kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

雨と合宿と

2010-06-30 | 陸上競技
火曜日、またも雨です。ここ数日間ずっと雨が続いています。空梅雨なのか思えばいきなりこれですから。ちょうどテスト週間ですから勉強時間の確保ということで割り切って勉強できます。3年生は進路に大きく影響するテストですからできるだけの時間を確保したいと思っています。ということで、朝練でウエイトを実施して午後からは勉強会としました。4時スタートの7時までですから3時間できます。この時間をどれだけ有効に使えるかだと思いますね。家で勉強させても良いのですがピリピリした空気の中で取り組む方が効果が上がると思います。普通に教室で一般生徒と一緒にだらだらやるのでは意味がありません。しっかりと集中して取り組むことが大事です。

今年の夏はまたも忙しくなりそうです。生まれて初めてインターハイに選手を引率します。これが6泊7日(長い)。400mと円盤投げの引率です。で、国体最終があるのでできれば全員参加させたいと思っています。これは通いで。その翌日からtamanokounanの合宿に2泊3日で誘われています。今回は保護者が車を出してくれるということなので男子も参加させたいと思っています。県外の合宿参加できる機会はなかなかありません。自分達の取り組みが全てだと思いこませないように、多くの刺激を与えることが必要になってくると思います。それが指導者の役目かなと。
で、例年実施される最も効果が高いと考えているプライベート合宿が2回。昨年から1泊2日で2回に分けて実施されています。この合宿が一番質が高い合宿だと思います。細かい技術的な部分をきちんと抑えながらやっていきますからきちんと取り組む選手は動き自体が変わります。今回は免許更新講習と1回分が重なっていますから選手だけお願いする形になります。申し訳ないですが・・・。中国選手権にも参加する予定ですから1・2年生中心での参加になります。しっかりと取り組ませたいですね。

いやー忙しいな~と思っていたら、FAXが届いてインターハイ出発の前日から徳山地区の合宿が2泊3日で実施されるということが判明しました。中国大会の時にogawa先生から少しだけ聞いていたのですが、日程的に厳しいだろうと言い続けましたが「インターハイとは重なっていないんだから大丈夫でしょう?」と。これも仕方ない部分です。一応3年生も参加させようかと思っています。地区レベルに大きな刺激を与えることもチームとしての役割ではないかと。加えて7月の3連休に投擲がインターハイ選手を中心に県外で合宿をするということでした。短距離も参加していいとesaki先生に言われましたがさすがに(笑)。短距離系の練習であればうちの選手と一緒にやることで対応できます。質はかなり高くなりますから。インターハイに向けて他の選手がどれだけrinaを強くできるかというのもチームとしての課題となります。

なんか大変な夏になりそうです。保護者との面談も実施しなければいけません。充実した夏にはなりそうですが、体力的にもつかどうか不安です(笑)。肝臓も(笑)。しっかりと計画を立ててやっていきたいと思います。
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雨と選手のやる気

2010-06-28 | 陸上競技
月曜日、朝の時点ではそれほどでもなかったのです昼前くらいから強い雨…。これで4日連続の雨です。この状態では屋外の練習は不可能です。梅雨なのに雨が降らないなーと思っていたらいきなりこれですから…。差が激しいですね。

明日天気が微妙みたいなので今日は少し身体を動かしておこうと思いました。さすがに全く走っていませんから動かすときはきちんと動かさなければいけません。健康陸上部ではなく陸上競技部です。身体を動かしてそれなりに強くなればいいという感じは全くありません。今はかなり意識が高くなっていますから選手から「強くなりたい」という気迫が伝わってきます。選手達が作り上げてきた雰囲気です。私はそれに応えながらやっていく努力をしていかなければいけません。

練習はサーキットから階段ドリル、軸作りの流れ。本当はサーキットを1セットにしたかったのですが上手く指示が伝わっていなくて2セット実施していました。悪いことではありませんが時間の関係でちょっと考えていたのですがまー仕方ないですね。そのまま階段と軸作り。この間私は選手と話をしていたのですが声だけは聞こえていました。雨の中で選手の声かけなどが響いていました。雰囲気作りというか自分達のやるべきことが見えている証拠です。様々なことを乗り越えて更に意識レベルが高まってきたのだと思います。

