kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基礎練習&トレーニング

2014-06-29 | 陸上競技
土曜日、早いもので中国大会からすでに1週間が過ぎ去ろうとしています。この1週間何をしていたのかよくわからないまま過ぎてしまいました。いいのかこれで?(笑)。テスト週間ということもあり練習量はかなり落としています。中国大会での精神的な疲労もあるでしょう。足を痛めていた者もいるのでできる限り無理はしないでおこうと。インターハイが決まったからといってなんか焦るのもどうかなという気がしています。テスト勉強をしないといけないのでそちらの時間の確保もします。やることは多い。

この日は軽く走ってからトレーニングとしていました。練習は8時開始。少しでも早い時間帯から練習を開始してそれ以後は勉強時間の確保をしなければいけないと考えていたので。いつも通りの練習の流れで進めていきました。中国大会以降走るのは2回目(笑)。これでいいのかという話もありますが、終わってからもう一度強化期間を設けて取り組めばよいかなと感じています。無理はせず。メディ投げをやってからハードル。この間に電話で今後の予定の調整。どうするのかを考えながらやらなければいけません。結構バタバタ。

走るメニューは並走をやってから30&60にしていました。通常の倍(といっても4本ですが)の本数を走りました。が、男子が並走の時に練習の目的を果たしていませんでした。さらにはバトンを落とす。うーん、これはいけません。ここ最近は生徒に注意をする機会というは減ってきていました。こちらの意図を感じ取って練習をしている感じがあったからです。が、この日は酷かった。一生懸命にやっているのだとは思いますが、これでは「走るだけ」のメニューにしかなりません。こちらが意図する内容ではない練習をどれだけやっても効果は上がりません。

並走のポイントはいくつか決めています。バトンを渡す場所を決めてそこで渡すためにどうするかを考える。距離感をつかむというものです。渡す場所で「ハイ」と言っても絶対に渡りません。その場所で渡すために前段階でどのようにするのかが重要。それなのに決められた場所を過ぎてからバトンが渡る&落ちる。今はリレーを走る者以外にもこの手の練習をさせています。高いスピードレベルを保たないとできない練習だからです。ここで上手くいかないというのは良いことではないですね。さらにバトンを落とすというのは・・・。大会期間中にバトン流しでバトンを落とすチームが多々見受けられます。これでは絶対にレースでは渡らないと思います。偉そうなことを言っているのかもしれませんが・・・。落ちる原因がはっきり理解でいていないといけないのです。安定しないといけない。これが今までうちが失敗を繰り返してきた中で学んだことです。

30&60は結構いい練習なのではないかと思っています。特別なことはなく30mと60mを走るのですが、バトンの練習にもなります。距離感をつかむためにもトップスピードを出すためにも必要な練習なのではないかと感じています。選手もそれは分かっているようでその日の調子をつかむためにも重要な練習になっています。これも4本。走練習はこれで終了。少ないですね。

その後40分程度、シャフト補強を実施。走ってからのシャフト補強はかなり嫌がりますがそれでも実施。今後のことを考えてやっていきます。このあたりから暑くなってきたので汗をかいていました。湿度が高くなってくるので熱中症や脱水症状にならないように気を付けていかなければいけないと思います。インターハイが開催される山梨はかなり暑いと聞いています。アップなどでもこちらが配慮する必要があります。バイオギアやアンダーアーマーのように直接日差しが当たらないインナーを準備しておいた方がいいかもしれないと考えています。揮発性が高くべたつかない素材のものでアップの効率を高めることも必要かなと。まー昔はそんなものなかったので贅沢品なのかもしれませんが(笑)。それでも間違いなく以前と比べると暑くなっています。ベストの状態で競技ができるように工夫が必要ですね。


少し休憩してあとは17時まで勉強会。私はひたすらテストを作る。この1週間自分のことが何もできていませんからこういう時間に必死に作らないと間に合いません。その他、山積みとなっている「事務作業」や「マニュアル」の作成など色々なものに終われていました。選手が勉強している時間、こちらも休まず取り組めたのである程度めどが付きました。5時間はやったでしょうか。「通常業務」のなかでここまでやるのはほぼ不可能。「超過勤務」ですね~。

さすがに疲れていました。早めに就寝。ぼちぼちやっていきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

考えさせられる

2014-06-28 | 陸上競技
金曜日、この日も相変わらず(笑)。授業があるので事務作業等がなかなか進みません。合間にインターハイのための手続きと祝い金などの申請を行いました。さらには山梨での交通手段の確保にも奔走。人数が私を含めて8人。レンタカーを借りることもできませんからあれこれ考えさせられます。なんとかジャンボタクシーを1台予約することができました。小型タクシーでも移動は可能だと思いますが3台となり別行動になるのはできるだけ避けたい。一緒に行動できるほうが良いですから。場所的に不便なところにあるようです。まだまだ考えていかなければいけないですね。

練習をするつもりでしたが小雨が降る&3年生がテスト対策の補習をしてもらっていたので諦めて軽く補強して終了。まーこれでいいかなという感じです。絶対に練習をしなければいけないという強迫観念はほとんどありません。もちろん、インターハイに向けてやっていかなければいけないのですが今は焦る必要はないかなと。万が一欠点を取ろうものならインターハイどころではありません。「練習だけすればよい」とは思っていません。やるべきことをやる。そこができなければいけないと思います。周りからも応援されない。そんなチームにはなりたくないので。

で、全然関係ないのですがあれこれ考えていました。うちの選手の状況についてです。「すごいね」と言われることがかなりありました。12秒1でインターハイを決める選手が2人いるというのは本当に素晴らしいことだと思っています。「2人いるから競り合ってハイレベルな練習ができるのでしょうね」と言われます。残念ながら全く競り合っていません。練習で一緒に走ることは皆無です。これは私が「別々の方が良い」と判断して行っているだけです。正しいかどうかは分かりません。一緒に走っていたらひょっとしたらもっともっと強くなっていたのかもしれない。こればかりは分かりません。が、一番近くで練習を見ていて「一緒にやらせるのはマイナスだ」と感じて1年生の時からほとんど一緒に走りませんでした。

大きなエースは練習でも「絶対に勝ちたい」タイプです。逆に小さなエースは「大会で勝つ」というタイプ。練習ではそれほど驚異的な走りはしません。見ていたら「12秒1で走るの?」と感じると思います。本人は練習でも一生懸命にやっています。決して手を抜いているわけではない。が、「驚異的な集中力」で走るタイプなので通常の練習は長すぎます。2~3時間も高い集中をしていたら持ちません。それを分かって指導しているつもりです。大きなエースはどうしても勝ちたい。レースでも練習でも勝ちたい。下手をすると余裕がなくなるタイプです。これが結果的にレースに出てしまう。今回の中国大会が悪い例ですね。


