると考えています。そのために水平方向への移動感覚を身に付けさせたいと。
走るだけ、補強だけではなくここを組み合わせていきたい。基本的に「鍛えたい」というのがかなりありますから、いかに負荷をかけるかを考えています。速いスピードで前に進みながら筋力的な部分を鍛える。走り中で走るのに必要な筋力は身に付く、と言われる人もいますが間違いなく不足しています。「走る中でしか鍛えられない」なら負荷をかけて走るのが一番良いのかなと。スキップ走も単純にスキップをするだけから坂道を使ってに変えて実施していた時期があるのですが、きちんとした形ができていないままで坂道に入ると本来の目的から外れてしまいます。そのため平地で負荷をかけてやってみようと。

ある程度練習させて「出来るまで」「出来たら終わり」と言って簿記の勉強を教えに行っていたのですが、勉強が終わってもまだやっていました…。良いのか悪いのか…。意欲の現れだと受け止めて良いのかは不明。様子を見ながらやっていかないといけないと思いますね。

まだ「本気」かどうかは判断できません。「温度差」と「意識差」が無くなる日がくるでしょうか。
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身体を動かす

2010-10-30 | 陸上競技
木曜日、練習をする前にもう一度話をしました。内容は今まで何度も話してきた事です。今更改めて話す話ではありませんが、「自分が目標に向けて努力することの大切さ」と「毎日の行動を振り返る」という部分です。

どれだけ能力があっても努力をしなければ開花しない。足の遅い亀が歩むことを止めてしまったらそこで全ては終わり。必死になって目標に向かうなかで初めて見えてくるものがある。私は中学時代、学校のリレーメンバーに入ることも出来なかった。それが高校時代には県で勝つこともできたしあと一歩でインターハイという所まで進めた。学生時代は練習をしていない女子選手がインカレ出場を決めて私は地道に努力してもなかなかインカレには届かなかった。でも私は歩みを止めなかった。だから最後の最後で届いた。練習せずに届いたインカレには意味がないと考えていた。必死にもがいてがむしゃらにやってきて手にしたインカレだから「今」の自分がいると思う。能力が高くても努力しない選手と普通の力で必死になる選手、どちらが強くなるか?そこの価値がわかるかどうかだと思います。

もう1つ、「毎日の行動を振り返る」というのは日誌の使い方です。思い出作りのために日誌を書かせているわけではありません。自分自身と向き合う時間を作っているのです。私がblogを書くのも同様、自分の頭の中を整理する、自分の内面と向き合うために書いています。この時間があるから今の自分があると思っています。「取り合えず書くだけ」の日誌には意味がありません。選手の中にはこの事を繰り返し話しても意味が分からない者もいます。全ての事がつながっているという部分が理解できないからです。ここがかなり重要だと思っていますからしつこいくらい繰り返し話をしていくしかないと考えてやっています。

正直かなり話をしていますから、これで伝わらなければなかなか難しいと思います。本気にさせる方法というのが分からなくなります。私のような人間が他者に与える影響というものはそれほど無いかもしれません。それでも出来ることをやるしかないと思っています。考えられないくらいのエネルギーを使います。

練習再開しました。全てはこれからの取り組みの意識と行動です。あえてかなりきついメニューにしました。自分自身の意志を確かめるためには必要な部分だと思っています。サーキットを2サイクル、2セット。これだけで30分はかかるでしょうか。補強をやるというのは自分のためにやるものです。これだけ話してまだ最大限の努力が出来ないようであれば間違いなく今後も出来ません。練習は3年生に計らせました。見に行かずに自分の意志でやるということを重視しました。
その後、ウエイトと補強の外種目。全く身体を動かしていないのに加えて試合続きで間違いなく全身の筋力が低下していますからかなりきつかったと思います。ウエイトの時間よりも間違いなく外種目の方が時間がかかります。ここ数年「動きながら鍛える」という部分を重視しています。1年生、春先からある程度やってきたつもりですが出来ません。ここに意識の部分が現れるのだと思いますね。やるだけの練習では結果的に効果が低い。意識してやれば効果が出る。それだけだと思いますね。

今後色々とやっていかなければいけないことがあります。まだまだ不足している部分がありますから。まだ何も始まっていない。そう思っています。間違いなく身体中が筋肉痛になると思いますが、これを乗り越えていかなければ何も変わりません。目標に向かってどこまで真剣になれるか?一時的な変化では意味がありません。全ては自分のためにやる。それだけです。
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冬眠