最後に階段サーキットを。これはかなりきついですがトータルの運動量は多くなります。練習時間があまり取れない中で、屋外で走れない中で何をするかです。正直、普通の選手ではこの手の練習で追い込みきれないと思います。階段を走るスピードを落としたり、補強の質を落とせば楽ができます。しかし、誰も手を抜きません。こうやって全力で取り組む姿を見るとこちらも「しっかりとやらなければ」という気持ちになります。運動量の確保とエネルギー消費になります。女子の指導をしていく上では必ず考えないといけない部分だと思います。

また別メニューでエアロバイクをこいだ者もいます。1人だけでしたがひたすら自分で負荷をかけていました。かなりの量の汗をかいていましたが、最後まで全力で取り組んでいました。これが今のチームの最大の良さだと思います。1人であっても自分が今やるべきことをきちんとやっていく。この姿を見て下級生が多くのモノを感じます。もちろん、その姿を見て「自分に出来るだろうか」と不安を感じる者もいます。当然です。普通の高校生がこの姿を見て「当たり前」だとは思わないでしょう。ある意味「特殊」な雰囲気です。それでもやるしかない。ここで止まっていたら将来の可能性を摘んでしまう事になります。

チームは「今」を大切にしたい。「今」やらなければこの先何も変わりません。どんなに苦しくても「今」やらなければいけないのです。遊んで過ごしている友達と同じ方向性を向いているわけではありません。温度差があります。そこをどう受け入れていくか?難しいかもしれませんが、shokoの選手としての自覚と覚悟を持ってもらいたいですね。必ず出来る。そう信じています。

選手がどこを見るのか?それだけで変わってきます。しっかりと先を見据えていきたいですね。
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軸作りとウエイト

2010-06-27 | 陸上競技
土曜日、テスト週間に入っていますが勉強会を実施するため学校で練習をしてから勉強をさせました。ある程度の意識レベルに来ていますから自分達で家で勉強するとは思いますが、やはり甘さが出ると思うのでこちら側である程度のコントロールをする必要があると思っています。

天候は朝から雨…。少し身体を動かさせたいと思っていましたが屋外での運動は不可能な状態になりました。どうやって身体を動かそうかひたすら考える。エアロバイクが1台あるのでこれを使いながらの練習というのを考えていましたが、効率の問題を考えるとどうするべきかをしっかり考えないと先には進みません。
グループを分けて、エアロバイク組、階段ドリル組、スティックドリル組で練習をすることに。サーキットが終わってからグループ分けをしてそれぞれの課題とポイントを指示。冬期練習中にakaneの動きがかなり良くなってスピードが飛躍的に上がっていた時期があります。練習が進むにつれて少しずつ元に戻ってしまったのかなと思いますが、12秒台で走れるスピードがありました。その時はひたすら階段で脚運びをやっていたという記憶があります。原点に帰るという意味でももう一度しっかりとやっておく必要があるかなと。
本人に確認してみると「階段やスティックを使った軸作り」が良かったのではないかということでした。確かに体幹の筋力は上がっていきましたが、身体の軸作りの部分が冬期後半からほとんど実施されなくなっていました。反省点です。
「何もしなくても速い」選手というのはたくさんいます。速い理由を説明できないが、走ったらとにかく速い。研究者はそれに理由づけをして「この動きが速く走るためのポイントだ」と言い切ります。次に速い選手が出てきたらまた変わっていくのですが…。うちで競技をやっている選手、特別速い選手はいません。だからこそ時間をかけて1から積み上げていくスタイルを崩すわけにはいきません。速い者は何をやっても速い。そうでない者をどうしていくのかを考えなければいけないのです。「練習時間が長い」と言われますが、今のうちの力で戦っていこうと思えば時間はかかります。少しやっていきなり速くなるような選手はいないからです。

その辺りを踏まえて階段やスティックでの脚運びと軸作りを繰り返しやるグループを作りました。各グループ15分あるかないかの時間ですが複合的な動きをやることでスパイラル状に積み上げていく事が出来るのではないかと考えています。片足支持の軸作りをやっていくなかで感覚が身に付いていくのではないかと感じました。これからの朝練の方向性もかなり見えてきました。