大きなエースと小さなエースは全く反対側にいました。大きなエースは1年生から12秒台に入り秋には12秒5で走りました。が、小さなエースは1年生の時は13秒台。県で決勝に残れませんでした。大きなエースは「自分は速く走れる」というプライドを持っていたと思います。逆に小さなエースは「我慢」でした。小さなエースも人一倍負けず嫌いです。練習でも勝てなければ「悔しい」と思っていたはずです。特に同じチームの同級生が活躍している姿を見て「勝てなくても仕方ない」とは思わないはずです。大きなエースは「勝つのが当たり前」と思っていたはずです。1年生の時点での100mの差が0.5秒以上あったのですから。

2年生の秋、小さなエースをインターハイに連れて行きました。来年この舞台でリレーで戦うのだという意識を持たせるためです。大きなエースがインターハイに進んでくれたのでそのおかげで間近で競技を見ることができました。この辺りから確実に小さなエースは変わっていきました。これまでのベストが12秒9だったのに秋の新人でいきなり12秒6までいき、さらには田島記念で「12秒35」の大会新記録で優勝。驚くべき成長でした。この時点で大きなエースは調子が上がらなかったのですが「このままでは負けてしまう」という危機感から不調を脱出。12秒39で走ることができました。これまでは「負けることはない」と思っていた部分が少なからずあるはずです。それが追い込まれて何とか力を出せた。お互いの存在があるからだと思いますね。

今年の春先、小さなエースは安定して好調でした。支部大会の前に大きなエースが男子と走って負けるので「自分は走れていない」と言い続けていました。そこで女子と一緒に走らせる。スタート練習だったのですが小さなエースに負けてしまいました。あろうことか途中で勝てないと思ってスピードを緩める。こういう部分がこの子の成長を妨げていると思って話をしました。明らかにイライラしていました。他の人のことを気にし過ぎている。走ることに対して感情的になりすぎると絶対に結果は出ません。練習の途中でスピードを緩めるということは決して良いことではありません。このような状況になると何を言っても入らないので少し時間をおいてから話しました。結果的に支部大会は小さなエースの圧勝。気持ちのコントロールができなくなった方が負けです。「勝ちたい」が前面に出過ぎるとそれだけになってしまい、冷静さを欠きます。

強い選手が2人いる。これは本当に素晴らしいことです。しかし、本人達も周りもそんなに簡単なものではないというのは理解していただきたい。別に他の人に理解してもらう必要はそれほどないのですが(笑)。逆に県総体では大きなエースの勝ち。3冠をしました。小さなエースは4継で勝てたことに安心していて個人種目で勝とうという気持ちは小さくなっていたのではないかと思います。大きなエースは「個人でも勝ちたい」タイプです。ここも難しいところです。

今回、4継でインターハイを決めました。その後の100m、大きなエースは「記録を出したい」と強く思う。小さなエースは「インターハイには行きたいがリレー中心だから」という考え方。無理に記録を狙わない走りだからこそいい結果につながったとも考えられます。大きなエースは「絶対に勝ちたい」と思っていたはずです。何度も言っていますが最大のライバルは同じチーム内にいるのです。「自分が一番だ」と思うプライドがあります。逆に小さなエースも「負けることを受け入れているわけではない」のです。競技者として「勝ちたい」という気持ちは同じ。負けるためにやっているわけではありませんから。私としてはどちらか一方を優先するつもりはありません。どちらも大切な選手ですから。それくらいハイレベルで力の差がない選手が2人もいる。これは幸せですが本当に大変なことです。

この部分を選手が受け入れられるようになるともう一歩人として成長してくれると思います。簡単なことではありません。負けた方が「無愛想」になると勝った方は素直に喜べません。勝った方が過剰に喜びを示すと負けた方は嫌な気持ちになります。これは競技者として考えなければいけない部分。自分さえよければよいというのでは困りますから。勝った方に素直に「おめでとう」と言える選手になってほしい。簡単なことではない。でも2人がいてくれたからうちのチームの今がある。勝った方が「嫌だな」と思うようなチームにはしたくないと思います。負けた方が勝った方を「なんなんだ」と恨むようなチームにも。

これだけの良い選手がいてくれる。幸せなことですが結構真剣に悩む部分もあります。「決勝でしか一緒に走らない」という2人です。どちらが強いのかはその日の「結果」が全てです。そこを受け入れることのできる選手になってくれるといいなと感じています。

小さなエース、大きなエース。どちらも本当に良い子です。競技に対しては純粋に取り組んでくれています。それ以外のストレスをできるだけ消していきたい。「Good Loser(よき敗者)」という言葉があります。この2人だけではなくうちの選手全員が「Good Loser」として「負けること」から学べるようになって欲しい。勝った者は謙虚になる。勝ったから全てが良しではないのですから。こういう部分を競技を通じて学んでほしいと強く思います。

なんとなく書いてみました。特に深い意味があるわけではありません。結構、大変な状況で競技をやってきています。良い選手を預かったからこそ経験できることです。多くの人に感謝。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気分一新&サポート

2014-06-28 | 陸上競技
木曜日、大変でした。もう何が大変で何が大変でないのか怪しくなるくらい大変(笑)。あまりにも仕事が処理できなく蓄積していくのパニックにはならず、意欲が激減して投げやりになりそうでした。それでも処理しないままで終わらせることはできないのでやるしかないのですが。集中したときの仕事の進み具合は半端ないレベルです。が、今回は疲れ果てていてそこまで集中力を高めることができない。葛藤です。

練習は本当に久々にシャフト補強。県総体が終わってから中国大会までにできた回数はたぶん1回だったと思います。確実に筋力的には足りなくなっているのですが、それ以外の補強で補っている感じはありました。シャフトはきついのでやっていると選手がへこんでいきます(笑)。それでもやらなければいけないことに変わりないので今回は強硬に実施。補わなければいけません。が、思っていた以上に前向きに取り組んでいました(笑)。当然なのですが。インターハイが決まり少し気が抜けるところもあるのではないかと思っていましたが、なんだか自信を持てた感じがあるようです。男子は一緒の場所に行っていませんが「自分たちもできる」という気持ちになっているのではないかと思います。

これまでやるだけであった部分が多少なりとあります。が、今回は股関節からしっかりと曲げることができていてこちらが狙いとする負荷をかけることができました。いや、素晴らしい。見ているとやはり競技力によって動きに差が出ます。小さなエースはこういう練習が好きではありません。どちらかというと嫌いな部類。それでも見ていると接地時間の短さと重心の移動がすごい。これが結果的にスプリントにつながっているのではないかと思います。体重に比べての筋力はチーム一番でしょう。以前は「ウエイト重視」という所もありました。時間の関係や他のことをやりたいというのがあって当期の途中からは一切やらなくなっていました。人数が少ないので補助も大変でした。こちらの形の方が効率よく練習できるのかもしれません。かなりきついですが(笑)。