2010-10-30 | 陸上競技
この数日間、練習について何も書いていません。書けるような内容が無かったからです。日曜日に3年生に話をしてから1・2年生に対して「今のままで良いのか」と投げ掛けました。3年生の取り組む意識と姿勢とは大きな「差」がありました。なかなかそこに気づきません。このまま練習をしていても何も始まらないと思っています。「普通の学校」であれば「まーこんなものだろう」という話で済むかもしれませんが、私が目指すものとは大きな隔たりがあります。

月曜日は練習をしませんでした。何をしたら良いかと聞かれましたが「冬眠」とだけ答えてそれ以上は何も言いませんでした。が、勝手に補強をしていたようです。考えがない…。前日に私から言われたことを理解していないから「取り合えずやらないといけない」という気持ちで動いてしまうのです。全く話になりません。今まで山積みだった問題点から目を反らし続けて今に至るのです。そこを解決しない限りこれからの練習の質は上がりません。練習をする前の段階がきちんと出来ていないのに練習をしても意味がないと思います。本気で「冬眠」したほうが良いと思いますね。

全てにおいて大切なのは何か?競技をしていくために必要なものは何か?ここが明確にならない限りうちのチームが積み上げてきたものはあっという間に崩れ去ってしまいます。それがどれだけの事なのかを考えないといけません。「練習を積めば強くなる」と思い違いをしています。「練習をしないといけない」という気持ちがあるのかもしれませんが、単純に練習するだけでは絶対に強くはなりません。練習はどこの学校でもやっています。強くなる学校では何が違うのか。全てを決めるのは「心」だと思っています。「心技体」という言葉がありますが最も大切なのは全てにおいて「心」です。大きな「心」の底辺の上に「体力」があって最後に「技術」が求められる。この部分が分からない限り練習をやる意味はないと思います。本当に「冬眠」したほうがいいと思いますね。話になりません。火曜日には1時間程度話をして、それから自分達で話し合いをさせました。複数で話すと自分の意見を言わない人間が出るので1対1で。自分が思っていること、先生に言われて何を感じたのかをひたすら話をさせました。練習は0。練習をする前の段階だと。終わりはいつの間にか終わっていました。

水曜日、朝「練習は何をしますか?」と問われたので前日の練習について聞き返しました。前の日、話をしただけで終わっている。前日の話が分かっている人間は不足する練習を家で補うはずだがそれはどうなのか?と。自信がありました。絶対に通常通りの補強、または日誌を書くだけで終わっているだろうと。案の定です。こちら側の言いたいことが伝わらない。目標を定めることができたら、練習に関しても自分で補うはずです。いつまで経っても「やらされている」という感覚があるから自分で必要なモノを考えないのです。ここ数年は「やりすぎる」傾向がありましたから私が止めないと練習が終わらないとう状態でした。それだけ「強くなりたい」という「想い」が大きかったのだと思います。比べることに意味はありませんが大きな「差」があるのは間違いないと思います。
ということで、午後は30分程度話をしてからまたも練習禁止。やる必要なしです。中途半端な気持ちで練習をしても効果が上がりません。「心」の底から「強くなりたい」と欲するまではグランドに立って練習に臨む必要はないと思っています。

「心」が育てば練習効果は上がります。どれだけ能力があって「それなりの練習」をしているうちは絶対に強くなりません。うちがこれまで活躍できたのは「全力で取り組む」ことができたからだと思います。はっきりいってこれはものすごく難しいことですし、労力がかかります。本気で「もういい」と思っている部分がありましたから「好きにすれば」という想いもありました。こういうことをblogに書くというのは不適切なのかもしれませんが、「陸上競技」と向き合うためには「好き」でなければできません。「とりあえずやる」というのでは伸びないのです。うちはそれを求め続けています。何時間も何日も何ヶ月もかけてそこを求めています。求められていることを理解するまでは練習をしても効果が上がりません。これまでの半年間でやってきたことが、「好き」になって「本気」で取り組み、「心」が育てば1ヶ月もかからないでできるようになると思います。

「冬眠」しています。それは選手の「心」が目覚めないからです。眠ったままで春を迎えるのなら練習をしてもしなくても同じ。目覚めて「全力」で動き始めて意味があるのです。考えていく時間が必要です。「やればいい」訳ではない。練習をしないで考える事も必要。乾いたスポンジは水分を吸収します。「心」はスポンジの大きさだと思います。大きなスポンジが「もっと水を吸いたい」と思えば、様々なものを吸収するのです。小さなスポンジではほんの少ししか吸収しません。「練習がしたい」と思うまでは特別指示を出す必要はないと思って数日間完全に放置していました。非難されるかもしれません。それでも「本当に正しいものは何か」を考えていくことが重要です。「冬眠」と言った一言を取り上げられて非難されるのならそれを受け入れようと思っています。「今」だけをみているわけではありません。これが将来的に生きてくる。そう思っています。