エアロバイクは短い時間を最大スピードでこぐという練習にしました。爆発的に動かす感じです。一般的に言われる無酸素運動(ATP―CP系)です。スピードを高めていくためにも動き始めにある程度の力を発揮できるようにしていく必要があります。この部分の改善のためにエアロバイクを取り入れてみてはどうかと考えました。組み合わせによっては耐乳酸系にもかなりの効果を発揮すると思っています。これまでとは少し違った角度からも練習の質を上げていく工夫をしていきたいと考えています。
様子を見てみるとやはり女子は動き始めがかなり遅い。筋力的な部分も影響しているとは思いますがスピードに乗ってくるまでに時間がかかります。この部分の改善ができればもっと上のレベルで戦えるようになると思います。感覚作りと実際に筋肉を動かすというのを効果的に組み合わせていく事で更なる高みを目指したいと思います。

終了後はウエイト。こちらは最近30分程度で終わります。最低限の種目に絞ってやっています。どうしても不足する部分が出てきますからここに関しては各自で補うようにしなければいけません。最近特にハムストリングのトレーニングが不足している感じを受けています。キャプテンに指示を出しておきましたが、見えないところでどれくらい努力が出来るかが今後の成長を決めていくと思います。言われたことだけをやる。このレベルでさえ結構難しいと思いますが、こちらが意図する事を感じ取ってやるというのが求められます。はっきりいってほとんど出来ないと思います。それでもここが出来るようになると間違いなく変わります。やり過ぎないようにしなければいけませんが(笑)。
1年生はまだフォーム作りの段階です。慌てて重さを追う必要はありません。故障しないためにも正確なフォームを身に付けさせてそこから基礎筋力を上げていく。どちらにしても3ヶ月以上はかかりますからまだ先の話ですね。日頃やらない動きをするのでそれなりに筋肉痛にはなるようです。

終わってからはひたすら勉強。どこまで集中して出来たでしょうか。ここ最近はかなり出来るようになってきています。当たり前といえば当たり前ですが、全ては自分自身のためです。手を抜くような者は絶対に競技力も上がりません。全てはつながっているのです。繰り返しになりますが、練習だけ真面目にやったら良いわけではありません。他の事がきちんと出来ない者は競技でも大切な所でミスをしたり、力を発揮出来なくなります。だから全てを真剣に全力で取り組んでいく必要があるのです。繰り返しになりますが、競技だけを求めているわけではありません。人間としての成長を促しているのです。

チームとして成熟していかなければいけません。まだまだやることはあります。先は長い。しかし、3年生が競技を続けてくれている今だからこそ学ぶもの、変わるチャンスがある。全力で取り組みたいと思います。
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地道な練習

2010-06-27 | 陸上競技
金曜日、天候も悪かったため練習はサーキットとドリルにしました。全部で1時間程度だと決めていましたからそれほど多くの事はできません。もう一度原点に戻って基本的な動きの確認をしておく必要があると思いました。ちょうどテスト週間ですから走練習を繰り返すよりも地道な練習をするほうが良いのではないかと。走れるときには走ろうと思いますが天候的にもちょうどいいかなと思います。

練習前半は全く見れず。私が見に行った時には階段をひたすらやっている所でした。脚運びを繰り返しやらせていたのですがこの部分が少し雑になっている感じがありました。冬期の初めにはひたすら繰り返していましたが時間が取れなくなり、いつの間にか見過ごされていたところです。きちんと脚を前まで持ってこないといけない部分が途中で終っていたり、回転運動をしながら持ってきたりしています。少し考えないといけない部分かもしれないですね。

途中で家から電話がかかってきて「免許更新の書類提出が月曜日必着」だと。ここ数日間、やらなければいけないこと&対応があり、精神的にかなりきていました。私自身が釈然としない気持ちがあったので他の事を考える余裕は完全に無くなっていました。慌てて郵便局に振り込みに行ったりしましたが、時間が過ぎていたためにできませんでした。色々と対処して何とか間に合いそうな雰囲気になってきました。疲れます。
しかし、目が回るような労働環境で更に外部的な事まで目を向けなければいけない。まー時間的に余裕があれば全く問題はないのですがこのような状態では非常に難しい。人によっては10年研も重なるようですから本当に大変だと思います。何のためにやるのか考えているのか疑問です。「やった」という事実が大切なのかって感じですね。