練習は1時間かからずに終了。その後、インターハイに向けてのサポートについての話を少ししました。競技面のサポートもですが競技に集中するためのサポートの事です。詳しくは書きませんが色々な方の協力で少しずつ前に進んでいる気がしています。特にOGの存在が大きい。OGは卒業してからもずっとずっとうちのチームを応援してくれています。多くの卒業生がわざわざ中国大会の速報を見て現役生の活躍を気にかけてくれていました。卒業して何年たってもこの陸上競技部がこの子たちの原点になるのだと思います。そのこともありOGが中心となりインターハイに向けてサポート面で協力してくれることになりました。少し(?)お願いした部分もあるのですが、1年前の冬に卒業生と一緒に忘年会をした時に「インターハイに行ったら色々と協力してほしい」とお願いしていました。それを実行してくれています。

このことは今の現役選手にとってもすごく大きなことです。自分たちが競技に集中するために多くの人がサポートしてくれる。自分たちが果たせなかった大きな夢をこの子たちに託しています。直接関わりがあるわけではありません。完全に入れ替わりですし一緒に練習をしたことがあるということもない。時々練習を見に来て私と雑談をしている姿だけです。それでもいつになっても応援してくれる。多くの人がお祝いのメールをくれましたがその最後には必ずといっていいほど「これからもずっと応援しています」という言葉が書き添えられていました。本当にありがたいことです。

こういう流れもあり、保護者と協力してサポートを進めていくことになりました。選手は「一人でやっているのではない」という感覚を持つことができるのではないかと思います。これもすごく大切なことです。もちろん競技は自分自身のためにやるべきです。しかし、一人ではできない。そこはいつも胸に刻んでおく必要があります。多くの人の支えがあるからできる。これまでうちの陸上競技部で一生懸命に競技と向き合ってくれた卒業生がいるから今のチームスタイルがある。そこをきちんと理解しなければいけないと思います。自分たちだけの力でインターハイを勝ち取ったわけではありませんから。

本当に感謝しています。私も一生懸命に選手と一緒に進んでいきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時間が過ぎていく・・・

2014-06-27 | 陸上競技
あっという間に時間だけが過ぎていきます。なんだかやることが多くて時間の確保が難しい。中国大会のことを振り返っているだけでblog更新が終わってしまいます。まだ書きたいことはあるのですがこればかり書いていると忘れてしまうので次に進みます(笑)。

月曜日、インターハイの申し込み作業。これまでBOSSにやってもらっていたので今回は自分でやることに。よくわからないままでしたが何とか完成。水曜日までにあれこれやるように指示されていましたからバタバタ。「申し込みをしなければいけない」という脅迫観念があって6時前から職場へ(笑)。ヘロヘロだったんですがこれだけはやっておかなければいけません。そして午後から完全ダウン。めまいが・・・。さらにはこの日からテスト週間に入ってしまったので勉強会を実施。女子の4継メンバーは帰って休んだのではないかと思います。ちょっとノータッチ(笑)。本当にヘロヘロでした。

火曜日、この日もインターハイに向けての準備。あれこれあります。多くの人の協力を得て選手のサポートができればと考えています。そのための準備。保護者にも来校いただいて調整。この合間にインターハイの他地区の結果を見てみる。今回の中国地区はやはりレベルが高い。通常であれば12秒1で走れば3位入賞は間違いないレベルだと思います。それでも4・5位ですからね~。現時点で参加出場選手では30番以内。例年考えるとインターハイ本番で12秒1を出せばかなりの確率で準決勝進出です。逆にこのレベルの記録を出さないと間違いなく予選落ち。それだけは避けたい。4継、調べてみると上位チームはほぼ取りこぼしなくインターハイへ。46秒台のチームが1チーム姿を消していましたがそれ以外のチームは順当。最低でも47秒60の山口県記録を更新しなければ上のラウンドには進めそうにありません。あと0.6秒。遠いような可能なような。2年生2人の力で大きく左右されると思いますね。47秒5が冬期練習の目標でした。インターハイが決まったからそこで満足ではなく「47秒5」を出すための努力をしていかなければいけないと思います。とういうことで女子はミーティング。もう一度目標設定です。

同時にキャプテンの話もしました。これまで3年生のキャプテンに頼りっぱなし。この状況ではインターハイも同様になると思います。3年生が最高の舞台に立つ。そこに集中させられないとうのは絶対に避けなければいけない。中国大会のようにいつまでもキャプテン頼りでは次のチームが成立しなくなります。繰り返し書いていますが今のキャプテンの存在は大きい。中学時代や入学当初、1年前と比べると完全に別人です。役職が人を育てる。「陸上はやりたいけど練習はしたくない(笑)」というストレートな表現が多いですが(笑)。それでもきちんと練習をします。素直に感情を表現できる&周囲に気を配るというのがこの子の最大の特徴ですね。それに下級生が甘えている。これでは駄目。基本インターハイまではこの子がキャプテン、2年生をサブにつけて自分たちのやるべきことを学ばせます。チームとしての引継ぎはしないといけませんからね。

水曜日は軽く走りました。本当に久々。それもかなり軽く(笑)。インターハイを決めて「もっと練習したい」と思うか「少し休みたい」と思うか分かりません。気持ちのコントロールをするためにも、3走を少し休ませるためにも練習は落とし目。ちょうどテスト週間ですから。ドリルをやって並走、30&60まで。悪くないなという感じでしょうか。無理をさせずにですね。この日は多数の卒業生が学校に来てくれました。サポートの件についてです。ついでにipadで中国大会の走りを見ていましたが、とにかく「感動した」という言葉の繰り返し。鳥取中国大会の時の卒業生も来ていました。とにかく今回のこと、自分たちのことのように喜んでくれています。そのことが大きいですね。こういう姿を見れて私としても幸せです。多くの人の支えの中でこうやって競技ができている。そのことを感じ取ってもらいたいと思いました。ということで練習開始前にすごい前のキャプテンから全員に話をしてもらいました。そういえばこの日は過去5年のうちキャプテンが3人来てくれました。いやー、本当にありがたい。気にかけてもらっているということを選手が感じることでやはり何かが変わると思います。出張で山口に行きましたがその疲労感は卒業生のおかげでずいぶん軽くなった気がします。

バタバタですね~。嬉しいバタバタなのですが。また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百花斉放

2014-06-26 | 陸上競技
今回の中国大会、指導する私としても「想うこと」がたくさんありました。何度もこのblogに書いていますがこの鳥取の競技場、私にとって絶対に忘れられない場所です。4年間、本気でリレーでインターハイを目指していました。選手も「絶対に行くんだ」という気持ちで鳥取の中国大会に向かった。女子は7人で県総体のトラック優勝、投擲と合わせて県総体総合優勝を果たした年でした。100mで6位、400m&800mでダブル入賞、100mH4位、400mHは3人が中国へ。さらに4継とマイルで中国。素晴らしい活躍でした。