木曜日からは練習をしました。表情が変わりつつありますから。これはまた書きます。
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論語に学ぶ

2010-10-28 | 陸上競技
ここ最近は論語に関する本を読んでいます。原文を読んでそれを理解するというほどのエネルギーはありませんから口語訳や意訳、または論語を自分で解釈して自ら実践している会社経営に当てはめている経営者の本です。

孫子や孔子などの古い思想家や松下幸之助や稲盛和夫等の現代を代表する経営者の書物を読むということは非常に面白い。中国の古典の一つである菜根譚(さいこんたん)も一通り目を通しました。読書が唯一の趣味ですから(笑)。
これらの本には共通点があります。。それは「道」を示していることです。それぞれ切り口は違ってもほぼ同じことを言っています。孫子や孔子のような思想家や近代の経営者は「生き方」についてのみ話をしています。金儲けの仕方や権力を持つための手段が書いてあるわけではありません。「不易」と「流行」というのがありますが、時代が移り変わっても「変わらないもの」があるのです。そこを学んで自分のモノにしていく事が大切だと思っています。一時的なブームははっきり言って「無意味」だと思います。

数年前に「マネーゲーム」のように株の売買により大金を動かして有名になった経営者が何人もいました。今、どれだけの人が残っているでしょうか?「お金」を手に入れることが目標になっていて、本当に大切なモノを見失ってしまっているからです。だから違法行為をしてでも「お金」を手に入れようとする。正しくない「道」を進むから上手くいかない。当然の結果です。

私の好きなMr.Childrenの「es(エス)」という曲の歌詞に次のようなものがあります。「Oh なんてヒューマン 裸になってさ、君と向き合ってたい。栄冠も成功も地位も名誉もたいしてさ 意味ないじゃん」というのがあります。「裸になって」というのは「素直な気持ちで」だと解釈しています。人と素直に向き合うという事が大切。それに比べたら栄冠も地位も大したことではないんだ、と。
また「“答え”なんてどこにも見当たらないけど、それでいいさ。流れるまま進もう。手にしたものを失う怖さに縛られるぐらいなら勲章などいらない」という歌詞もあります。目に見える「何か」に縛られてしまって本当に大切な“答え"を見失いたくない。そんな感じなのかなと。

綺麗事ではなく、生きていくためには必要な「哲学」「考え方」があると思っています。大人であってもそこが見えていない人は多い。自分自身を高めようという志を持って生きなければその人生は無味なものになってもしまう。もがいても苦しくても前に進もう、目標に近付こうとする姿勢が大切なのです。

これらの本を読むようになったと同時に哲学的なモノの考え方に興味を持ちました。人が生きていくためには正しい「道」を生きることと、「考えること」が必要になります。何を持って「成功」というのかは分かりません。しかし、様々な事を考えながら自らの人生を豊かなものにしていくことが重要だと思っています。

もっと本が読みたいという気持ちがあります。陸上競技の技術的な事が書いてある本よりもこちらの方が大切です。最新知識と言われるモノをいち早く手に入れて指導をして「指導力がある」と勘違いをしている人よりは間違いなく「表面的なものではない部分」を重視する指導者の方が優れています。そう信じて生きています。

なんだかまとまりが無くなりましたが、本を読みたい欲求が高まっています。はい(笑)。面白くない内容をですみません(笑)
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原点に帰る

2010-10-28 | 陸上競技
何のためにやっているのか?ここに一度立ち戻ってみようと考えています。競技力が上がってきて学内、学外からも「総合優勝」について言われます。が、ここを目指してやってきた分けではありません。「結果」だけで判断してそれを真に受けると取り返しのつかないことになると思います。

「結果」にたどり着くまでにどんな事をしてきたのか?何を考え、何をしてきたかというのが大きい。強い者だけを集めてきてそれで「結果」がでる。1位、大会記録、総合優勝は本当に重要な事なのか?今回総合優勝したこと、やはりすごいことだと思います。胸を張っても良いでしょう。それだけの「想い」を持ってやってきた自負はあります。ひた向きに競技に取り組んできた事が総合優勝という「結果」につながった。

競技を通じて「教育」をしています。陸上競技という手段を使って教育活活動をしています。だから技術的なモノだけを求めてはいません。優先する必要があるのは「取り組み方」「考え方」です。ここを伝えていかなければ高校生活で本当に学ばなければいけないものが身に付かない。こういう話をする教員がどれだけいるのかはわかりません。が、ポリシーを持って生きたい。「そんなに熱くならなくても」と言われるかもしれませんが、伝える側が本気にならなくて受けとる側が本気になれるのでしょうか?

