kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

前日に引き続き

2021-07-28 | 陸上競技

本当は前の記事に書いていたのですが、ハードルのことを書いていたら中途半端な長さになってしまったので。記事を替えて書くことにしました。お許しを。

 

火曜日。この日の練習は前日の続き。基礎的なことを走りにつなげていくこと。基礎ドリルをやりながら走るために何をするかです。先週末から繰り返しやっていることなので変化が生まれ始めてもおかしくないなという感じがします。この日は体幹補強から。前回かなり指摘しているので正確にできるかどうかです。見ているときちんとはできますがなかなか声が出ません。これは出す必要性を感じていないからかもしれないなと思います。一昨年kytbnに行ったときに前向きで元気な姿に心打たれました。関西の強豪校では本当に前向きに練習をします。明るい雰囲気だからできることもある。それを何度も言っていますが実際に体験していないのでわからないのかもしれません。難しい。それでも何人かが声を出し始めました。これでも声が出せない選手はそこで終わってしまうのかもしれません。自分自身で殻を破ることができるのか。

 

その後は基礎ドリル1をやってそのまま屋外で片足スキップ。前日の復習。ここでいったん全体を集めてもう一度説明を。kbt先生も先日話をされていましたが「スピード曲線」についてです。どのようにスピードが上がっていくのかを知る必要があります。この日にやりたい練習の意味が分かってもらえるか。何度もkbt先生が話をされている内容です。が、それが入っていなければ練習の効果は上がりにくい。もう一度確認。前日の前半マークの時に「ピッチアップ」の話をしていました。この日の練習では2次加速のためのスティックをいれました。「1次加速」+「2次加速」が前半マークになっています。いきなりまとめるのではなくこの日は分割してやって最後にまとめるほうがいいのかなと。

 

私はハードル練習との兼ね合いで下級生の全てにつくことができません。だからこそこういう場面ではきちんと理解してやってもらいたい。意欲はあると思います。それをどのように実行していくかだけ。この日は腰押しとマーク5歩を先にやりました。二次加速のところはついてやりました。10m+スティックです。とにかく全力で走ればいいというのではなく「マークの意味」を理解してもらわないといけません。少しずつピッチアップしていく感覚。これを意図的にマークで抜き出してやっています。単純に速く駆け抜けるというのではない。ピッチをコントロールして自分で上げていく。1本目はできませんでした。もう一度話をして実施。上手くいきました。基礎があるというのは大きいですね。

 

そして前半マークで流れを確認する。この段階で練習が止まりました。前日にはきちんとマークを置けましたがこの日はおけません。練習の最初の段階で「わからなかったら聞くように」と伝えています。マークの距離も前日と同じ。さらには別紙で距離を示して準備をしていました。ここに関してはいただけない。「威圧的な指導をする」と言われることがあります。まー見る人によってはそうなのでしょう。好きに評価してもらえればと思っています。しかし、本当に必要なことを教えないと先に進みません。このマークの準備だけで15分程度かかりました。全くダメです。

 

その前段階で声が出なくなっていたことも合わせて。数人はずっと声を出していました。が、出なくなったものに確認をすると「なんか疲れました」という返答。この話をしている間は本当に力が上がることはないです。冷たいかもしれませんが。疲れても、調子が悪くても、機嫌が悪くても「やるべきこと」は変わらないのです。気分でやっている間はダメ。声を出して雰囲気を明るくできないようであれば他のこともできません。

 

「聞けばわかる」ことに対して。「見たらわかること」に対してダラダラ時間を使うというのは無駄です。自主的にやるというきれいごともあるかもしれません。しかし、それにより無駄な時間とエネルギーを使っていることに気づかなければいけない。厳しいようですがこれから先勝負をしようと思えばやはりこういう部分は必要だと思っています。また、こうやって指摘されたくらいでへこんで雰囲気が悪くなるようなら今後はない。その話もしました。普段はあまり言いませんが、ここはきちんと言っておかなければいけないと思います。

 

前半マーク。かなり走れていました。何人かは大きく変わった印象があります。これが定着するまでにどれくらいかかるかわかりませんが。丁寧にやっていくことが大切。これが本物になれば面白いなと思っています。そこから10バトンと25並走を。これも普段やっているメニューにプラスアルファという感じで。細かく説明をして実施。渡す場所、声がかかるタイミングなど必要なことを再確認しました。こういう時間も必要だと思います。なんとなくやらない。


しつこさが売りです。選手にも話をしましたが今skyでは kbt先生、kd先生、私と細かい指導ができる体制にあります。そうであれば間違いなく他校とは差がつく。それだけのスタッフだと思っています。それなのに与えられたことだけをなんとなくやるというのはもったいない。メニューを消化する、走るというだけで大きな結果にはつながりません。この状態であればなかなか強くならない。どこかで「自分たちはやっている」という思い込みから抜け出さなければいけないと思っています。


厳しいことを言いますが、誰のためにやるのか。skyにいるから強くなるという思い違いは絶対に捨てないといけない。こちらも覚悟を決めてやっています。選手自身が覚悟を持ってくれないと力は上がりません。そういう話を直接しました。響くかどうか、届くかどうかは全くの別問題です。全国で活躍するためにやらなければいけないことが幾つもある。


結構真面目にやりました。いつもやっていますが。


その後ひたすら保護者会。ヘロヘロになりながらもやり終えました。インターハイに向かいます。やれることを最大限にやりたいと思います。それが今私がやるべき役割だと信じているので。

 

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直前の練習

2021-07-28 | 陸上競技

火曜日。この日も練習と面談。練習に関しては前日に引き続きという感じです。私自身も思った以上に疲労しています。よくよく考えてみるとほぼ休んでいない。自分で選んでやっているので問題はないのですが。それでも案外疲れますね。

 

この日はインターハイ組は刺激。ハードルのMさんはこの日と翌日に練習をするという感じです。最大でも2時間。可能であれば1時間半というイメージでした。走る練習を90分、休みながら補強で30分程度。ここまでくると補強の重要度は下がります。締める程度というところでしょうか。たくさんやっても効果はなくなります。疲労抜きのほうが大切。

 

Mさんはサーキットをしてから試合のアップ、少しハードルドリルをやりたかったのでワンステップハードルを実施。スパイクを履いてウインドスプリントをしてから一歩ハードルを高さを下げて6台。鋭さが欲しいなと思っていたので。休憩をはさんで刻むイメージのための5歩ハードル、1台目までのアプローチ。かなり動くようになってきたなと感じています。この部分は大事。1台目までのスピードが上がればそれ以降も走れます。ここをやってからスピードを上げての5歩ハードル。若干向かい風ですが通常通りの距離で設定。本人が5本走りたいということだったので3本と2本に分けて。

 

最初の3本は6台配置。これで約70m近く走ることになります。この段階で維持できるかどうか。前の記事にも書きましたが、5歩から3歩というのが私の中でかみ合わなかったので最後まで5歩で走ることにしました。この日は5歩で走ってかなり刻む感じとなりました。前回は処理できなくて少し踏切が詰まるという印象がありました。この日はかなり調子がよくてきちんと刻める。刻めると踏切が遠くなるのでいつも通りのハードリングができる。2セット目は1台減らして同じように5歩ハードル。本人も「今日はかなり動けている」と話していました。これも珍しいことですが。感覚的に鋭い選手なのでいまいちの時には納得していません。今日はかなり刻めているので本人的にも納得できる形だったのかなと思います。

 

とにかく怪我をせずにやれることをしっかりとやる。ここに尽きると思います。準決勝で13秒台を出して決勝へ。もちろん簡単な話ではないですがそこを目指してやっていく。時間との闘いの部分はありましたがなんとかここまで来ることができました。翌日は私は不在なので自分でやってもらうしかないかなと思います。やることはかなり限られています。1つずつ1つずつですね。

 

あれ?なんかこの記事も中途半端な長さになってしまったので。いったんここで切ることにします。

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練習と保護者会

2021-07-27 | 陸上競技

月曜日。この日から男子の4継メンバーとハンマー投げの選手がインターハイに向けて出発しました。私は寮から駅まで選手を運ぶ。少し話をしながらです。今後のことも考えて経験することは非常に大きい。戻ってきたときにチームに何かを還元できるかどうか。この部分も重要だと思います。

 

そのため練習は一人で。計画に関しては事前にkbt先生と立てていたのでそれに従って。細かい部分は任せるということだったので様子を見ながら。インターハイ出場の2人は全く別メニューで。この日はかなり軽くということにしていたのでMさんは軽く動いて補強のみ。1時間もやっていません。十分です。高跳び選手は別途kd先生から指示が出ているのでそれに合わせてですね。こちらも1時間半で終了。ほぼ予定通り。

 

下級生は基礎の確認から。最初にも話をしましたが「やればできることをやる」というのが大きい。ここ数日間かなりしつこく言っていますがなかなか定着しません。やればできることをやらないという選手がなかなかできないことをやれるのか。まずはチームとしてどこを向くのかという感覚を持ってもらいたい。今のままでは本当に危機的なのです。元々私は選手に好かれるためにやっているわけではありません。迎合するつもりはさらさらない。ダメな部分に関してはきちんと指摘して改善したい。技術的な話をしてもきちんと聞けないというのであれば上手くいくことはないと思いますね。

 

シャフトトレーニングをやってから基礎ドリル1、基礎ドリル2を実施。基礎ドリル2の部分に少し動きを足しました。地面に力を加えてつぶれないことと、その力を利用して身体を浮かすこと。経験するとわかる部分です。重要かなと思います。基礎ドリル1で足運びと地面に力を加える角度を意識する。基礎ドリル2で地面に大きな力を伝えるという部分をやる。今度は前方向に進むための動きを入れます。ここも相談済み。スキップ系として片足スキップを入れました。地面からの力をもらって前方向に進む。膝の引き出しで腰の移動を作り出す。この感覚です。この1週間でこの部分だけはやっておきたいと思っています。

 

最初はピロティの下で動きの確認をしてからスパイクを履いてタータンで。感じがつかめる選手はかなり進むようになります。片足スキップ自体ができない選手もいるのでその部分は改善の余地あり。いきなり膝が開く感じになってしまう選手も出てきます。それにより進まない。あとはタイミングがずれるので上方向に力が逃げてしまう。進みたいのは前。地面に力を加えたものを前方向に変えるタイミングを合わせないといけません。ちょっと難しいのかもしれませんが。

 

そこからマーク走ということになっていたので最初の数歩をマークを使って作ることに。簡単に説明をしながら。人数が多くなるとこれも難しくなります。少人数だからできる部分もある。マーク5歩をして重心の移動と最初のリズムを作ることにしました。先日から見ていて2歩目でつま先を擦る選手がいます。これは・・・。目的が「つま先を擦る」ことになっています。これでは重心の移動が生み出せません。そのあたりのことも説明しながらです。進まない選手もいるので少し「腰押し」も加えました。押されて転びそうになる選手もいます。それでも移動する感覚は欲しい。

 

そこからもう一度マーク5歩。とにかくリズムを安定させる。これにより今まで2歩目が出てこなかった選手の動きに変化が見られました。チョコチョコ走っていたのがマークを越えるので強制的に2歩目が出ます。これによりリズムも安定してきます。前段階で膝締めなどをやっているので自然にできるようになっている動きもあります。それにいろいろなものを組み合わせると走りの感じも変わってきます。重要だと思っています。

 

ある程度やってから前半マークへ。今度は最初の5歩の安定とピッチアップの部分をやっていきました。ピッチアップすること、目線を少しずつ上げていくことの話を。前傾を保つといってもなかなかわかりません。それを目線でコントロースる感じです。これも練習の中でやっていくことで変わっていきます。感じとしてはかなり良くなったイメージがあります。走らずに見ていた選手も「すごく変わった」と言っていました。普段の練習のベースがあって同じことを違う角度から指摘すると入りやすい部分があります。これは「同じ方向性」という前提があります。全く違うことをやっていたらここができない。練習は偉大。積み重ねていくことで間違いなく走りの感じが変わります。それを経験するとまたモチベーションも上がっていくと思いますね。

 

最後に40mを数本走って終わり。もう少し距離を伸ばしてもいいかなと思いましたが、やってきた部分を徹底するという意味ではこのくらいの距離がいいかなと。長い距離を走ればいいとは思いません。その時に応じて必要な距離を走ればいい。途中選手が気づいていましたが「結構走っているよね」ということでした。気づかないように道具を使いながら走らせるのは得意です。ある程度の基礎体力がなければ技術の習得はできないと思っています。

 

その後、午後からはひたすら保護者会。13時スタートの18時半終了です。連続で・・・。これはなかなかだと思いますね。限られた時間の中でやらないといけない部分があるので大変です。今回全員がやらないといけないということはありません。また10月にあるそうです。トータルで1回やればいいのかどちらもやらないといけないのか。よくわかりませんがやっています。

 

やはり疲弊しました。世間ではオリンピック関係で盛り上がっています。やはり感動する部分があります。「開催反対」と言っていたマスコミが手のひら返しで「感動する」と評価する。多分、これが終わったらまた「開催するべきではなかった」と言い出すのかもしれません。選手のコメントに「このような状況で開催してくださって本当に感謝している」というのがありました。選手は「できる限りのことをする」というだけです。開催される前提でやっているだけ。騒がしいのは外部です。

 

金メダル獲得が多くある。若いスケボーの選手が「無観客だから緊張しなかった」と言っていました。これはある意味大事なことなのかもしれません。日本のような国ではオリンピック選手に過剰に期待します。マスコミが持ち上げて持ち上げて、上手くいかなければ全力で叩く。今回はその前段階で「オリンピック開催反対」とマスコミが言っていたので選手に対してインタビューをしたり、記事を上げて煽ったりというのはほとんどなかったと思います。それにより選手は「自分のやるべきこと」に集中できていたのではないかなと思います。それが好成績につながっているのではないかと勝手に思っています。

 

世間は騒がしい。それでも自分たちはやるべきことをやる。私自身もそうありたいなと強く思っています。大切。

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一緒に練習をする

2021-07-27 | 陸上競技

日曜日。この日も個人的に練習をすることに。こう考えるとほぼ毎日陸上競技に携わっています。過去最高かもしれません。中学校の通信陸上があるのでそちらも気になっていましたが、kbt先生が前日に見に行かれて動画も撮っておられます。これから先のことを考えて「面白い」と感じる選手に対してはかなりコメントも書かれていました。kbt先生のチームです。私はそこで最大限のことをしたいと思っています。それが強化につながる。

 

そういうことでこの日は全く別で。先日nsy先生から連絡をもらっていました。「走りの基礎から学びたい」ということでした。今は中学校で陸上競技以外の部活動の顧問をされています。そうなるとなかなか自分の練習も他の人の練習もみれない。「速く走れるようになりたい」ということだったので、前日一緒に練習した選手と同時展開で。こうやって若い指導者に基礎基本を学んでもらう機会というは重要だと思っています。これが後進を育てることになる。偉そうに感じられるかもしれませんが、学んできたことを伝えるというのは重要だと思います。

 

一緒に練習。基礎基本からということでバランス系と軸を。ここはどこでやるにも外せないのではないかと思っています。何をやるにも重要。基本的なことから教えるということだったのでHoにも協力してもらいながら。色々な補強などがあります。しかし、「正確性」が重要なのだと思います。何となくやっているというのでは効果は出ません。正しい姿勢で狙ったところに負荷がかかるようにする。この日は走るために必要(姿勢維持をするために必要)な中殿筋を中心に。前日に行ったのですが必要な部分に筋肉がついていないことがわかりました。正しくやっているつもりになっていても最終的には筋力が上がっていない。走る中で自然に鍛えられる部分もありますがやはり正確に強化することは必要だと思います。その部分を徹底。

 

そこから基礎ドリル。同じことの繰り返しになるのですが。nsy先生の走りは10年以上見ています。膝があまり締まらない。地面を這うように走ります。悪口ではなくそれが特徴の走りでした。その関係で最大スピードが上がらない。「足が遅いけどハードルでごまかす」という感じでよく話をしていました。練習時間が確保できない状況ですから難しい部分もあると思います。今後の指導に役立ててもらうためにも基本的なことを。本当に基礎の基礎です。

 

かなりやってからスパイクを履いて少し走る。少し膝が締まるようになりました。あとは膝の引き出しなのかなという感じです。いったん走ってからまたスパイクを脱いで動きの確認。Hoはまた動きが崩れています。こうなると何がいいのかわかりません。こちらも根気強く見ていく必要があります。基本的に私は陸上競技が好きです。速い選手が好きというわけではなく一生懸命にやる選手のために何ができるかを考えるのが好きです。グランドで色々と考えることが至福の時間です。それができるなら別に休みは不要。ちょっと身体が痛いですが気のせいだと思っています。

 

今回はnsy先生もいるので一緒に走りを見ながらほHoをどうするかを考えていきました。前の記事にも書きましたが情報量が多くなると処理できません。以前から「身体の傾きのコントロール」は目線で行うように話していました。基本私は足の動きや腰の進み具合を見ています。しかし、この日はnsy先生が「目を閉じて走っている」という指摘をしていました。そこか(笑)。一生懸命に走りたい。だから力みが生まれます。それは顔にも出ていると。力みまくりです。ここの部分を改善させようとしましたが、今度は「目を開ける」ことに一生懸命になります。結果、「あきらめよう」ということに。余計なことを言うとそこにフォーカスされてしまうのです。力まない様とか腕をしっかり振るとかいう話をするとそこばかりが強調されることになるのでいいことにならない。

 

そこでマーク5歩などをしながら別の指摘を。「腰が進む感じ」の話をしていました。それで前に進む。そこから片足スキップをすると「膝と腰」が意識しやすくなる。そうであれば走るときには「膝と腰」で走ろう、と。これは前から同じことを何度も言っているのですが(笑)。Hoのような選手は段階を追って一つずつ作っていくほうがいい。これだけは間違いないなと思います。ドリルなどは正確にできます。他の部分の意識の中で勝手にできてくるのではないか。そうであれば技術的なことは「前に進む動き」の中ではやらない。意識させない。これもまた変わった取り組みかもしれません。

 

片足スキップの時に全力で助走をしてそのままやっていました。もう少しスピードを落とすように指示。すると「全力で走ったほうが前に進む」と。当然なのです。元々のスピードが速いので前に進むスピードは速い。しかし、ここで求めているのは「速さ」ではなく「膝を出したときに腰が進む感覚」なのです。ゆったりとしたスピードでなければ動きに余裕がないので「感覚」は作りにくい。スピードを上げることで「進んでいる」という錯覚をします。これも見ていて気付いたことです。単純に「進みさえすればいい」というのではない。どのようにして進むのかというのが重要です。

 

nsy先生と一緒に見る中であれこれ意見交換ができます。私は若い指導者であっても話が聞けるのはありがたいと思っています。自分の持っていない視点から見てもらえる。上述のように私自身は「腰の進み具合」や「足の動き」などを見ています。

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個別にやる

2021-07-27 | 陸上競技

土曜日。この日の午後は個別に練習をさせてもらうことに。何度も書いていますがこのことに関しては否定的にとらえられる可能性があると思っています。ここに書かなければいいという部分もありますが、実際に私自身が活動している。これを隠しても何も意味がない。どこかで誰かが色々というでしょうから。個人の時間の使い方を考えさせてもらっています。顧問の方の了承を得て本当に1人だけの個別練習でした。

 

午後からセミナーパークで。この日は私が舎監ということもありました。申し訳ないですがこちらまで来てもらってということで。なかなか走りが作れません。こうなったら0から作り直したらいいのではないかと考えていました。誰よりも一生懸命に練習をします。陸上競技が大好きな選手です。苦しむ姿も何度も見てきました。様々な状況下で最後まで練習を見ることができない。申し訳ないなと思う部分があります。少しでも納得できる走りができればいいなと思って個別に対応させてもらっています。理解してくださる顧問の先生には感謝しかありません。

 

0から。そう考えて先日行ったドリルの部分をやることにしました。が、やってみるとかなりできる。お手本のように正確にできる。これはすごい。しかし、それが走りに生かせない。ここに大きな問題があります。走りに生かせないのであれば意味がなくなります。これだけ丁寧にやっていて身についているのであれば自然に走りに生かせるはずです。そこに至らない理由は何か。ここをひたすら考える時間となりました。

 

速く走るために練習をしています。同じ練習をしてもそれで力が一気に上がる選手が出る。しかし、上手くかみ合わない選手も出てくる。これは指導の責任なのかもしれません。どうすればやってきたことが「走り」に落とし込めるのか。この部分は常に考えておかなければいけない。ドリルなどが圧倒的にできても走りになるとできないというのでは「指導」とは言えません。

 

こうなるとドリルの部分は必要ないのかなと思いました。この選手にとってはです。これまでいろいろな形でアプローチしてきました。複数の情報を与えると間違いなく上手くいきません。冬にkd先生に指導してもらいました。やはり難しい部分がかなりありました。真面目に取り組むので「完璧にやりたい」というのが出ます。本当はもっと肩の力を抜いてリラックスしてやればいいんですがそれができません。そこに対して「意識すること」を複数与えると混乱します。

 

どうしても「走練習」をしたくなる。そこをグッとこらえて段階的に走りを作っていくほうがいいのではないかと感じました。この日は足運びとスタートの5歩だけ。これは極端だと思います。トータルで走りなので加速段階も中間もやるほうがいいのかもしれません。しかし、今の状況ではこれをやると混乱する。本当に0から作る。1歩目から走りを作っていく感覚のほうが良いのかなと感じました。正解かどうかはわかりません。そう感じただけですから。

 

スティックを置いて最初の動きから。かなり前から課題になっている加速段階。腰が進みません。腰を進めるためい色々な動きをします。が、進まない。さらに足が遅れます。本当にバタバタしてしまって進まないのです。これでは勝負にならない。加速段階がうまく作れなければそれ以後も上手くいきません。やはりここは丁寧にやっていく必要があるのかなと。見ているととにかく頭の位置が近い。きちんと飛び出せません。1歩目で頭の位置が上方向になる。それも近い。そうなると間違いなく「起きる」状態になり加速できません。その部分も踏まえながら確認。

 

実際に動画を見ながら何度も何度も確認をしていきました。スタートがうまい選手の動画も見て「どのような体の運び方をするのか」という部分を重視。イメージから入っていくほうがいいなと思っています。意識して何かをするというよりはやりたい動きをイメージしてから走る。これによりあれこれ考えなくて済む。考えることで混乱を招きます。これは本当に重要。よりシンプルにする必要があります。頭で理解していてもできないことがある。さらには細かく考えすぎることでやりたい動きができなくなる。ポイントは1つだけ。

 

見ていて「やりたい動き」があってそこを意識させるのではなく「結果的にそうなっている」というのが必要なのかなと思いました。意識的に動きが作れるのであればそれでいいですが、現状はそういかない。例えば「頭を遠くに」という部分があっても気が付けば近くにある。予備動作をいくつか挟みながら狙いとする動きをやっていく。色々な手段が考えることになります。とにかく「引き出し」が増える。どういう場面でどのような動きをするのか、意識をするのかを考えていくことで間違いなく変化が生まれます。重要。

 

結局この日はかなりの時間をかけて「最初の5歩」をやりました。まだまだ課題は残ります。それでも身に付けるためには繰り返すしかない。少しでも本人が速く走れるようにする必要があるのかなと。一生懸命に取り組む選手の力になりたい。常にそう思っています。かかわった選手であれば尚更。ここで色々な「引き出し」を増やすことで自分自身の指導の幅が広がります。どうすれば伝わるか。これは間違いなく今後指導する選手に生かせます。そのためにやっているわけではありませんが。結果としては間違いなくそういう部分がある。

 

自分が信じる道を進みたいと思います。誰かのために役に立つ。そこが全てです。勉強になります。本当に。

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やっていく中で見極める

2021-07-26 | 陸上競技

土曜日。この日は午前中練習。

 

全体は前日に引き続き「基礎ドリル」を。インターハイ期間中我々がいなくなります。その間、基礎基本の徹底ということで時間を作ってやらせる予定になっています。この期間は「量を追う」のではなく「次につなげるための基礎」が重要だと思っています。この部分は時間がかかります。地味です。それでもここでやっておかなければやる機会がない。間違った方向に進まないように今の時点で動きの徹底を図りたいと思っています。

 

基本kbt先生が付きっ切りでこちらの指導。私はハードルの指導と兼ね合いながら。8割をハードルにおいて手伝える部分で下級生を。下級生は「基礎ドリル1」として前日に足運びの徹底。そこから「基礎ドリル2」として地面に大きな力を加える練習。反発というよりは「地面に力を加える」という部分がメインです。できるだけシンプルにやりながら。お手伝いをしながら。

 

ハードルは試合のアップをして1台目までのアプローチを重視。1台目で遅れてしまうことがあるのでそこの部分の修正を。腰の位置や構えを確認しながら。ピストルを鳴らしてスタートの確認です。時間をかけながらやっていきました。インターハイでは遅れたら致命的になります。実際、Mさんにとって初めての全国大会なのではないかなともっています。ジュニアオリンピックに参加しているかもしれませんが、勝負をするインターハイなどの場面では経験が少ない。そうなるとこういう部分の修正は必須なのではないかなと。なんとか本人の感覚を合わせていってです。

 

そこから先日行った5歩ハードルと3歩ハードルの組み合わせ。スピードが出ます。そうなると踏切が近くなる。それによりきちんと踏み切れなくなる。「刻む」という感じが初めて出てきます。ある一定水準まで来ないと「刻む感覚」というのは難しいと思います。難しいというか「無理」なのです。大半の選手は「届かない」という感じになります。刻むとさらに届かない。これは目の前の選手の状況を見ていたらわかってきます。こうやって13秒台で走る選手の指導に関わらせてもらうことでまたわかることがあります。

 

合宿などで強い選手を見る。それは一時的な話です。継続的に練習をするなかで何を課題としてどのように克服するのかは大きなことです。抜き足に関しては何度も何度も言い続けてやっと形になってきました。大きく振り回さない。コンパクトに持ってくることで走りの延長になる。それにより抜き足の接地がシャープになり走りにつながっていく。ここも勉強させてもらっている部分です。明らかに変化がある。

 

5歩と3歩の組み合わせをしました。が、やはり難しいなという感じがありました。頭の中のイメージと実際の走りのイメージがかみ合いません。悪いわけではないのですが3歩を入れるよりも5歩で走り続けるほうが流れがいいなと。もっともっと刻む意識が必要になれば変わってくるのかもしれません。今の段階では5歩からの3歩はMさんには合わないなと。全く意味がないとは思いません。しかし、少し詰まってしまってきちんと踏み切れないことで腰が進まなくなります。それであれば5歩ハードルを続けてしっかしと刻む意識を持たせるほうがいいのかなと思います。私の頭の中のイメージと実際の選手の動き、感覚をすり合わせていく。こちらから押し付けるだけの練習にはしたくないなと思っています。

 

走りの感じやハードリングに関してはかなり良くなってきていると感じています。本人は「もっと練習をしておかなければ落ち着かない」というのがあります。中国大会前のほうが走れていたのではないか。そのことをかなり気にしています。そんなことはありません。先週は少し重いなと思う部分もありましたが今週に入って動いている。スプリントも含めてかなり状態は上がってきていると感じています。

 

無駄に量を増やさないようにしたい。そこだけは重要です。ある程度の本数で終わりとしました。3本+2本でトータル5本。十分です。そのあとはクリーンだけやって補強で終了。物足りないかもしれませんがこれ以上やる必要性はないと思っています。焦らせず。落ち着いてやってもらうことが最優先かなと思いますね。

 

やれることはしっかりとやりたい。必要以上のことはやらない。ここにはこだわってやっていけたらと思います。ぼちぼち書きます。ぼちぼち。

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またも記憶が・・・

2021-07-26 | 陸上競技

毎日更新。これがなかなかできません。うーん。なんでかな。

 

記憶があいまいになるのでよくないのですが。金曜日のことを思い出すことができるのかどうか。

 

この日は練習が2パターンに分かれての実施となっていました。男子の4継が夕方のレースなのでそれに合わせての練習。」ほかの選手は午前中に通常通りの練習。kbt先生と私は両方の参加となりました。インターハイでは時間帯と日程がかなりずれます。早い選手は初日の28日から一番遅い選手は8月1日です。5日間のずれ。この辺りから練習は別の流れになります。ハードルは最終日なのでそれに合わせてということで。

 

下級生は「基礎の徹底」という部分に時間を割くことに。kbt先生と相談していたのでこの日に「基礎ドリル1」として膝締め歩行をする。その場膝締めから歩行という部分です。これをとにかくずっとやるという感じでした。最初に補強Kをやってからあとはひたすらドリルという感じでしょうか。他の学校ではここまでやらないと思います。我々の練習の中では「基礎の徹底」という部分は必須です。前日に筋力のこともやりましたが、走るために必要な要素を徹底的に身に付けるという部分です。本当に徹底していました。1時間半くらいここをやったのではないかなと思います。

 

何人かは次のステップに進んでも悪くないという感じがします。が、一応足並みをそろえて。2人で徹底的に動きの定着を図る。なかなかだと思います。私は途中ハードルのほうにも行きました。こちらがメインというのもあるので。

 

それほどの量はできません。この日はハードルを跳ばずにシュートスプリント中心。試合のアップをしてからマーク5歩をやって短い距離を何本か。最後に120m+60mを2セット。「100mHのための120m」というのは説明しました。100mHをきちんと最後まで走り切る。そのためには120mでスピードが維持できないといけない。単純い120mを走るのではなく「目的意識」を持たせたいなと思っています。2セットでしたがよく走れていたと思います。不安はあるでしょうが話をしながら進めていければいいなと思っています。

 

午後からは再び練習。競技場での練習でした。高跳び選手もいます。今回はkd先生と「遠隔」で技術指導をしてもらうという形になっていました。動画で撮影してそれを送ってみてもらう。そこに対して電話で直接技術指導をしてもらう。私はこの「遠隔」の中継ぎをするという大きな任務をしていました(笑)。残念ながら私では細かい部分がわかりません。助走スピードが速いなくらいはわかりますが、他の部分は全く。最初は私が電話をかけてから本人に代わるという形でしたが、途中からは私の電話で本人にかけさせて直接はなしをしてもらうことに。このほうが早い。

 

結局3時間近くやったのでしょうか。かなり時間いっぱい。やることが多いので仕方ない部分はあります。疲れを残してもらいたくないなと思います。リレーは気合が入っていました。全員ユニフォームの下を履いてきて練習をしていました。エンジンがかかったかなという印象。今回は1レーンでのリレーです。これはなかなか厳しい。とはいえ、やるしかありません。県記録を更新しても予選通過することが厳しい感じがあります。全力を尽くして戦うために準備をしています。何とか力を発揮してもらいたいなと思いますね。

 

陸上競技に関わる時間が長くなっています。ありがたいことです。様々な場面で練習に関わることで自分自身のスキルが磨けます。とにかく選手に還元できるように。対話をしながら練習を作っていけたらいいなと思います。今自分にできることを最大限に。役割を果たしていきたいと思います。

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練習を見させてもらう

2021-07-25 | 陸上競技
木曜日の続き。午後からはymcとhoshoの練習を少し見させてもらうことに。タイミング的にsmshoも一緒にできる部分だけ一緒にということで。smshoは夏休みに入ったので単独で強化練習をするということでした。この時期はどこも色々やります。ymcやhoshoも同じ感じだと思います。こういう機会に色々な選手の動きを見させてもらえることはありがたいなと思います。

当初はhoshoの選手が立てているメニュー通りにやるかなという感じでした。が、この時期な大まかに走ったりするよりも細かく走りの基礎をやる方がいいのではないか。足運びをきちんとやってそれを走りに落とし込む方が効果的ではないか。そういう思いもありました。こういう機会にもう一度基礎基本を徹底しておく。走る練習はどこでもできます。逆に基礎基本はきちんと教えられないとできない部分もあります。この辺りのことも考えながら対応。

最初に軽く軸とバランスをやる。これはお決まりのパターン。走る前にここだけは確認しておきたいなという部分です。そこからその場での膝締め。ほとんど進まない状態での膝締め歩行。これを何度も繰り返しました。できない選手もいます。この部分はすごく重要だと思いますね。意識というか取り組みの部分が出てきます。「動きを変えよう」という意識で取り組むのか、「何となくやる」という感じでやるのかで全く違います。こういう合同練習で指導する時に私が言う話ではないと思っています。これがskyの選手であれば言います。今はskyにはそんな選手はいませんが。

せっかくの機会をどのように生かすか。もちろんいつも書いている部分ですが「行けと言われたから来た」という人も多いと思います。これはほぼ意味がない。合同練習の目的は親睦を深めるという話ではない。速く走るために必要なモノを身につける機会だと思っています。この日に参加されていた顧問の方は一生懸命に指導に参加してくれていました。気づきをきちんと伝えていく。ここはすごく大切だと思っています。なんとなくやっている選手に対して指摘してあげることで変わるチャンスになります。

飽きる可能性はあるなと思いながら基礎的な部分(足運びの基礎)まだで2時間近くやったでしょうか。これは飽きる(笑)。それでも本当に必要だと思えばやります。この時点で捻挫したと言って練習を抜けたり、足が痛いと言って練習を抜ける選手もいました。普段やらないことなのかもしれませんが、何かを成し遂げようと思えばある程度のことはやらないといけないと思います。また、途中で「用事があるから帰る」という選手もチラホラ。まーそう言うことなんだと思います。

練習がある時はそちらを優先的にする。これは我々の中では「当たり前」のことだと思っています。あらかじめその時間帯に練習をするのは分かっているからです。それなのに別の用事を入れる。仕方ない部分はあるかもしれませんが、その日に決まったことではありません。こういう根本的な部分をこういう場で教えるという気にはなりません。冷たいのかもしれませんが。それは別のところでやってもらうしかない。

以前から指導をする機会が色々な場面であります。が、この辺りはずっと課題でした。「やる気がないなら帰っていい」と口にしていた時期もあります。どうしてもそちらが目につくので。ある時からイラっとする部分はありますが、気にしないように心がけています。きちんとやりたいという選手に合わせる。それがこういう場面で大事なことだと思うので。こういうスタンスは批判されるのかもしれないですが。

練習の話に。そこから坂道でスイッチング、スキップなどの進む動きを入れていく。先日セミナーパークでやった練習を復習という感じでしょうか。坂道で進まない部分をその後平地に戻って進み始めるといえ感じですね。膝締めなどは徹底的にやる必要があると思っています。地面に力を加える部分も同様。難しいことをやるのではなく基礎基本を徹底する。それを少しずつ走りに繋げていく。前に進むと簡単に動きが崩れます。1日やったくらいで動きが安定するのであれば苦労はしません。何度も何度もしつこくやっていく。自然にその動きができるようにする。時間がかかります。色々なものの組み合わせの中で走りを作るという感じですね。

smshoは途中からグランドで走っていました。150+60を6セットやったということでした。よく走ります。こういう姿を他の選手たちが見てどう思うのか。力があるチームでもしっかりと走る時には走ります。力がないチームは??となるかどうか。

他の選手たちは坂でやったことを平地でやるという感じでした。マーク5歩、二次加速マーク、前半マーク、40↑30→。最後にタタタ。これも選手が計画したメニューに沿ってです。合同練習であれば特化した方が良いかなという印象。あれこれやるとぼやけます。普段の練習であれば大丈夫だと思います。しかし、初めてやる練習などもあるでしょうから特化してやる方が良いなと。まーこれは私がそこで止めてやっていけば良かったと思うのですが。

普段の練習とこういう場面での練習は違います。その部分を理解しておかなければいけません。これは今後の機会に生かせるかなと。あれこれやってボリュームを増やすと結局、何も身に付かない。変化は生まれやすいのかもしれませんが定着という部分に関しては少ないかもしれません。そういう部分も含めて私自身が勉強になりますね。考えていかなければいけません。

とにかくこういう機会では考えることがあります。自分が指導をするとはいえそこに至るまでどうするかという部分です。今後のことも考えながらやっていけたらと思います。

私がこうやって色々な場面で指導させてもらうことで、地区の強化につながるのではないかなと考えています。自分のところだけではない。競争が生まれなければ強くなることはない。指導させてもらうことで自分自身の力も上がります。最終的に私が選手に還元していけるかどうかの部分です。

色々と感じることが多かった時間となりました。とりあえず記録しておきます。
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丁寧に

2021-07-24 | 陸上競技

遅くなりましたが。毎日更新したい。なかなか。

 

木曜日。この日はインターハイ組はほぼ休み。下級生は今後に向けてもう一度作り直す時間となりました。これまで補強をやってきましたが、どうしても雑になる部分があります。ここを越えていかなければいけない。きちんと説明を受けているはずですが、やっている間に雑になります。これは誰にでもあること。そこをしつこくしつこく言い続けて修正していく。手を抜くというのではなく「正しいやり方」を理解していない中でやると上手くいかなくなる。そこだけです。

 

最初にアップサーキットの種目の確認。kbt先生が1つ1つ説明を。実技込みで。途中交代しそうになりましたがなんとなく誤魔化す(笑)。やると筋肉痛になるので。なぜトレーニングをするのか。技術を習得するためには基礎筋力がなければできません。どうしても「専門練習」をやりたがる傾向があります。動きも作れないのに「専門練習」といってそれなりのことをやっても強化にはつながらない。スラムダンクで「ドリブル」をひたすらやらされていたように。目立つことだけを求めるのではなく「基礎基本」をやることは重要です。それは指導者がしつこく言い続けていく必要があると思っています。それがないと間違いなく「専門練習」をやりたがる。これは競技として考えるかなんとなく楽しみながらやるかの違いかもしれません。

 

あとは筋力を上げることで「地面に大きな力を伝える」ことができるようになります。ここが一番なのかもしれませんが。走るというのは地面に与えた力をきちんと受け取ってそれを前方向に進む力に変えていくというものです。体重が軽くても力を伝えることができますが、長い目で見るとその部分は重要です。体ができるかどうかというのは競技力に直結します。あとは「軸」の部分。身体ができていないと走るときに体がぶれる。それにより推進力を得ることができません。ハードルなどでは顕著です。その部分も含めて「軸」を作ってから手足を動かすという感覚を持たないといけないと考えています。力の発揮に合わせてたトレーニングも必要。

 

さらには故障の予防。筋力を上げることでハムストリングの肉離れなどの要望にもなります。スピードに体が耐えられないというのが故障の原因だったりします。こういう部分も含めて時間をかけて丁寧に体作りをしていく必要があるなと思っています。これはkbt先生とも共通理解をしているので徹底的に。

 

かなりやってからシャフトトレーニングの説明。skyではシャフトKという名前になっています。kbt先生はこの手の名前を付けるのが好きです(笑)。これは上半身と下半身の連動を高めるものです。力を発揮するタイミングも含めてやっていきます。単純に筋力を上げるのではなくそれを「使えるようにする」というイメージで行っています。

 

この日から意図的に「数を数える」という話をしました。数えるときに大きな声を出す。雰囲気を盛り上げていくという部分もありますが、「タイミング」を取るという意味もあります。声のタイミングに合わせて力を出す。切れをよくしながらやっていく。1年生女子にはひたすら言い続けていますから少しずつ声が出るようになってきました。上級生に任せるのではなく自分たちで練習を作っていくという感覚です。まだまだ出せると思います。雰囲気を自分たちで作る。チーム力が足りない今だからこそそれぞれが主役となってやっていく必要があります。

 

そこからはkbt先生と練習の打ち合わせ。しばらく「基礎徹底期間」ということで「縦の動き」をしっかりと身に付けさせる時間にしたいなと思っています。今、走りこむというのではなくこれから先につながる「動きの基礎」を身に付けさせる。数日間使って徹底的にやろうと。そのための打ち合わせをしました。ベースはkbt先生。当然です。方向性が同じだからやりたい部分が同じです。だからこそ異動できたというのもあります。感覚が全く違う人と一緒に同じ場所で指導するのは厳しい。kbt先生だから一緒にやって学ぶことができると考えています。まだまだ学ぶことは多い。

 

色々なことにチャレンジしていけたらと思います。日々勉強です。

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夏休みに入る

2021-07-22 | 陸上競技

水曜日。この日から夏休みです。暑さに負けないように対応すできるかどうかというのも大きなカギとなります。取り組みなども含めてこの夏でどのように変わっていけるか。どこのチームにとっても大きなポイントになると思っています。インターハイに向けてやっていく選手と秋や来年に向けてやっていく選手ではやることも異なってきます。自分が今どのポジションにいるのかを冷静に判断できるようにならなければいけない。重要なことだと思います。

 

この日は基礎的なアップを実施。これは第1回考査からkbt先生の配慮により導入させてもらった補強です。10分程度でしっかりと強化できる。基礎的な部分を強化するための補強。慣れてくるとどうしても雑になりがちです。この部分もしつこく言い続けていきたいなと思っています。きついとどうしても悲壮感が出てきます。ここをどのように乗り越えていくのか。変わるために何をするのか。ここができれば違ってくるのかなと思います。

 

壁抜きをやってからハードルドリル。そのままチューブももあげ。ここは以前からかなり気になっていました。意識するポイントがバラバラなのではないか。チューブが終わってから明らかに後傾してしまう。この部分をkd先生に確認。練習をいったん止めてkd先生が「やるべきこと」を指示されました。なんとなくやるという部分は減らしたい。慣れというのは恐ろしい。

 

ここまでは全体で一緒にやってからMさんは別のメニューで。前日に引き続きハードルのことを。「切れが出ない」という本人の感覚があるので「鋭く」動くというテーマで。中学生用のハードル設定にして8台。これを何本か走ることにしました。このレベルまでくると8mで走るというのはかなり刻まなければいけません。意図的にそういう状況を作り出す。ハードルの高さも下げて走りの中でハードルを越えていくという感覚。切れを出したい。ここに尽きます。

 

そこから高さは正規のものに。ハードルインターバルは2足詰めで。せっかくハイスピードで刻む意識を作ったのでそのままの流れの中で。抜き足の改善もできています。少しずつ試合モードに入ってきたのかなという感じはあります。まる子です。疲労を抜きながら刺激を入れながら。こういう形で調子を上げていけたらと思っています。

 

全体の部分は「基礎の動き」です。インターハイ期間中、細かい部分ができません。そうなると時間があるときにやっておく必要があります。徹底。この日と金曜日土曜日、さらには月曜日火曜日としっかりと基礎的な動きを身に着けていってそれを走りにつなげていく。夏休みの導入段階ですからここで基礎を身に着けておく必要があります。これから先の長い目で見たときに重要。タイヤ押しとタイヤ引き、最初の10歩という感じで流れを作ってからの練習。こういう部分もkbt先生の流れと私の考えは一致します。

 

途中、リズムが悪い選手がいたので別にマーク5歩を。1歩目から2歩目の部分が遅れるのと前に出ないのがあります。足を擦るような感じで入るのでそれが出るのかもしれません。イメージだけで改善するのは難しいのでマークを使って。道具を使うことで改善しやすい。kbt先生も「マークを使いたかった」と言っていただけたので方向性は間違っていないなと安心(笑)。こういう部分も感覚の確認をしながらです。まだまだ勉強させてもらうことは多い。

 

そこから全体は補強へ。ウエイト。女子のほうに付いて。重くしました。かなり軽い負荷でやっていたので。「重くてできません」と言っていたのですがしつこく言い続けると「案外できました」という感じで問題なくできました。ようは「怖がっていただけ」なのです。できるのにできないと判断して避けていたからできなかった。それだけの話。こういう部分でも「数を数える」という話をしました。ペアでやっているのだから相手がやっているときに数を数えてあげる。声を出して盛り上げる。この部分も徹底していきたいと思います。元気を出していく。明るい雰囲気を出す。それによりチーム力が上がります。

 

「自分たちは弱い」という認識を持つべきです。今のままでは戦えない。そうであれば戦える状況に持っていく必要がある。そこを理解して行動を変えていく。誰かがムードメーカーになって取り組むことで大きく変わってきます。勝負をするためには個々の力を上げていく必要がある。さらにはそれをチーム力に変えていく必要がある。今は個々の力がそこまでないので「チーム力」を上げていくことで全体のレベルを上げる必要があるのかなと。これは私の感覚なので違うのかもしれませんが。


途中で午後からの保護者会のために抜けました。3日間で30人の面談。それも練習に影響がないように全て午後から。基本ぶっ続けでの面談です。やるしかない。分かりきっていることです。


色々と書きたいことがあったような気はしますが。記録としてやったことだけは残しておきます。

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