その状態で迎えた中国大会、指導していて初めて400mでインターハイの出場権を獲得しました。他の種目でも同様に可能性があったのですが準エースの故障、チーム一丸となれない者の存在がありリレーでは苦戦を強いられました。前年に61秒で走っている選手が予選から63秒かかる。それも全く気迫のない走りをしていました。危機的な状況。情けない話ですが「チーム」として成熟していたのは3年生だけで下級生は本当に未熟でした。完全に足を引っ張る。3年生で確実に61秒で走れる選手がいたのですがこの状態では届くかどうか分からない状態。賭けに出て100m選手を投入。結果的に63秒かかりインターハイ出場を逃しました。この時の感情や選手の姿は一生忘れられないと思います。

レース終了後、走った選手も応援した選手も泣き崩れ動けません。みんなが必死で目指してきたインターハイに届かなかったのです。当時の3年生は本当に必死でした。これまで指導してきた中でこれだけ競技に対して真剣に向き合える学年はなかったと思います。だからこそインターハイに導いてあげたかった。どこからも応援されるチームでした。それでもインターハイに届かない。中学時代県の決勝に残る選手は0の状態からスタートした学年だっただけのここまでの伸びは素晴らしいものがあります。それでも「結果」を受け入れなければいけない。目の前の現実を受け入れることができないという雰囲気でした。私も同様。泣き崩れている選手たちの姿を見て声をかけることもできない。本当に「無力」だと感じました。

この時、インターハイに出場したR選手には大きな葛藤がありました。「みんなで目指してきたインターハイ、自分一人だけが行っても良いのか?」「周りは応援してくれないのではないか」というもの。精神的に強い選手でしたが「一人だけが勝ち上がった」という部分がつらかったのだと思います。実際は3年生は全力で応援してくれていたのですがそれを感じ取る余裕はなかったようです。みんなが色紙に応援メッセージを書こうと思っていた矢先に合宿中に下級生がトラブルを起こす。もうどうにもならない状況でした。こんな状況で本当にインターハイに行けるのか?という状況でした。それでも3年生はRを応援してくれていました。出発の日に駅にみんなが駆けつけてくれたことに本人も安心していました。

そんな最初のインターハイからもう5回目の中国大会。このことは選手にも言っていました。当時の選手で「マイル7位」の賞状を学校に置いて帰っている者がいました。持って帰る気にもならなかったのでしょう。春先にその賞状を発見していたので選手を集めてその話をしていました。0.01秒差でも負けは負け。どれだけ良い記録を出しても7位になればインターハイには届かない。順位にこだわるというのは大切。6位を目指すのではなく表彰台を目指す。そう宣言していました。部室にこの「マイル7位」の賞状を貼らせておきました。教訓です。絶対にインターハイに行く。その気持ちを強くさせるためです。

今回、選手はかなり冷静だったと思います。これは私の関わり方も影響しているのではないかと感じています。前回は師匠から何度も注意されていたにもかかわらず「インターハイ」という部分にこだわりすぎていました。指導する側が確実に冷静さを欠いていました。怪我人が出たり忘れ物が多発したりと「勝負する」という部分以外に大きなエネルギーを使っていました。こちらに焦りがあった。「このままではインターハイに届かない」という不安。それが間違いなく出ていたと思います。今回、準決勝の前に師匠が選手に声をかけてくれました。「余裕で通過して来いよ」という言葉にキャプテンが笑顔で「大丈夫です(笑)」と答える。ピリピリしていない。もちろん内面的にはいろいろなものを抱えていたと思います。しかし、キャプテンがそれを出さないからチームは安心している。通常であれば3走の足の状態が「危機的状況」なのですから笑顔にはなりません。それでもキャプテンが「みんなが心配したら余計悪くなるから大丈夫って聞くのは止めよう」と話していたようです。すごい話です。この手の話は私が知らない所で多々あります。キャプテン、こう見えてもすごいんですよ(笑)。

結果的に決勝で大幅なチームベストを更新して4位入賞、インターハイ出場です。予選、準決勝、決勝と記録を上げてのレース。他のチームは記録を落としているにもかかわらずうちは「力を出す」ことができた。リレーに賭けるという想いの強さなのか選手の冷静さが生んだ結果なのかは分かりません。しかし、この鳥取の地で「リレーでインターハイを決める」ということはチームにとって、卒業生にとって、私にとって本当に意味があると思います

卒業生からかなりメールが来ました。前日に「0.02秒差で現在7位。みんなの力を貸してください。」と連絡をしていました。その時にインターハイに行ったRから「無事に決勝まで進んでくれて何よりです。あの日の悔しさは今でもすごく覚えています。あの頃から4年経ち再び同じ舞状況に後輩たちが立ってくれて先生が連れてきてくれて本当にうれしいです。まだまだ油断出来ませんが私はインターハイに行けると信じています。後輩たちが行くことによって私たちの悔しい思い出もいい思い出に変わるのではないかな?って私は思います。あの日があったから後輩たちに花が咲いたと思いたいです。」という内容。涙が出ました。

また、決まった後の報告をしたのですが当時怪我をして走れなかったMからメールが来ました。「あの時鳥取で感じた想いは今でも鮮明に覚えていて、今でも走れるならやり直したい気持ちはなかなか薄れません。けど、その悔しさを晴らしてくれた気がします。悔し涙を流したあの鳥取で、先生や後輩たちが喜べたっていうことが本当に良かったと思います!後悔はなかなか消えません。なので後悔しないように頑張ってほしいと思います。インターハイで少しでも長く走れるように応援しています」という内容。

他にもこのblogに「3走の状況」を書いていたのでかなり心配していたというメールが多数来ました。そうでしょうね。今回は隠さず書いていました。隠しても仕方ないので。他校の選手が見ていることはないと思いますが他校云々というよりはうちがどうするか?という部分がかなり大きかった気がしています。




当時の選手が鳥取中国大会の年に作ったTシャツです。「百花斉放」(ひゃっかせいほう)は「多くの花がいっせいに咲き開くことであり、さまざまなことがいっせいに本領を発揮することのたとえ」とされています。これまでやってきた努力が一気に花開くことを願って作ったモノでした。



奇しくも今回の選手が作ったTシャツ。前回の時と同じ「ホットピンク」のシャツ。これは以前も書きましたが偶然です。この子たちは鳥取中国大会の時には小学生。うちのチームの存在は知らないと思います。それでも「偶然」この色になる。あの時があったから今があるのだと思います。多くの卒業生の「想い」があってそれを知らないうちに選手たちが感じてくれている。見えない力となって少しずつ背中を押してくれたのではないかと感じています。もちろん、今いる選手がしっかりと力を出してくれたから獲得したインターハイです。しかし、それだけではない部分があると思っています。

「百花斉放」です。あの時にまいた「種」が長い時間をかけて芽吹き大きな花を咲かせた。卒業生はリレーに関してもすごく喜んでくれていましたが、個人種目での活躍も同様に喜んでくれていました。どれだけ時間が過ぎても後輩たちの活躍が気になりますし、自分たちのことのように喜んでくれます。気になってずっと速報を見ていたとのことでした。ありがたいことです。