一生懸命にならなければ見えないものがある。本気になって取り組むから見えてくるものがある。だから「心」が動く。陸上競技は1つの手段でありこれだけが全てではない。以前の私にはこの手段が生徒会活動であったし、今も総合実践という授業を用いて伝えたいことを伝えています。他の授業の中でも同様。雑談に聞こえるかもしれませんが「大切なもの」を教えなくては学校の存在価値がありません。授業内容を教えるだけなら誰にでも出来ますからね。

伝わらない者は表情を見れば分かります。その場に居るだけ。本気になってくると先生が何を言おうとしているのかを感じ取ろうと前のめりになって聞こうとします。大きな差です。聞く気が無いものに何を言っても無駄だと思っています。残念ですが…。

今望むことは「本気でやりたい」ということ。簡単なことですし、当たり前の事ですが何だか遠い気がしています。

最も大切な部分、それは「心」だと考えます。ポリシーとは「哲学」です。自分が正しいと思う信念を持って進みたい。そう思います。
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最後のミーティング

2010-10-27 | 陸上競技
学校に戻ってから3年生を交えて最後のミーティングをしました。3年生に一人ずつ話をしてもらいそれを下級生に聞かせるという形で実施しました。

それぞれ想うことがあるので話をしてくれました。故障をして走れなかった悔しさ、種目変更をして成功したことの喜び、初めてリレーで戦うことができた充実感など伝わってくるものがありました。男子はこれまで人前で話す機会があまりなかったですが「想い」はかなり強い。「陸上が好きだから辛くても乗り越えてこれた」という言葉は本当に嬉しかったですね。青春ごっこをしていたつもりはありません。本当にその気持ちがあったのだと思います。

女子はほとんど言葉にはなりませんでした。それでも一生懸命に話をしてくれました。言葉では言い表せない気持ちがあると思います。
2年生の時は1度も負けずに3年生のインターハイがつかめそうな位置にいた。が、怪我をしてしまい弱気な部分が出てしまって悪循環を生み出した。辞めようと思ったが逃げているだけだと分かってもう一度本気になろうと決めた。今まで出来なかった事が最後の最後でできた。タイムだけを見れば納得はできないけど最高のレースが出来たと思う。逃げなくて良かった。

2年生の新人で自分だけが中国に行けなかった。悔しくて悔しくて練習の事だけを考えた。3年の春に自分の力で中国を勝ち取った。でも、3年間一度もマイルの決勝を走ることが出来なかった悔しさが残った。他の学校だったらマイルを走れたかもしれない。一度も走れなかったけどshokoのマイルメンバーで本当に良かったと思う。

2年生の冬季で怪我をして全く走れなくなった。本当に逃げ出したくなったけどみんなが「戻って来るまで待つから」と言ってくれたから自分自身と向き合えた。インターハイに出場できたのは自分の力ではない。多くの人が力を貸してくれて支えてくれたから届いた。中学時代の自分は1つの事に熱くなることは出来なかったけど、shokoに来て今の仲間と出会えてインターハイという目標に全てを賭けて取り組めて本当に良かった。

話を聞いていて私も涙が出ました。言葉の一つ一つが心に響きました。私も何かを話しましたがあまり記憶にありません。そこの場面場面で浮かんできた言葉を発しました。

3年生は全員といっていいほど怪我を経験しました。しなくて済むものであればそのほうが良いに決まっていますが、経験したことで様々な部分が変わったて思います。走って苦しい事なんで走れない苦しさ、辛さに比べたら小さな事だと日誌に書いていました。周りがインターハイを目指して必死で取り組んでいるのに自分だけが出来ない。強くなりたいという想いがあるのに練習が出来ない。そこで逃げるのではなく向き合って乗り越えていく事が出来たから全てが変わったのだと思います。

今の3年生が必死で競技に取り組んでくれたおかげで私も多くの事を学ぶことができました。この子達がいてくれたおかげで今のshoko陸上競技部と私は存在できるのだと思っています。本当に選手に恵まれました。今の3年生は特に「先生のために」という想いが強くありました。どんなことがあっても素直な気持ちで付いてきてくれたからこそ、強くなれたのだと思います。私の力は微々たるものです。この子達全員でインターハイに行きたかった…。私の力が足りないばかりに届きませんでした。申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいでした。