職場に戻るともう勉強を始めていました。1年生女子だけは自分達でミーティングをしていたようです。以前から同じ方向を向けていない、想いに温度差があるというのがありました。最初からうちの取り組みに付いてこれるとは思ってはいません。しばらく時間がかかるだろうという感じを受けていました。中国大会までの3年生の取り組みを見て、大会終了後の涙を見てかなり「心」が動いたはずです。これで「心」が動かないようであればこれから先の競技での活躍は期待できないと思います。やったふり、頑張っているふりをするような状態では戦えません。誰のためにもなりませんから。表面的な関わりでは必ずチームは崩れます。不安で仕方ない部分もあるでしょうがやるしかないのです。今まで積み上げてきたモノが後輩たちの見えない力になります。どこまでやらないといけないかが分かるからです。必死になって取り組む姿を見ているだけで人は間違いなく変わります。今までの自分の枠組みを壊して、経験したことのない努力を始めます。

うちは人数はかなり少ない。いつもギリギリの数でやっています。それでも戦えるようになってきたのは選手の「心」の部分だと思います。入ってくる時点から「練習はきつい」「指導は厳しい」という「覚悟」が必要になりますから、なかなか入ってきません。それでも入ってくる者はスタートラインが他のチームよりは高い。そこから上級生を見ますから意識レベルは必ず上がります。もちろん、こちらが求めていることをどれだけ理解していくかにも関わってきますが。1年生の意識レベルが上がっていけば間違いなく来年も戦えます。今はまだ足りないかもしれませんが、1年間あれば絶対に変わります。

本気になることを恐れてはいけない。怖がることは何もない。1つ1つと真剣に向き合ってもらいたいですね。必ず変わる!
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次に向けて

2010-06-26 | 陸上競技
水曜日、何も考えないで走ることをしました。とにかく次に向けて進み出さなければいけません。3年生は中国選手権までは練習を継続しようという事になっています。大会でマイルで3位以内に入り全日本リレー選手権への出場権を獲る&県記録を更新すること今後の目標にして進んでいきたいと考えています。インターハイ出場権を獲られませんでしたから簡単に次に切り替えることはできません。それでも「止まったまま」では何も変わりません。ベストの状態で中国選手権を走らせて本当の「強さ」を示したいという本人達の「想い」もあります。もちろん中国選手権で走ってもインターハイの代わりにはなりません。それは全員が分かっています。それでも「納得のいく走りがしたい」という気持ちがあります。勝ち上がれば全日本リレー選手権です。可能性は十分あると思います。やるからには最大限の努力をしたいと考えています。

木曜日はテスト週間に入ったため短時間でやることに。ウエイトのみとしました。1年生もウエイトを少しずつ導入しようと思っています。やり方を教えながらのウエイトですがそれほど時間はかかりません。3年生も下の学年に引き継ぐためにきちんと指導します。全力で取り組む姿勢を見てから学ぶことがあると思います。中国大会以降1年生が変わってきています。行動もですが表情が大きく変わりました。人数は男女合わせて5人しかいませんが全員が「強くなってやろう」という気持ちが表れ始めました。こうなってくると強くなるのは早いと思います。今の3年生、1年生の秋以降に変化が生じました。それまではチーム内でも温度差があったりなかなかチームとして動くことはできていなかった気がします。毎年この段階に来るのが少しずつ早くなっている気がします。本当は最初からそのレベルでやれればいいのですが、目指すレベルが高いですから簡単に「その気」になるわけではありません。