やっとスタートラインに立てました。これからです。様々な方のおかげでここまで来ることができました。心より感謝します。これからも引き続き応援していただけると幸せです。応援されるチームとなれるようにしっかりと取り組んでいきたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国大会最終日

2014-06-25 | 陸上競技
日曜日、中国大会最終日。この日は朝から大雨。とても屋外でアップできる状況ではないという感じでした。それでもアップはしなければいけません。リレー等がないですから気持ちゆっくり動きました。マイル出場チームが室内練習場を使っているので屋内ではできません。うちの2人は様子を見ながら身体を動かす。傘をさして外を歩いているうちに雨が小降りになり何とか競技場内で練習ができる状況となりました。一安心。

アップに行く前に小さなエースがイライラしているのがこちらにも伝わってきました。様子を見るとあれこれ頼られている。一番最後のレースなのにこのような状態は・・・。本人的には100mでインターハイを決めていますから200mで「絶対やってやる」という感じではなかったと思います。前日に話を聞いたら「200はちょっと・・・」と言っていました。これは県総体でも同様でした。リレーに対する思い入れが強い分、個人種目へのこだわりがない。「もう疲れました(笑)」と言っていたのは本心の部分もあるでしょう。1日にかなり高い集中力で競技をしているのですから仕方ない。昨年は200mだけでしたが「最終日まで長すぎて集中が保てない」と言っていましたから。

そのような状態でしたが、「高校生活最後の200mになるので1本は走りたい」と言っていました。これも本心でしょう。中学時代は200mで県チャンピオン。本人は「200mの選手」と言われるがすごく嫌だったと漏らしていました。100mで勝てないから200mをやっているという見方をされると思っていたのでしょう。そんなことはないのですが。中学時代のベストは26秒9でした。例年に比べると記録的には物足りないのかもしれません。うちに入ってきてくれた唯一の「県チャンピオン」です。「最後の200m」という言葉を聞いて「集中させてあげたい」と思いました。下級生、そのような気持ちを感じることができていない。リレーでインターハイを決めたらそれでいいのか?どこまで3年生に頼りっぱなしなのかという感じですね。

予選は大きなエースが先。これは無難に予選通過。25秒83で県総体の優勝タイムとほぼ同じ。小さなエースは25秒96で昨年の中国大会前に出したベスト記録とほぼ同じ。問題なく予選通過しました。他校の様子はよくわかりませんがうちにはこの2人の「スーパーエース」がいます。この2人性格的に真反対。声掛けも大変です。同じアドバイスは通用しません。走りのタイプも性格も全く違う。だから練習では一緒に走らせません。「高いレベルで競り合えていいですね」と言われますが練習で2人が一緒に走ることはありません。時々、他校の先輩が合宿中に一緒に走らせてくれますがそれ以外は皆無。試合の合間のアドバイスなども個別にやるようにしています。この日はあえてほとんど声掛けをしませんでした。ここまできたら自分達で思うように走ればよいと感じていたからです。

今回の200m、3人の力が抜けていました。1人は23秒台、2人は24秒中盤の選手。うちの今の練習スタイルであれば200mのスピード持続というのはどこまでできるか分かりません。本当にショートスプリントにウエイトを置いているのでここ最近では150mさえも走っていません(笑)。3本走るというのは至難の業。200m中心に考えたりマイルを走ることまで視野に入れていくと違うのかもしれませんがタイプ的に違うなと感じているのでそれはやりません。距離を踏むと色々と弊害もあると思っています。まー「今のうちの選手には合わない」というだけなのかもしれませんが(笑)。いつもこのスタイルでやることはないと思います。

で、このトップ3人のうち2人が1組目、大きなエースも一緒。2人が25秒1で通過して大きなエースは25秒59で3着。2組目には小さなエース、こちらは競り合って0.03秒差で3位。25秒66のベストです。走るたびに記録を更新していくというのは「強い選手」「インターハイに行く選手」の必要条件だと思いますね。本人も以前日誌に「ラウンドを進むごとに記録を上げていける選手になる」と言っていました。有言実行。が、この3着により100mの決勝と同じく8・9レーンにうちの2人のエースが並ぶ展開。それもまたアウトに小さなエース。何度目でしょうか。

決勝に同一校が残ったはやはりうちだけ。多くの学校の選手がいて中国の決勝の舞台に残れるのはたった8人。そのうち2人が同一校。本当にすごい選手たちです。レースは小さなエースが前半から逃げる。それを大きなエースが追うという展開。直線に入ってきたときには小さなエースは5番手争い、大きなエースがそれに次ぐという感じでした。ラスト50mで大きなエースの動きが崩れる。大幅減速です。それと対照的に小さなエースは尋常ではない高速ピッチを保つ。最後逆転して25秒29の大幅ベストで4位入賞。大きなエースは残念ながら26秒01で8着。それでもこの舞台に立てたことが私としては誇らしく感じます。

結果的に県総体とは順位が逆転しました。それくらい紙一重の力の差だと思います。この大会、小さなエースの活躍が目立ちました。特徴的な走りをします。レースを見ていると他県の選手たちが「あの選手のピッチすごいよね」と耳にします。これだけのピッチを保てる選手が他にいるのでしょうか。身長は150cmあるかないか。その選手が100mを12秒17、200mを25秒29で走る。本人いわく「人より足を動かす回数が多いので倍疲れる」とのことです。冗談半分で言いますが実際にきついと思います。それをやってのける。今回、リレーでも個人でも大活躍。チームの中で一番精神的に成長してきたと思います。中学時代とは全くの別人です。大きなエースは自分の走りができずに終わってしまった感じがあります。ここには間違いなく小さなエースを意識しすぎている部分があります。自分のレースをするというよりは「負けたくない」という焦りから走りが硬くなる。これが大きく影響している。お互いがお互いに負けたくない。小さなエースも「負ける」ことは大嫌いです。だから勝ちたい。それでも「ゾーンに入る」というか集中すると全く周りを気にしなくなります。それがこの子の強さ。素晴らしいと思います。

結果的に4継4位、100m4・5位、200m4位。初めて複数種目でインターハイ出場を決めました。小さなエースは3種目で4位。本人は「微妙」と言っていましたが(笑)。どうせなら3位に入りたかったという意味だと思います。だからといってめちゃくちゃ悔しがるということはない。これがこの子の最大の良さ。チームをここまで引き上げてくれたのは間違いなく小さなエースです。あー、これまで別々に書いていましたからなかなか理解してもらえなかったかもしれませんが、「小さなエース」=「キャプテン」です。立場的に違うのであえて分けて書いていました。この子の存在がチームを劇的に変えました。大きなエースが競技力で引っ張っていてそれに負けないように小さなエースが競り合う。さらにキャプテンとしてチームをまとめる。素晴らしい選手に成長してくれたと思います。若干ほめ過ぎかもしれませんが(笑)。