終わった後にこれまで支えて下さった保護者の方々としばらく話をしました。これまで物心共に支えていただきました。「shokoで陸上が出来て本当に良かった」と言って頂きましたが、保護者のサポートがあったからこそ選手たちも思う存分競技に打ち込めたのです。「勉強嫌いだったのに勉強するようになった」「机に座って勉強しているのかと思ったら日誌を書いていた(笑)」と成長を近くで見守ってもらえた様子で安心しました。

遅くなったので帰るように伝えに3年生の所に戻ると女子が誕生日プレゼントをくれました。土曜日は私の誕生日でした。以前、「トラック優勝をプレゼントしてくれ」と言った事がありましたが別にもらいました。その場では開きませんでした。選手が帰ってから開けましたが、手紙を見てまた涙しました。様々な想いを共有してきましたから、一言一言が響きます。選手の前で開けなくて良かった(笑)。
県総体で総合優勝した時の写真が入った写真立てと「ありがとう」「感謝」と書かれたコーヒーカップをもらいました。大切に使いたいと思います。

上手く言葉にはできない部分が多いですが、3年生と競技をするのはここまでです。本当に大切な時間を与えてもらえたと思います。心から感謝したいと思います。ありがとう。今からが本当の「力」が問われます。しっかりと進んでいってもらいたいですね。
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県体2日目~最後のマイルと女子総合二連覇~

2010-10-26 | 陸上競技
最終種目のマイルが始まる前、またも雨が酷くなりました。これだけ雨が強く降ると身体が温まりません。加えて練習量が大幅に減ってきていましたから短時間で何本も走るのは厳しいだろうと思っていました。それでも選手達はベストを尽くそうという気迫を持ってレースに挑みました。

男子のマイルは3年生を2人走らせました。これまでは200mとの兼ね合いで出場することがほとんどありませんでしたが、最後のレースですから何も考えることはありません。3組目に入っていたので2走の時点から一人旅となりました。3走otaniは400mが全く走れませんが前半から積極的に走りました。またもogawa先生が「最初から行け」と適切ではないアドバイスをしていましたが、これが良かったのかしっかりと走ってくれました。最後の50mは完全に動きがバラバラでしたが粘ってアンカーのkazukiへ。こちらも前半から積極的に走りました。唯一の短長選手ですから意地もあったと思います。最後まで走りきってくれました。良い走りだったと思います。全体の9番で入賞は出来ませんでしたが本当に良く走ってくれたと思います。

女子もかなりバテているのが明白でした。それでもレースに挑む前は本当に良い表情をしていました。勝ち負け云々を考えるのではなく自分らしい走りをしてくれたらというのだけを考えていました。レースは抜きつ抜かれつの好レースでした。2走のmikiはラスト動きが鈍りましたが最後まで粘りきりました。先週60秒で走った勢いから比べると少し鈍かったですが雨の中で400mHに賭けて走った後ですから、十分の走りだったと思います。アンカーに渡った時点でトップでした。rinaも動き的には9割位でしたがそれでも負けることはありません。最後まで力を出しきってくれました。4分3秒2で優勝でした。走った4人だけでなく3年生の「想い」を背負って走ってくれた良いレースだったと思います。昨年アンカーを走ったmisatoも応援してくれていました。このつながりがすごく嬉しかったですね。

全員が笑顔で終われるというのはなかなかあることではありません。今回は最高の形で終われたのではないかと思います。昨年に引き続き女子は総合優勝とトラック優勝を果たしてくれました。本当に名誉な事だと思います。今回はトラック種目の活躍が凄かったと思います。短距離種目では5種目優勝を果たしました。これは選手の取り組みの結果だと思います。うちの選手の人数で総合優勝できるというのは簡単な事ではありません。長距離は0ですから更に難しいと思っています。それをやってのけたというのは選手の気持ちの強さだと。

最後に戻ってから3年生を交えてミーティングをしました。また別に書きます。
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県体2日目~400mH~

2010-10-26 | 陸上競技
400mHも800mと同様に強い雨の中で行われました。補助競技場の問題点は雨が降った時に対応が出来ないことです。アップする場所もありませんから身体がなかなか温まりません。それでもレースは実施されますから記録が狙いづらい状況にあります。

男子400mH、1組目に2人出場しました。kazukiは400mHで入賞を狙える力があります。ハードル練習が不足している部分がありますがきちんと走れれば十分戦える可能性があると思っていました。レースが始まると最初の1台目の入りまでが少し遅れてしまいました。そのまま2台目を越えようとした時にハードルに脚を引っ掛けてしまい転倒寸前の状態。なんとか持ち直してくれました。本当に危なかった…。そこから追い上げを見せて組の3着でフィニッシュ。記録は60秒09でした。本人としては納得できるものではなかったかもしれません。2組目の1着が60秒07で入ったため残念ながら4位となり賞状を手にすることは出来ませんでした。それでも後半の走りは非常に良かった。合格点の走りだと思います。fujinoは60秒5で5位に入りました。練習をしていないのにこれだけ走れるというのは強いのかめしれません。

女子はmikiが出場。今回は大会記録、県記録の更新を本気で狙っていました。この1年間色々あって自分らしい走りが出来ない事が多かったですが、最後の1ヶ月で気持ちが変わってかなり前向きになりました。それに伴って走力も数段上がりました。この辺りはまた別に書きたいなと思っていますが、悪くても63秒台は出せそうな感覚がありました。今の県内であればrina同様、別格だと思える強さを感じていました。
前述のようにこの天候ではなかなか記録が出づらい状況だというのはわかっていました。それでも行けると思っていました。

実際のレース、これまで上手くいかなかった部分を繰り返しやってきたのでかなりスムーズに走れました。17歩から18歩への切り替え、18歩から19歩への切り替え、10台目まで19歩という理想的なレースでした。10台目を越えた瞬間涙が溢れました。最後のレースで今までやってきたことが全て出せた。これまでの苦しみを知っているだけに本当に嬉しかったですね。タイムは65秒33、目標としているタイムには届きませんでした。周りの先生方からも天候が良ければ63秒は間違いなかっただろうと言ってもらいました。記録としては昨年出したベストを0.07秒更新しました。この少しのタイムの短縮には言葉には表せない大きな意味があると思っています。本当に最高の走りを最後に見ることができました。感謝。

400mHには私自身かなりのこだわりがあります。自分が現役時代に取り組んできた種目ですから。mikiが1年生の秋から400mHを始めてこれまで多くの事を勉強させてもらいました。mikiが400mHをやらなければこれほど深くこの種目に対して考えてこなかったかもしれません。最後のレースで積み上げてきた事が全て出せたというのは大きい。これで本人も前に進めると思います。

本当に良いレースでした。
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県体2日目~800m~

2010-10-25 | 陸上競技
雨が一番酷い時間帯に800mがありました。もう少し良い条件で走らせてあげたかったですが仕方ありません。

レース前にyukaに「この天候なので記録よりも勝負」を意識するようにと話しました。ここ最近は股関節の痛みがあって思うように走れないことが多くありました。それでも諦めずにしっかりと前を向いている姿勢にかなり心を打たれていました。だから何とか勝たせてやりたいと。
レースが始まり最初の100mで入りが遅くなってしまい、次の100mでかなり無理をして追い付きました。かなりのエネルギーを使ったと思います。400m手前で少し遅れ始めてきたので思わず「離れるな。つけ!」と叫んでいました。先頭の2人とは少しずつ離れていってしまい4番手でした。とにかく粘るしかありません。

ここ最近の走りはレース後半で動きのタイミングが全く合わずに倒れてしまいそうになるような感じになってしまっていました。中国選手権ではフラフラになって何とかフィニッシュした感じでした。それ以後は上半身とタイミングを合わせていく意識を持って取り組んできました。今回はここで粘ることが出来ました。後ろからhatuが来ていましたが差を縮められる事なくフィニッシュしました。3位に入りました。

これまで苦しんできて、なかなか思うような結果を出せませんでした。キャプテンとして自分の事だけでなく周りに気を使いながらチームをまとめるという取り組みをしていました。昨年の県新人で同級生が中国新人に個人で出場を決めるなかで一人だけ中国に行けずに悔しさを募らせていました。それを知っているから「勝たせてやりたい」と強く思って関わってきました。ラストランで「強さ」を見せてくれました。タイムは2分28秒かかって昨年のベストを更新はできませんでしたが、「想い」の入った良い走りを見せてくれました。

見ていて涙が込み上げました。精一杯走る姿は心を動かします。この子と一緒に競技ができてよかったなと感じました。自分の力で賞状を勝ち取ったというのは大きいですね。本当に良い走りでした。
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