rinaが中学時代と比べ本当に別人のように強くなりました。中学時代は・・・でしたが、今はインターハイ選手です。火曜日のミーティングの時に「中学時代と比べて何故強くなったのか?」と聞いたら「やる気になった」と答えました。それ以外にはないと。かなりシンプルな言葉ですがここに全てが現れているのではないかと思います。「やる気になる」、強くなれるんじゃないかと「その気」になる。これだけで全く変わってくるのです。すごいことだと思います。1年生、3年生の取り組みを見てきましたから「やる気」以上に「不安」が大きいようです。「全てを賭けて陸上をする」「女を捨てる」「全てを全力で生きる」というのは簡単なことではありません。通常考えられないくらいのことを上級生はやって来ました。だからレースが終わったときには立てなくなるほど涙を流す。その姿をみて「自分も強くなるんだ」と思う反面、「本当に自分にもできるのだろうか」という気持ちになるのは当然のことだと思います。そこを乗り越えるための水曜日の練習でした。ほとんどの者が走りながら涙を流していました。苦しさを乗り越えるために、悔しさを晴らすための舞台に立つためにもう一度全力でやっていく必要性を感じさせるために走りました。大きな転機になると思っています。

その後私は所用により練習を離れました。「そんなやり方で速くなるとは思えない」と言われた一言、一生忘れることはできないと思います。詳しくは書きません。受け入れます。自分が正しいわけではありませんから。一人の人間としての私の「心」は関係ないのかもしれませんね。そのこともありblogを書く気にはなれませんでした。すみません。
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2010-06-25 | 陸上競技
ちょっとblogを書く気になりません。すみません。毎日ここに書く事が日課になっていたのですが…。選手は次に向けて動き始めています。私もです。

心身共に書く気になりません。明日以降はなんとか書いていきたいと思います。お許しを。
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考えなくなるまで走る

2010-06-25 | 陸上競技
水曜日、3年生女子にとって再スタートを切る日でした。下級生にとってもこれから先を決める大切な日になると考えていました。簡単ではありませんが動き始めないと何も変わりません。チーム全体としてどこまでやるかというのを決めないといけないと思います。

アップの時間について考えないといけないと思う部分があったので少し形を変えようかと思っています。時間がかかりすぎる…。今までの形にこだわりすぎないでやっていかなければいけないのかなと。最低限の事をやりながら効率良く進めていくことを考えないといけません。

ショートを少しやってから女子は折り返し走をすることにしました。いつまでも中国大会の結果を引きずっていくわけには行きません。それは私自身もです。折り返し走をする前に選手に話をしました。ここの段階で全て区切りをつけて前に進む必要があるからです。何人かは涙を流していました。割り切れない想いを抱えながらやっているのは目に見えていましたから。現実を受け入れられない、でも進まないといけない。どうすればいいのか分からない…。
女子には「何も考えなくて良いから走れ」と言いました。悔しさも苦しさも、受け入れられない現実も何も考えなくて良いから走るだけで良い。中途半端な練習、きれいな練習をして動きが云々を考えて走る時ではないと考えていました。数日前から全体の「心」が止まっていました。時間は進んでいますが選手の「心」は止まっています。これでは何も変わらない。また、1年生は「3年生と同じことができるのだろうか」という不安を抱えていました。近くで3年生の取り組みを見てきたからこそ不安があるのだと思います。やるしかないのですが、やはり怖いのだと思います。そのまま練習に取り組んでいても何も変わりません。何も考えないで練習をする、考えないくらい身体を動かすことで何かが変わると思いました。男子にはその姿を見せることが何かを感じ取らせる。チームとして新しいスタートを切るために必要だと思いました。

ひたすら走らせました。3セット…。最初から全力で走り続ける事しか求めませんでした。後日日誌を見ると「何も考えるな」と言われても1セット目は頭の中からインターハイにいけなかったという事実が離れなかった、最初から全力で走ったら後が怖いという気持ちが強くあったようです。疲れていない状態ですから考えることが出来ます。当然です。
休息を短くしてとにかく走る。周りから見ると何をやっているのかと思われるかもしれません。声をかなり出してひたすら走り続けました。学校のグランドでやりましたから当然注目を浴びることも分かっています。周りから「バカじゃないの」と思われるかもしれませんが関係ありません。走るしかないのです。

やっているうちに身体は疲労で動かなくなります。それでも一切休みを与えませんでした。走り続ける事でしかわからない事があります。最初は表情が硬かったですが疲労で身体が動かなくなるにつれて「走る」ということだけに気持ちが向かいました。ここまでやらないとリセットすることは出来ないと思います。余計な事を考えずにシンブルに走る。かなり強度としては強かったと思います。全員が自分が大きな何かを得ることができた瞬間だと思います。表情が変わりました。前に進めると感じました。

「心」だと思います。それが全てを決める。「心」がない者が何をやっても先には進みません。これだけの事が出来る選手はあまり多くないと思います。何も考えずに走ることで見えてくるものがある。日誌にはかなりの事が書いてありました。言葉だけでは意味がありません。きれい事は不要。やるかやらないかです。チームが強くなることで意識の差が見えてくるし、付いていけないという者も出てきます。誰もが出来るわけではありません。しかし、やるしかないのです。それ以外に変わる方法はないのですから。

前に進みます。時間は動いています。身体を動かし続けることにより止まっていた「心」も動き始めました。やるべきことはきちんとやっていきたいと思います。進みます。
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前に進むしかない

2010-06-23 | 陸上競技
火曜日、朝練の時間に下級生にミーティングをしました。これから何を目指してやっていくのかを考えなければいけないと思ったからです。はっきりいって今の3年生と比べると下級生は厳しさが足りません。例年であればここでキャプテン交代になるのですが、任せることができないというのが正直なところです。こちらが思っていることを素直に伝えました。今のままでは間違いなく戦えません。中国大会には行けるかもしれませんがそのレベルで終わり。先はありません。

放課後は3年生から一言ずつ「想い」を話してもらいました。これまでどんな気持ちで競技に取り組んできたのかを言葉にして話をさせました。この瞬間の素直な「想い」が非常に大切だと思います。これまでやってきて学んだことはかけがえのないものです。生の言葉で苦しさや覚悟を聞くというのは他ではできません。話をしながら感極まって涙する者ばかりでした。1つに賭けていたのです。この言葉を聞いて何を感じたでしょうか。これで何も感じないようであれはそれまで。それ以上先はありません。

私も選手に対して少し話をしましたが、思うように話ができませんでした。情けないことですが涙が出てしまいました。この子達とインターハイに行きたかった、走らせてやりたかったという気持ちが込み上げてきました。なかなか割り切れませんが私がこのままではチームは成立しません。この機会を生かして、指導者として成長しこの子達から学んだものをきちんと力に変えていきたいと思いました。

選手の日誌に「夢であって欲しい」と繰り返し書いてありましたがこれが現実です。目をそらさずに受け止めて進んでいく必要があります。一番苦しいときに本当の力が問われる。今がその時です。下級生がここから何を学ぶか?大切な部分です。

その後ウエイトをしましたが本当に真剣に取り組んでいました。3年生はもうしばらく競技を続けます。簡単なことではありませんが、やるからには全力で取り組んでもらいたいですね。真剣さには頭が下がります。私も前を向いて進んでいきたいですね。
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届かなかったインターハイ

2010-06-23 | 陸上競技
女子マイル、1年前から真剣に全てを賭けてインターハイを目指してやってきました。ここに関してはこれまでのblogに何度も書いています。改めて書く必要はないと思います。結果的には届きませんでした。上手く表現することはできませんが。

400mHの予選前、mikiの走りがかなり良かった。前日の走りはここ最近にない動きでしたがそれより感じが更に良かったようです。が、ショートをやっているときに動きすぎてハムストリングに痛みが出たようです。本人はそのことに対して「大丈夫」としか言いませんでしたが軽度の肉離れだと思います。肉離れをしているのを分かっていて個人種目は走らせました。が本来の走りとは程遠いものでした。マイルを走らることはできそうにないという判断をしなければいけませんでした。

マイル予選は当初の予定通り1年生のmihoを走らせることにしました。2走までに2分でくれば大丈夫だと考えていましたが、1走のsakiが62秒後半かかりました…。覇気のない走りでした。全く伝わってくるものがありません。2走に渡った時点でかなり後ろの方でした。2走のhatuは前半から積極的に走り1位にならびかけるまで行きました。3走はmihoでしたから流れに乗れなければその後の展開が危なくなります。hatuが60秒で持ってきてくれたおかげでなんとか形になりました。mihoは前からかなり離されながらも何とか走りきりました。不慣れな部分がありますし、さすがに58秒台の選手についていくのは不可能。62秒くらいかかりましたが合格点かなと。アンカーのrinaが57秒4で戻ってきたのでなんとか4分02秒7で収まりましたが、予定では4分00秒前後で予選を通過するつもりでしたから約3秒の差がありました。

予選終了後、あまりにも頭に来たので激怒しました。なぜこの期に及んで気持ちの入らない走りをするのか理解できませんでした。しかし、こちらの意図することが伝わった様子はありません。「遅かったですか?」という返事からも自分の置かれている立場と走りが分かっていないのだなと感じました。私が激怒しているにも関わらずその事が分かっていない。何故なんでしょうか?

準決勝は予選とは違うので前半の流れがかなり重要になってきます。このレベルでの前半の遅れは致命的です。流れに乗れなければ後半で追い付くのは厳しくなります。そのため走順の変更をしました。出来ればアンカーにrinaを置いておきたかったのですが、予選の事があったので万が一に備えて2走にrinaを配置。実際のレースはまたもsakiが前半からかなりの遅れををみせ、ラストも全く動かないという走り。ほぼ62秒かかりほぼ最下位でバトンを持ってきました…。悪い予想が当たりました。この時点で決勝進出が危ぶまれる位置です。が、2走のrinaが前を追いました。それも考えられないスピードで。先頭のチームとはかなりの差でしたが必死で追い続けてなんとかレースを作り直してくれました。この時点で上位3チームとはかなりの差でした。3走はakane。少し動きが鈍いなという感じを受けていましたがここはakaneが走るしかありません。前との差が少し開いた感じはありましたが何とかアンカーhatuにつなぎました。4位でバトンをもらってひたすら前を追いましたが届く距離ではありません。逆に後ろから58秒台の選手に追
われていました。少しずつ差が詰まっていき、何とか逃げ切ったという感じでした。本当によく粘ってくれたと思います。負けていたら5着で終わりでしたから…。何とかプラスの2番目で決勝に進みました。しかし、6位のチームとは3秒差。致命的な差でした。

走順を変えるしかないと思って待機場所に戻るとrinaが顔を覆って涙を流していました。はっきりとは言いませんでしたが「自分の所で流れが作れずに悔しい」という部分がかなりありました。あれだけ前を追って追い付いたにも関わらず競る場所では無かったという部分に納得が出来なかったのだと思います。sakiは横になって1年生にマッサージを受けていました。色々と考えていたのかもしれませんがrinaとの差が激し過ぎる。自分がきちんと走れていないという感覚が無かったのか、何とかなると思っていたのかは分かりませんがこちらに伝わってくるものがありませんでした。今の状態を分かっていない。悪気はないのでしょうが「走らせたくない」と強く思いました。教育的な立場というだけでなく、勝負がかかっているのです。そこが分からない者を勝負の場面に送り出す気にはなりません。メンバーを変えました。
yukaを呼んで話をしました。最近の調子であれば61秒位では走ると思っていました。3年生で中心選手ですから走れば60秒後半で走るかもしれません。しかし、6位とは3秒差ありました。いい勝負をするかもしれませんが届きません。勝負をかけるためにmihoを使おうと話しました。付いていって走ればスピードがあるので60秒を切るかもしれない。そうすればakaneが競り合いに参加できるので勝てるかもしれないという考えです。普通にやったら勝てる可能性はないのですから。yukaは納得してくれました。これまで中国の決勝で戦いたいと言い続けてきたyukaですから走りたかったと思います。痛いほど気持ちが分かりますが勝ちたいという気持ちの方が大きかったのだと思います。

決勝は1走をhatuにしました。ここで流れを作らなければ戦えないというのは以前からの課題でした。ここでの遅れは取り返しがつかないのです。実質今のチームの2番手の力のあるhatuを1走に持っていく。これしかないと思っていました。最初から魂の入った走りを見せてくれました。6番争いをするチームに少し遅れましたがほぼ同着でバトンを運んできました。他のチームは58秒前後で運んできたでしょうか。少し差がありましたが流れができました。
ここから2走のrinaの激走でした。バックストレートに入ったときには少し離されていましたが200mの地点でかなり差を詰めてきました。そこからカーブに入り直線に入る時には4番目。最後にもう一度ギアが上がり2番目になりました。この瞬間、本当に夢を見ました。上位チームと戦える、表彰台に乗れるのでは…と。この中国大会最高の2走です。
3走のmihoには最初の段階で「2番も6番も同じ。6番狙いでいいからついていけ」と指示を出していました。経験がありませんから自分で展開を作るのは難しい。付いていくだけで勝機はあると。が、勢いがある走りを受けてスピードコントロールが出来ませんでした。最初の200mで飛ばして1位のチームに追い付きました。完全なオーバーペースですが、この段階では仕方ないと思います。魂の入った走りを見ることができました。ラスト100mは全く動かない中で何とかつないでくれました。この段階で7位。
アンカーはakane。前のチームとは1秒程度の差しかありませんでしたが、57秒台の選手でした。6位争いをしなければいけないチームとは2秒差くらいだったと思います。単独で追い続けました。かなりの差がありましたが、諦めることなく最後の最後まで走りきってくれました。結果は7位…。届きませんでした。最後の最後で小さな歯車が噛み合わなかったと感じました。

電光掲示板に記録が表示される瞬間まで「どこか1チームでも失格になっていないか…」と不謹慎な考えを持っていました。それくらい何とかしてインターハイに行かせてやりたかった。掲示板に7位で3分59秒9という記録が表示された瞬間、涙が止まりませんでした。今の状態で最後にしようと4分が切れた…。目指してきた記録とは遠いですが、今の状態で走れたというので様々な想いが込み上げました。どちらにしても7位は変わりません。しかし、魂の入った走りを見ることができました。一瞬ですが夢を見ることが出来ました。本当に選手には感謝します。

7位となりインターハイには届きませんでした。結果が全てです。受け入れたくなくても受け入れなければいけません。しかし、恥じることはないと思います。どこよりも真剣に競技に取り組んできました。多くの事を犠牲にして1年間ここだけを目指してやってきました。3年生の想いは本物だったと思います。真剣に向き合う中でしか見えてこないものがある。それを理解できたのではないかと感じました。どれだけ言葉で伝えても実際に体験しないと分からないものがある。これだけ真剣に取り組める3年生に出会えたことを私は誇りに思います。上手く言葉には出来ませんが…。
最後の最後で少し噛み合わなくなった歯車。何らかの原因があります。手に届く所まできていたものがすり抜けていった喪失感は大きい。でも下を向いているわけにはいかない。前に進む必要があるのです。決して止まりません。どれだけ厳しい状況でも進む必要があるのです。悔しいですがこの事は一生忘れられないと思います。選手のおかげで多くの事を学ばせてもらいました。心から感謝したい。

まだ終わっていない。そう思っています。3年生と一緒にもう一度立ち上がりたいと思います。応援して下さった全ての方に心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。
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ただ想う

2010-06-21 | 陸上競技
1年前に決勝に進めずに涙を流してから1年、非常に残念ですが今年もマイルでインターハイの切符をつかむことが出来ませんでした。あの時よりも悔しさが大きいかもしれませんが、比較できるものではありません…。手に届きそうででも届かない。そこに向けてやってきたので…。

正直1週間前から少しずつ歯車がかみ合わなくなっていたと思います。調子が上がり切らない者、故障気味の者、なかなか気持ちが現れない者…。全員が万全の状態で勝負の舞台に立てないというのは非常に難しいなと思います。総体の時、気持ちが出ない走りを見た時もっと手を打っていたら違った結果になっていたかもしれません。

勝負の前にあれこれやらないといけない状態で戦うことは難しいと改めて感じました。任せると決めた選手がきちんと力を出してくれないと戦えないのです。様々な条件が重なったと思いますが、今回の事から学ぶことは大きいですね。レース全体を振り返る前にただ感じたことを書いておこうと思いました。

気持ちのある選手は考えられない位の走りをします。今回のrinaの走り、鳥肌が立つくらいの走りでした。全員がこの子の気持ちを感じるべきです。特にそこにいた下級生が何を感じるかです。

まだ気持ちの整理はつきません。やるべきことは分かっています。振り返るにはもう少し時間が必要になります。

明日には…。
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