ともあれ中国大会終了。本当に素晴らしい大会となりました。ここまで来れたのは応援してくださった保護者の方々、関係者の方々、OB・OG、師匠や先輩のおかげです。素晴らしい選手がいてくれてその子達を応援してくださる。多くの人に支えられてこの舞台に立ち結果を残すことができた。感謝の言葉しかありません。数人の方々には直接電話でお礼を言ったのですが全員とまではいきません。本当にありがとうございました。良い選手たちに囲まれて指導者として幸せです。しかし、これで終わりではありません。やっとスタートラインに立てだけ。全国で結果を残せるように最大限に取り組んでいきたいと思います。これからも引き続き応援お願いいたします。本当にありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国大会2日目~100m~

2014-06-24 | 陸上競技
リレーの余韻に浸っている暇もなく100m。私がお世話になった方々に電話で結果報告をしている間にエース2人はいつの間にか100mの召集に行っていました(笑)。まー個人は各自が戦うしかないのでそれほど細かく言わないようにしようと思っていました。もちろん必要なことは言いますが必要以上に言う必要はなし。今回はリレーと100mでインターハイというのが目標でした。同一校から2人がインターハイに進むというのはここ最近ではないと思います。それだけ厳しい戦いになってきているのです。

予選、まずは大きなエースが出場。リレーでかなり走れていたので11秒台が見えると思っていました。レースはスタートで無難に出て中間で持ち味を出してくれました。記録は12秒14。予選から自己ベストです。昨年の中国大会で12秒20を出してから公認では記録を更新できていませんでした。まだ動きに余裕がある。目標である11秒台も十分可能だと感じるレース。4組目に小さなエース。「リレーだけでいい」と言っていましたが勝負になると「負けたくない」という感じがあります。「無欲」なのですが「負けず嫌い」はすごい。逆にこの「記録にこだわりがない」というのもこの子の強さなのかもしれないと最近では思っています。レースはスタートで出遅れました。隣の選手のスタートが良かったのかもしれませんがこの子本来のスタートではない。上手く加速に乗れずそのままフィニッシュ。12秒33の公認ベストタイ。悪くはないレースと言ったところでしょうか。

準決勝、今度は小さなエースが1組目。一回のフライングがあったあとのスタート、抜群でした。同じ組に11秒台を持つ選手がいるのですが途中までは完全に勝っていました。相手がスルスルと抜け出していく中で何とか粘る。追い風3.1mの中で12秒13。良いタイムですね。そのタイムでも3着。どれだけの話なのか??驚きですね。とにかくレベルが高い。2組目は大きなエース。スタートはまずまず。30m地点でこれまた11秒台を持つ選手に追いつかれました。ここから伸びを欠く。予選のような走りができれば間違いなく11秒台の選手と互角以上に戦えるのですが。普段中間で追いつかれるということはないですから焦るのかもしれません。追い風2.1mで12秒18で3着。2人が決勝に進みましたが共に3着通過なので間違いなくレーンは外側。8・9レーンに同じ学校の選手が並ぶことになります。うーん、かなり微妙。

決勝までの間、気になっていたので大きなエースに少し話しかけました。完全にピリピリモードです。話しかけてもそっけない感じ。この子の一番気になるところです。「負けたくない」という部分が出過ぎる。試合モードというよりも「冷静さを欠く」という感じになる。春先、小さなエースがよく走れていたときには大きなエースは焦ってしまい走れませんでした。今回の準決勝、先に小さなエースが12秒13で走っています。この記録を上回ろうという気持ちが強くあったのではないかと思います。ここで「話を聞けなくなる」というのがいつもありました。力は間違いなく11秒台です。が、この冷静さを失った時の走りは微妙。こうなったら何を言っても入りません。うーん、困った。そう感じていました。逆に小さなエースはそこまでピリピリしません。いつものことですがレース直前になって「戦闘モード」に入る。

レースは8・9レーンに2人が並びました。同一校で決勝に残っているのはうちだけ。やはり誇らしいですね。以前から話をしていましたがリレーでインターハイ、100mで2人でインターハイ。これが最大目標でした。大きなエースは11秒台を出して表彰台に乗りたい。小さなエースは「走るのならインターハイに行きたい」という気持ち。この部分はそれぞれの性格的なものだと思います。記録にこだわる選手と全くこだわらない選手。この両極端な選手が同じチームに混在する。どちらかが良くてどちらかが悪いというものではありません。スタートは2人ともよく出れました。小さなエースがかなりいいスタート。となりに大きなエースがいてほぼ並んでいます。ほとんど並んだ状態でレースが進みます。小さなエースが前にいるので大きなエースは少し動きが硬い。全体的にもつれるようにフィニッシュ。結果は小さなエースが12秒17で4位、大きなエースが12秒19で5位でした。同一校で2人がインターハイ決定。それも一番メインであり、インターハイに行くことが困難である100mでのダブル入賞。本当に素晴らしいことです。この記録、本当に素晴らしいと思いますね。

が、両エースの違いがあります。小さなエースはラウンドごとに記録を上げていく。大きなエースはリラックスした状況で記録を出して競ったレースとなると力みが出てくる。他者を意識しすぎるのかもしれないなと感じています。自分の最大パフォーマンスを意識するというよりも「勝ちたい」という部分、「記録を出したい」という部分が出過ぎてしまう。ここが改善されると本当に11秒台が出せると思うのですが。逆に小さなエースは抜群の集中力。普段とは全く違います。この短時間での集中力の高さが結果につながっているのかなと思います。どちらも強い。それでも課題となる部分はあります。大きなエース、これをきっかけに冷静なレース展開ができるようになると面白いなと思います。

多くの方に「すごいね」と言っていただきました。すごいのは選手なんですが(笑)。2日目、トラックでの活躍は目覚ましいものがありました。本当に充実した1日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国大会2日目

2014-06-23 | 陸上競技
土曜日、中国大会2日目。勝負の日です。1年前からメンバーを固定してこの日のためにやってきました。当時は12秒30が1人いて次は12秒96。3人目は13秒8、4人目は14秒5という状況。それでもこのメンバーでインターハイを目指すと決めてバトン練習をやってきました。周りから見たら「何を言っているんだ」という感じだと思いますが(笑)。メンバー固定、練習の中心はリレー。完全にショートスプリントに移行しました。走る量も極端に減り、マイルは絶対に出ないという雰囲気になりました。それでも良いなと。

その勝負の日。3走からのメールを見て愕然(笑)。ケアをさせていたのですがイスに座っていたらハムストリングが全く伸びなくて立つことも出来なかったとのこと。走る段階ではない。その様子を知ったので慌てて師匠にメール。治療をお願いしました。更には親しい女性の先生にもお願い。周りから図々しいと思われていると思いますが、選手のために私ができることといえばこれだけです。アップを7時からするつもりで早く競技場に行きましたが、50分程度治療していただき結局アップは8時前から。今だから書けますがかなり危機的状況でした。

準決勝が終わってから師匠なアドバイスをもらいました。2走と3走のバトンについてです。勝負をかけるのですからある程度覚悟を持ってやらなければいけません。そのためにバトン調整が必要となるので絶対にやらなければいけません。朝の練習で確認。今回は一番内側のレーンとなりましたからカーブがきつい。逆転に1走は上に浮くタイプなのでこちらの方が上手く行くのかもしれません。

練習途中で小さなエースが「今日は4継一本しか走らないつもりで行く」と言っていました。実は前日、宿舎に戻った時に他の3人のメンバーにロビーで小さなエースがボソッと話しました。「正直、4継以外は何も考えていない」「個人はどちらでも良いけど、絶対に4継は行く」と。ここに対する想い入れは誰よりもあると思います。私以上かもしれないですね。「今日めちゃくちゃ走れているから絶対に何とかする。」と宣言していました。キャプテンとしてストレスを感じながらもここまで来た。間違いなく今まで見てきた選手の中で一番人間的な成長をしていると思います。好き嫌いが誰よりもはっきりしていますが、周りを見たり他の子を助けたりとすごい成長をしています。今のチームがあるのはこの子がいてくれるからと自信を持って言えます。「個人よりもリレー」とブレずに言い切ります。こんな選手がチームの中心にいてくれる。安心できます。

それでも3走、かなり微妙。我慢していますが完全にバランスが崩れています。朝の練習が終わった時点で涙目。というかすでに泣いています。何をやっているのか??自分の行動や表情がどれだけ周りに不安を与えるのかを考えないといけない。「お前が走るしかない」と言い続けました。一本走ったらハムストリングをゆるめる。その繰り返しでした。練習が終わり師匠に頼りました。ひたすら手を当ててもらい回復を図る。ギリギリまでできることをやり続けました。この時間帯、他の3人は何を思っていたでしょうか。不安もあったはずです。それでも小さなエースが雰囲気を作ってくれていたことでしょう。信頼していました。

アップに行く前に3走が「膝の裏、テーピングで固めてください」と申し出て来ました。そちらの方が安心するからとのこと。3走がきちんとつないでくれればうちには大きなエースがアンカーにいます。信頼できる存在です。本人が安心することでしっかりと大きなエースにつないでくれる。そう思いました。若干膝が曲がらない部分もあったと思いますが、本人が希望したのでテーピングしました。アップでも微妙。バランスが悪い。しかし、リレーは1人で走るわけではない。他の3人がなんとかしてくれる。そう信じて走るしかないのです。ここまで来たら私は何も言いませんでした。最後、やるのは選手です。信じて待つしかない。あれこれ言って選手が考え過ぎないようにする。これだけで十分かなと。

決勝。私は1人でバックストレートから見ていました。まー今だから言いますが、このコーナーで見るのはすごく嫌でした。昨年、県総体でまさかの失格をした時私はこのコーナーで見ていました。縁起をかつぐつもりはありませんがなんとなく、嫌だなと。それでも最後のフィニッシュを一番わかりやすい所で見たい。アンカーに渡ってから大きなエースが何とかしてくれるという姿を見たい。そのためにはこの位置が一番良いポイントでした。

選手がレーンに立ち一本走ります。この時に3走が痛みを見せない走りをしました。これは行ける!という手応えがありました。レースが始まる前、走順に次の選手の名前を呼びます。目の前で小さなエースが他の誰よりも大きな声で「M、いきまーす!!」と叫びました。競技場に響き渡る声。そのまま次の走者へと声がつながります。一番緊張する特別な場面、そこでうちは「いつも通り」ができたのです。うちらしく明るく楽しみながらやっている。緊張はしていたと思いますがそれ以上に良い表情をしている。すごいことです。

レース、2レーン。ここまで来たら何レーンでも関係ありません。「アンカーまでに離されないで行けたら勝てる!」という話だけはしていたと思います。1走、一番内側からしっかりと前について行きます。これまでで一番の走りだったと思います。1走がレースの流れを作るのです。そのまま小さなエースへ。とにかくめちゃくちゃ速い。直線ですから前と間が詰まるというのはスピードレベルが違うからです。前を行く2チームを完全に抜き去りました。ここにかける想いの強さが走りに出ていたのだと思います。3走とのバトンは変更していましたが、ここも上手く行きました。距離があったのですが小さなエースが追いついてくれました。3走もこれまで一番の走り。先程まで歩くのもバランスが悪かったのですがここでの走りは問題なし。後ろから追われることなく前に進んでいました。アンカーに渡った時点で確実に後ろに2チームいます。この辺りから手がしびれて大変でした(笑)。とにかく叫んでいました。

前がどうこうとかは全く記憶にありません。後ろに何チームいるかだけ。2チームいれば6位ですからインターハイに届きます。アンカーに大きなエースを配置しています。昨年の中国新人を見る限り、どこのチームも3走まで逃げていくパターンが多かったと思います。アンカーに12秒1台の選手を配置できるチームは多くない。うちはアンカーまでにきちんとついて行ければ絶対に勝てるという自信がありました。この時点で負けるこ考えられない。それを実際のレースでやってくれました。とにかく叫んでいました。フィニッシュした時には間違いなく後ろに2チームはいる。速報が出ないのでどうなっているか分かりません。待ち時間、手足がシビれて大変でした(笑)。

電光掲示板に結果発表。48秒29で4位!これまで何度も跳ね返されてきたリレーでのインターハイが決まった瞬間でした。涙が止まりません。タイムも大幅ベスト。すごいことです。本当に良い選手に恵まれたと思います。この子達との出会いがあったから私自身も成長できました。最後まで自分達らしい競技をしてくれていました。それが今回の結果につながった。二人のスーパーエースを擁してここまで来れた。中学時代に12秒台で走った選手は1人もいません。全中経験者も0。それでも一生懸命にやっていけば、強い目標意識を持って取り組んでいけば変われる。こんな普通のチームでも花型種目の4継でインターハイを勝ち取れる。自信になります。

選手も保護者も涙を流していました。リレーメンバーの保護者は全員観戦に来られていました。歴史的な瞬間に立ち会ってもらうことができて本当に良かったと思います。私の力は微々たるもの。選手を褒めてやってください。本当に感動しました。こんなドキドキを経験できることはありません。選手がいてくれるからここまで来れた。卒業生の想いがあったからここまで来れた。全てはつながっている。言い続けて来ましたがここで証明できたと思います。

ここまで支援して下さった師匠や先輩、同年代の仲間達の存在があったからリレーでインターハイに進むことができます。これは私だけでなく選手も同様でしょう。多くの人の支えがあったからここまで強くなれたのです。1人でここまで来たわけではない。卒業生、先輩、保護者、中学時代の指導者、応援してくれる他校の選手。うちのリレーの時に他校の選手が「shoko、ファイト!!」と色々な所で声を出してくれました。応援されるチームになる。いつの間にかそんなチームになっていました。これは選手達の明るさと一生懸命さがあったからだと思います。この子達と一緒に競技ができて幸せです。

書きたいことはたくさんあるのですがまとまりがなくなるのでまた別に書けたらと思います。本当にありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国大会1日目

2014-06-23 | 陸上競技
中国大会の前日までのことは省略させてください(笑)。何とかこの舞台に立てるかどうかというのが大きなことでした。まー印象的だったのが前日の昼食です。13時から練習をする予定としていたのですが12時前に昼食を食べました。その写真がこれ(笑)



手前の食事の量が分かってもらえるでしょうか?今から練習しようというのにこんなに食べるのか?考えられません。さらに隣の子の量が多かったということで半分もらって食べていました(笑)。この風景を見る前に親しい人から「選手を信じて緊張感を楽しんでください。あの子たちならやってくれますよ!」というメールをもらいました。この写メを送っておきました。本当に今から戦うのか?という感じですが(笑)。

競技場について練習をすることに。繰り返しになりますが3走の足の状態がかなり微妙。厳しい状況です。走れるとは思うのですがMAXではないなという感じ。それでも県総体よりはずいぶんましになってきている感じがありました。私としてはできることをすべてやる。それだけです。またも図々しく知り合いの先生にケアをお願いしました。それによりアップができる状況。まー良かったかなと。

大会当日、朝から動きました。バトンの感じは安定。良い感じです。足長は変更なし。3走もまずまず走れています。両エースはかなり良い動きをしていました。「めちゃくちゃ走れている」という感じ。「速い」と改めて感じました。この2人を擁するリレーでどこまで戦えるのか。大きなことですね。

予選は昼。これは48秒台で走れば間違いなくラウンドを進みます。が、リレーで「流す」ということは絶対にありません。バトンの感覚が全く違ってきますから。うちのようにメンバーに代わりがいないところは誰かを変えて予選を走るということはしません。というか、根本的に4継でメンバー変更することはありません。マイルとは違います。100m1本走っただけでその次のレースに影響するというのは考えられません。ミスをすること考えるとメンバー変更をすることはない。レース自体は前半からまずまずの流れ。1走から2走へは無難に。2走から3走へはかなりバトンが流れました。本人の話によると出た瞬間に「届かない」と感じたようですぐに声をかけたとのことでした。練習の成果です。3走から4走へはきちんと渡って大きなエースが追い上げてくれました。48秒69で2着となり準決勝進出。実は4継でラウンドを進んだのはこれが初めてです。インターハイを目指していたのでここは通過点なんですけどね(笑)。小さなエースが「私走れていませんでした」と言っていました。伸びる部分は多大にありました。

準決勝は夕方。予選通過は全体の6番目でした。まだまだ微妙。準決勝はタイム的には3番目。着順で入って決勝につなげていきたいと考えていました。インレーンよりはカーブが緩い外側の方がいいだろうと思っていました。1チームはアンカーを変えていました。高跳びで日本選手権で入賞している選手がアンカーに入りました。これだけでどれだけタイムが短縮されるのか分かりません。それでもうちはやるしかない。自分たちのレースをするだけです。1・2走はかなり安定していました。1走がここにきてかなり調子を上げています。自信も持っている感じでした。カーブなので内側から詰められるのが普通なのですが全くでした。外側とは少し詰めたのかなという感じ。そのまま2走へ。小さなエースは激走。前を行く47秒台の記録を持つチームに追いついています。誰よりも4継にかける思いが強い選手です。大事な時に走ってくれます。
3走へのバトンもかなりスムーズ。良い感じです。私はバックストレートで見ていたのですが3走、後半微妙な走りでした。この1週間なんとか走れるようにするという感じで持ってきました。それでも「不安要素」ではあります。本人もそのあたりは感じていたでしょう。アンカーに渡った時には3番目。前とは少し差がありました。うちのアンカーは大きなエースです。絶対的に自信を持って配置しています。が、もう1チームアンカーに強烈な選手を配置していました。アジア選手権の日本代表になるような選手です。その選手よりは少し前。すごくいい勝負を知れくれたのですが最後にかわされました。記録的には48秒44のチームベスト。が、着順では4着となりました。

次の組の様子を見ることしかできませんでした。何とかプラスの1番目で決勝へ。しびれました。この時点で全体の7番目。6番目とは0.02秒差。2チームが47秒台。それ以後は48秒13、48秒21、48秒32、48秒42、48秒44、48秒52。ほとんど差がない状態です。どこかがバトンを失敗すればそこで終わり。自分たちのレースができたチームがインターハイに届く。恐ろしい話です。

が、うちの3走なかなか戻ってきません。迎えに行ってみると足を引きずりながら帰ってきています。レース途中で「脚がピキッとなった」とのこと。これまでとは微妙に違います。それでもこの子しかいない。師匠にケアをお願いしました。その後、宿舎に戻り治療器を当てる&1年生にマッサージをさせるということで時間を過ごさせました。肉離れであっても走るしかない。かなり危機的な状況ではありました。最後は「気持ち」の部分です。

私にできること。卒業生に現状を報告しました。0.02秒差で7番目。みんなの「力」を貸して欲しい。応援をお願いしました。離れていても「想い」は届く。そう信じていました。4年前、この地で7位となりマイルでのインターハイ出場を逃しました。その時、一人だけインターハイに進んだ選手から返信が来ました。「昔の私たちを思い出します。あの日の悔しさは今でもすごく覚えています。あの頃から4年経ち再び同じ状況に後輩たちが立ってくれて、先生が連れてきてくれて本当に嬉しいです。まだまだ油断はできませんが私はインターハイに行けると信じています。。後輩たちが行くことによって私たちの悔しい思い出も変わるのではないかな?って私は思います。あの日があったから後輩たちに花が咲いたと思いたい。いつもの明るさで気負わず冷静に頑張ってください」と送ってくれました。

これに関してはすごく思うことがありますが選手には伝えませんでした。今の選手は自分たちのやるべきことをやればいい。それが全てにつながります。眠れない夜を過ごしました(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

報告

2014-06-22 | 陸上競技
ひとまずこの場でも報告をしておきます。詳しくはまた後日書きたいと思います。大会期間中なのでなかなか思うように時間が確保できません。

女子の4継、予選を48秒69の組の2着で通過。準決勝は48秒44のチームベストを更新するものの0.02秒差で組の4着となりプラスの1番目で決勝に進みました。決勝では選手が最高の走りをしてくれて48秒29のチームベスト、4着となりインターハイ出場を決めました。素晴らしいレースでした。

多くの人の支えと応援の中でやっとここまで来ることができました。心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

女子の100mも6位が12秒20という過去最高ともいえるハイレベルなレースの中で小さなエースが12秒17、大きなエースが12秒19となり2人が個人でもインターハイ出場を決めました。大きなエースは予選で12秒14(公認)、小さなエースは準決勝で12秒13(追参)を出しました。同じ学校から2人の選手が100mでインターハイを決めるというのは誇らしいことですし、他のメンバーの自信となります。

最終日の種目が残っています。最後までしっかりと取り組みたいと思います。あとは選手のモチベーションを維持できるかどうかですね~(笑)

ひとまず報告でした。詳しくはまた後日。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする