kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合同練習

2013-04-30 | 陸上競技
月曜日、この日は下関でした。前日から懇親会に参加するために下関に宿泊。数年前から様々なことを教えていただいている指導者が県外から下関にいらっしゃったので。このタイミングでこれまたお世話になっているtabe高校と一緒に練習をしようということになりました。うちにも跳躍選手がいるので少しでもアドバイスをいただけたらと思っていました。短距離も支部大会が終わったのでもう一度刺激をもらうために合同練習へ。

私は下関ですから選手は自力で来ることに。保護者の方にお願いして下関までつれてきていただきました。ありがたいことです。全員が電車で移動するのは難しいですから・・・。数人は電車で小月まで来てsasaki先生に連れてきてもらいました。多くの人に支えられていること感謝しなければいけないと思います。

練習自体は全てtabe高校にお任せ。流れが分からない部分もあるので選手も戸惑っていたと思います。その中でどれだけの練習ができるか?力が出せるか?大きなことだと思います。「予想外のこと」があるなかでどれだけ自分の身体に目を向けることができるか。雨が降ったときでも最大パフォーマンスが発揮できるようにしなければいけないのです。状況に応じた行動ができるか?どうすれば身体が動くかを考えるよい機会になったと思います。

バトンやSDも行いました。例年スタートやバトンはうちの大きな課題となっていました。今回はまずまず。大きく失敗することはありませんでした。これが当たり前でなければいけないのですが。これまではSDをやると全くついていけないということが多々ありました。遅れてしまって勝負あり。うちの短短の選手がtabe高校の短長選手についていけないということが何度もありました。この冬、少しはこの部分を克服できたのかなと思います。もちろんまだまだやっていかないといけないことがたくさんあるのですが。

このあたりから跳躍の練習を見させてもらいました。こちらもまだまだやらなければいけないことがたくさんあります。幅跳びで勝負できたらと考えているのですが、細かい部分はやはり専門の先生に見てもらうことが必要です。さらに図々しく高跳びに関しても教えてもらいました。これもすごく勉強になりました。

基礎的なことを教えてもらって最後に「試合はいつあるの?」と選手に質問されていました。県選手権があることを伝えると「今日やったことは全て忘れて大会に出たほうが良いね」とアドバイスされていました。「新しい技術をやると混乱して自分の跳躍ができない」ということを選手に伝えてくださいました。ここがすごいですね。自分が技術を教えたから「競技力が伸びた」といわれる指導者も多くいます。しかし、本当に選手のことを考える指導者は「今後のこと」を頭に入れておられます。すごく刺激になりました。「選手のため」という視点が常にあるのです。

技術指導はもちろんですが、選手との関わり方についての話もたくさん聞けました。選手を多く集めるだけなら簡単ですが、ずっと試合に出られない選手がいるのは可哀相。一人1種目に絞って出場させることで個人で戦う種目を作るという話をされていました。大学によっては多くの人数を集めるところもあります。一人の指導者が目の行き届く範囲というのは限られています。女子の指導をされ続けている指導者だからこそすごく大切にされている視点だと思います。こういう部分でも学ぶことは多いですね。

選手も指導者も多くの刺激を受けることができました。こういう機会を設定してくださった師匠、練習を見てくださった先輩、一緒に練習を見ることができた仲間、多くの人がいるから今の指導ができると改めて感じました。感謝です。

本当に中身の濃い一日でした。感謝、感謝、感謝です。
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あれこれ

2013-04-29 | 陸上競技
日曜日、朝からいろいろな事を。午後から陸上関係の事で下関に行くことになっていました。普段からお世話になっている方からお誘いを受け、懇親会に参加するためです。

そのため朝は子供と公園へ。久々に家にいますから少しは子供と遊ばないといけません(笑)。いつも通り近くの自転車公園へ。息子達は思い切り自転車に乗れるのでこの公園が大好きです。一番下の息子が私が飲んでいたコーヒーを倒してしまい、30分くらいでいじけてしまいました(笑)。もう自転車に乗らないと言い出したので諦めて散歩することに。大きい公園の中をあちこち歩きました。小高い丘があるのでそこを上がったりと小さな探検のような感じでしょうか。

午後から娘が中学校の部活の試合を見に行くということでした。部活に入るとほとんど一緒に過ごすことはないでしょうね。今までは私が練習で不在ということが大半でしたがこれからは娘も不在という感じになるでしょうね。子供が小さい時というのはあっという間に過ぎてしまいます。あまり遊びに行った記憶がないですね~。お互いにですが。

夕方からは下関へ。県外から素晴らしい指導者の方が来られるので懇親会を開いて頂きました。その中で多くのことを勉強させてもらうことができます。翌日は練習を見て帰られるという事だったのでうちも一緒にやらせてもらう事にしました。跳躍系の事を勉強させて頂く大きなチャンスだと感じていたからです。これまで短距離の勉強を色々とさせてもらいましたが、今度は跳躍です。多少は視野が広くなってきたでしょうか(笑)。

楽しい時間を過ごせました。感謝。
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気持ちが入れば

2013-04-28 | 陸上競技
前述のように先週がミーティングを行ったので練習が計画通りできなくなりました。まー計画といってもあってないようなものですが。これも長距離コーチと話をしたのですが、一週間のメニューを綿密にたてることはありません。指導し始めの頃は週間計画を立てて毎週配っていました。毎回意識するポイント等を詳しく書いて渡す。練習メニューの把握という意味では先を見て考えることができるので必要なことなのかもしれません。しかし、最近はある程度立てていますが細かい部分は練習中に指示を出します。見ていて足りないな、上手くいっていないなと感じた所の修正練習になるからです。

話が若干それてしまいましたが練習開始を12時からにしました。選手からの申し出により変更しています。そのためグランドでは野球部の紅白戦が始まるとのこと。メニュー的には走っておきたい日です。だからといって前日の状態で、走り込みをしようという雰囲気にはなりませんでした。私の気分的なものなのかもしれませんが。一応野球部に確認に行きました。120は無理だと判断して短い距離に変更しようと。ガムシャラに強くなろうとする練習も必要です。時には倒れこむくらい力を使い切るハードな練習が必要になります。ミーティングをしたあとでしたからそれくらいの練習をしておきたいと思いましたが諦めました。短長系であればこういう時のこの手の練習は効きます。特に女子は。まー場所的に厳しいので仕方ないですし、短短が多くなってきている今のチーム状態であれば他の形もありかなと。

私が野球部の所に場所の確認をしに行っている間にほぼ動きの部分は終わっていました。前日私が放置して帰った後にドリルをやったようです。それくらいはやらないといけないよね、という感じの話をしていますから当然といえば当然なのかもしれませんが。意識する部分は何度もいってきています。後はそれがどれだけ出来るかですね。

その後フレキをやってからタイヤへ。前半の加速段階のイメージを強く意識させました。ここから高跳選手は専門へ。とにかく跳ばしたい。跳ばないと感覚が作れないので。細かい技術的なことはわかっていません。かといって基本的な部分はハードルや幅跳びと同じだと思います。中国の可能性が充分ありますから練習をさせないといけません。

タイヤが終わってからマーク走。この日は中間の意識まで持たせたかったのでそこの区間にもマークを。1人身体が動いていない者がいました。理由は簡単です。激しい筋肉痛に襲われているため。火曜日のトレーニングができていないため前日のトレーニングが久しぶりの負荷でした。このダメージが大きく身体をコントロールすることができません。なかなか難しい部分です。マークの幅が届かないようでした。ここは我慢してやるしかない部分です。

その後のバトン併走も思うように走れていませんでした。それでも我慢していました。これは大きな成長だと思っています。以前はこういう状態になるとまったくダメでした。かなり感情的になって練習の質が一気に落ちてしまっていた時期が長くありました。それが我慢できているというのは大きいと思います。周りのサポートも大きいですね。意識レベルがもうワンランク上になるとすごく面白いと思います。

スタートも行いました。女子はかなり良かったですね。大きいエースとキャプテンはしっかり走れていました。それに一年生がある程度の差で付いています。スピードが出るようになってきたかなと感じています。この一年生がどれだけ走れるようになるかがうちにとっては大きいのです。中学レベルまで戻ってくれるだけで上が見えます。持っていき方によっては早い段階で12秒台が見えるかなと考えています。12秒台4人で4継を組む。ここが見えてきていると思います。もちろん12秒9が4人ではどうにもならないのですが。

短い距離しか走れないので更にバトンを。支部大会ではバトンが滑るというアクシデントがあったものの無難に渡すことができました。精度をもっと上げていかなければいけません。練習回数が少ない2走3走の区間を中心に行いました。小さいエースは走りが微妙でした。そこで足長を調整しながら行いました。この日は走る者、サポートする者の役割り分担が上手くいっていました。いつもこれくらいの事ができると良いのですが。まだまだ練習が必要です。

最後は60m。かなりとはいきませんがある程度の本数を走りました。動かない中でも我慢して動かす者、感覚をつかみかけているためスピードが出ている者といましたが総じて走れていたと思います。ここ最近では一番かなと。まーそれくらいにならないと到底目標には届かないのですが。

気持ち的に高まり集中できれば良い練習になります。常にどうすれば走れるようになるか、今やっている事が走りにどのようにつながるかを考えながらやっていけたら面白い事になります。以前はこのような状態から練習を始めると悲壮感漂う練習になっていました。追い詰められてる練習です。何が違うのか分かりませんが今はかなり明るい。忘れているだけなのかも知れませんが(笑)。メリハリがつかない明るさはマイナスになります。きちんとスイッチを切り替える事ができる明るさであればチームは強くなると思います。

やるのは選手自身。これは何度も言っています。どうなるでしょうか。見ていきたいと思います。
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本当の意味での取り組みとは

2013-04-28 | 陸上競技
土曜日、この日は朝から練習の予定でした。が、前日の事もあり私は練習に行かなくても良いかなという気持ちでした。無責任と言われるかもしれませんがそれなりのレベルで競技をやるという気にはなれませんでした。先日にキャプテンからミーティングをしたいという連絡がありました。話をして意味があるのかは分かりません。何をしないといけないのか、自分達の取り組みの見直しがきちんとできないのであれば時間が無駄になってしまうだけです。

通常の練習開始時間から選手はミーティングをしていたようです。長距離も一緒にミーティングに参加していました。基本私はノータッチ。チームとしての取り組みの意味を考えるためには必要な事だと思います。別にミーティングをさせるために前日話をしたわけではないのですが。本気でできないと思う者は練習に来る必要はないと伝えていました。総体に向けて、中国に向けて練習の質を上げなければいけない時にそれなりの練習しかできないようでは来る意味もありませんから。

1時間くらいして長距離コーチから連絡がありました。早い時間帯から来て待っていたようです。申し訳ないですね。しばらく私と二人で色々な話をしました。うちの卒業生です。当時は長距離の超エキスパートの指導者がいましたから、練習は完全に別でした。チームとして活動はしていましたし、部員同士や顧問同士も密に関わっていましたが今の状況とは違う部分があります。その辺りの話しと今のチームについての話を。コーチとしてお願いしましましたがきちんとした指導経験はほとんどないと思います。今までやってきた事が指導のベースとなるはずです。ここについての話もしました。経験者だからこそ陥りやすい失敗があります。若いだけに色々なものが吸収でにるはずです。

2時間くらいしてからキャプテンが話をしに来ました。一人一人考えさせたとのこと。自分達の練習に対する姿勢を見直しすきっかけになったと言っていました。それにしても2時間は長すぎますね。それぞれ思う事があったのかもしれません。中には自分達の練習態度の何が悪いのか分からない者もいたでしょう。その中での2時間というのはどのような時間だったのでしょうか。前の記事にも書きましたが「いつも通り」の練習でした。ここ最近トレーニングの練習が不足しているので久しぶりの練習であったことは間違いありません。それで「何が悪いのか」という感じで捉えている者もいるのではないかと思っています。しかし、本当に目指すモノに向けての練習としては明らかに不足しているのです。このレベルで中国に行く資格はないと思います。

陸上競技部であるという意識を持つことがすごく大切です。昨年、女子の4継0.01秒差で7位。これは日曜日の支部大会後にも話をしています。どれだけ練習をしても6位と7位では天と地ほどの差があるのです。だからこそ真剣に練習に取り組まないといけない。部活によっては100対20くらいの点差で負けるところもあります。本当に努力をしてその点差なのか、それなりに練習をしてその点差なのか。また、その「負け」に対して「悔しい」と涙を流すことができるほど打ち込んでいたのか。大きな部分です。「練習の時間だから練習をする」という感覚では「負けたね」で終わってしまうのです。絶対に勝つんだという意識を持って練習をするのと漠然と練習するのでは全く違う。これを何度言えば分るのか。

結局は自己満足で終わってしまう可能性はあります。しかし、その満足度が全く違うと思います。どんな結果であってもきちんとやったものなのかどうかではないかと。今の状況であればそれなりの結果で終わりです。勝負をするという意識を持って取り組まないと取り返しのつかないことになるのです。

ここの部分、伝わらない者には絶対に伝わりません。だから同じ失敗を繰り返す。繰り返すというか意味が分っていないからまた同じことをするのです。真剣に競技に取り組むというのは表面的な部分だけではなく「本質」の部分から理解して競技に取り組まなければいけない。1年生であろうが3年生であろうがこの部分が分らない者はこれから先の伸びは期待できないと思っています。

「危機感を持って練習をする」「絶対に強くなるための練習をする」というのはどのようなものか?目に見えるものではありません。具体的に「これをやればいい」というものでもありません。形はない。だから理解しにくい。でも近くで見ている指導者は「これはいける」「これはダメだ」と感じます。もちろん全ての指導者ではないと思いますが。「やるだけ」の練習でも「素晴らしい」と思う人もいるかもしれません。真剣に見ていたらその部分は絶対に分るようになります。

キャプテンは涙を流していました。この涙の意味は本人しかわからないと思います。怒られて流す涙なのか、自分たちの「弱さ」に対してなのか、もっと強くなりたいという「想い」なのか。これが「行動」に現れるかどうかです。

結局11時くらいになってしまったので練習開始は12時からとなりました。昼食を準備しておくようにというのは以前から言っていますが持ってきていない者もいるかもしれません。そこまで配慮しろと言われたらその通りかもしれませんがやはり違うと思います。帰りたい者、覚悟が決まらない者は帰ってもいいと伝えておきました。冗談ではなく本気でそう思っています。

これがきっかけになるでしょうか?意図的にこのような話をしたわけではありません。本当に「これは届かないな」と感じたからそれなら「無理矢理やる必要はないだろう」と思って話しただけです。今後の練習にそれは出てくるでしょう。どうなるでしょうか。
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これで良いのか?

2013-04-27 | 陸上競技
金曜日、前日と比べて風が強く肌寒さがありました。暖かいといえば暖かいのですが。木曜日は半袖で十分位の天候でしたから。まーそう感じていたのは私だけかもしれませんね。

朝練は火曜日と同じメニューで。メディ投げをしてから階段を使って上半身の補強、懸垂という流れで行いました。長距離選手も一緒に行いました。ジョグだけでやっていくのではなく身体作りなども含めて進めていきたいと考えています。単調な練習になりやすい(私が思っているだけかもしれませんが)ので、様々な事をやっていきたいだすね。

午後は身体作りメニュー。私は学年末主任の代打で会議に出席する事に。うーん、安請け合いしました。誰かが代わりに出ないといけないという会議でした。学年から一人というので雰囲気的に私が出ないといけないのかなーという感じでした(笑)。仕方ないですね。1時間以上かかりました。

終了後、練習に出る事ができました。基本的にメニューは決まっているので自分達で進めていっています。新入生も合わせてやっていますが、さすがにまだできない部分が多い。それでも身体作りを進めていかなければいけないと考えています。時間がかかりますが。

最初は通常通り練習を見ていました。周りの部活に比べるとしっかりとやっているように見えます。競技として部活をやっている所はそれほど多くないと感じています。うちは戦う事を意識して練習をしているつもりですから当然といえば当然なのです。
しかし、よく見てみると所々動きに甘さが見られます。今目指しているレベルとは異なる練習の質だと感じました。すごく悪い練習という感じではないのですが、どう考えても物足りない内容です。これで本当に良いのか?疑問を感じました。周りと比べるとしっかりとやっているように見えます。が、自分達の目指す場所に向けた練習としては明らかに質が低い。

トレーニングというのははっきり言って面白くありません。キツい部分が多くて気持ち的にしっかりとしたものがなければ「消化するだけ」で終わってしまいます。やれば良いという練習になってしまったらその日は無駄になるのです。選手達は一生懸命やっていると思っているかもしれません。確かに周りと比べるとかなりやっていますから。しかし、比べるのはそこで良いのか?本当にやらなければいけないのはなにか?ここが全く感じられない練習でした。与えられたメニューをこなすというだけで「強くなるために」という気迫がある練習ではありませんでした。

私がそう感じただけなのかもしれません。いつも通りといえばいつも通り。この時期、今まで通りで良いのか?支部大会が終わってからこの1カ月が勝負だと繰り返し言い続けていました。今までの練習から質を上げなければ目標には届かない、覚悟を決めて全力で練習を行わなければ何も変わらないと。それでこの練習の質というのはどうなのか?

目標を口にするのは簡単です。しかし、その目標を達成する事は簡単ではない。もっというと達成するための取り組みをするというのが難しいのです。この練習の質では目標云々というレベルではないと判断しました。冷たいかもしれませんが、あれだけ言って来たにも関わらずやるだけの練習になってしまっているというのは良い事ではありません。

18時過ぎに全体のトレーニングが終わったので集めて話しをしました。やるだけの練習に付き合う気にはなれません。シーズンインしてから本当の戦いに向けてやっていかなければいけないにも関わらずこのレベルの練習で良いのか?繰り返しになりますが特別悪いわけではありません。この時期の練習として、目標に向けてという意味で足りないと感じたのです。ある程度の記録が出ている事で何となく大丈夫と思っている感じがあります。このままでは中国大会すら危ういと思います。そういう危機感が欠落しているのです。

ここで放置しました。自分達で考えないといけません。今置かれている立場をきちんと認識する必要があるのです。今のままなら練習を見る必要はないと判断しました。危機感がなければ練習をやっても仕方ない。簡単に届く目標を目指しているわけではありません。覚悟を決めてもらわなければ先はないのです。

何を感じたでしょうか?なにを考えたでしょうか?ここが今後の伸びを決めると思います。ちょっと微妙な練習終わりでした。
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走練習

2013-04-27 | 陸上競技
木曜日、この日は前日とは打って変わって天候が良くなりました。ものすごく暑い。この寒暖の差は何なんでしょうか?春という季節を無視して冬と夏が交互に来ている感じですね。この状態では体調崩すものもでてくるでしょう。気を付けないといけません。

朝の段階では動きの確認。ここ2週間程度ほとんどできていないので統一して練習をすることにしました。股関節周りの動きが不足ているなと感じていたので重点的に行いました。それなりに動いている者、こちらが求めているものとは少し違う者といます。これは「感覚」の違いだと思っています。自分ではできているつもりでも実際はできていない。ここの「差」を埋めるというのは簡単ではありません。どれだけ時間がかかるか・・・。

この日は相変わらずハード。木曜日は総合実践がありますからこちらでバタバタ。ある程度計画は立てていますが実際に生徒が動く中で感じたことを取り入れていきます。「絶対にやらなければいけないこと」が柱としてあってそれは外せません。しかし、それだけやっていればいいという訳ではない。その場でプラスアルファの指導をしていく必要があります。教科書はありません。方向性を示したものはありますが、事細かく決めている部分というのはないのです。そのなかで教員側が判断して動く。我々も鍛えられます。挨拶実習と電話実習でしたが、きちんとできない生徒もいます。これを許しておくわけにいかないのでかなり厳しく注意しました。やらなければいけないことをきちんとやらないというのは良いことではありませんから。

午後の練習は競技場。人が少ないことを期待して練習に行きましたがかなりの人数でごった返していました。活気があるというのはすごく大事です。これにより当初の練習を大幅に変更しないといけなくなりました。場所が空くのを待つためにコンディショニングを行いました。これにより30分程度はロス。うーん、絶対にやっておきたい練習があったのでこれは外せません。ある程度やってから短距離と長距離に分かれて練習。長距離はジョグでしたから任せました。短距離はジャンプ系、股関節、ドリルの流れで。少しアップが足りないと感じたのでカーブからのスキップを実施。前に進む感覚と内傾の開放のタイミングを合わせるようにしました。

バトンの併走を行ってからスタート練習。ここで短短と短長を分けました。短短は直線で、短長はカーブからという感じです。短長、支部大会で上手く前半で加速に乗れませんでした。これは繰り返し言っているのですがなかなか上手くできません。実際にスタブロからやっていかないと無理なんだろうなと判断して競技場で行うことにしました。すぐにできる選手と出来ない選手がいて、できない選手に合わせないといけない部分があります。これは仕方ないと考えているので60mの加速段階を繰り返しました。

短長はそのまま250mへ。レースの流れを作るためです。加速段階、バックストレート、200mから300mにかけてとそれぞれの区間のイメージをさせてから練習をしました。もちろん、250mだけ走ってもほとんど練習効果はないのでプラスアルファで組み合わせて行いました。なんとなく感じがつかめてきたのかなという感じですが、何度も繰り返しやっていかないといけないでしょうね。

短短は直線のSDの後、カーブから直線でのショート。普段カーブが取れないのでここでしっかりとやっておこうと。4継を考えるのであれば全員がカーブを走る部分があります。ここでしっかりとスピードに乗せることができるかどうかだと思います。実はこの辺りから跳躍選手の幅跳びの準備をしたので細かい部分が見れていません。うーん、一人でたくさんのことをやるというのはなかなか大変な話です。他の指導者はすごいと思いますね。今までどれだけ恵まれていたのかという話です。

短短はカーブ走が終わってから120mからのセット走。本当は3セットやりたかったのですが時間的に厳しいので2セットで終わり。これでもかなり遅くなりました。こちらの練習も選手が自分たちでやっていくという形です。私が付きっ切りではありませんでした。このレベルまできて私に何か言われないと練習ができないというのは問題ですからね。本当はじっくり見たかったのですが(笑)

跳躍選手、ちょっと悩んでいました。多くの指導者に「スピード重視」と言われてきました。助走スピードが遅すぎるのでもっと走るようにと。確かに必要な要素です。しかし、昨年の後半からこのスピードを意識した助走で上手く跳べなくなっています。スピードが速すぎて処理できないのです。「速く」という言葉に踊らされてしまってとにかくスピードを上げていました。全く体が浮きません。合宿などでは「浮かす必要はない」「前に跳ぶイメージで」と言われていたようですがこの部分はなかなか上手くいきませんでした。結局、最初大きく出てスピードを上げる形に戻すと本人の感覚は良かったようです。やはり専門的な部分は分かっていません。情けない話です。

慌てて知り合いに連絡。土曜日に一緒に練習をしてもらうことにしました。現役選手ですが感覚だけでやっているわけではなく、時間をかけて練習をする中で記録を大きく伸ばしている選手です。先日話を聞くと学生時代の不調時は6m跳べなかったこともあるとか。それが今は7mジャンパーです。地道に技術的な練習をしていく中で身に着けたものですから安定しています。一緒に練習をする中で何かをつかんでもらえたらと思ってお願いしました。快く引き受けてくれたのでお任せすることに。ありがたいことです。

前半の部分が長引いたので終わるのが遅くなってしまいました。良いことではありません。もう少し効率よく練習を進めていくようにしなければいけませんね。
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スピード練習

2013-04-26 | 陸上競技
水曜日、朝から雨でした・・・。当初はこの日に走り込みを行いたいと考えていたのですが天候的に厳しい。この時点で諦めました。朝の段階はほぼフリーにして股関節周りの動きをしっかりと行いました。長距離はジョグができないのでエアロバイク。60秒を8セット。朝からハードですが「速く動かす」という意識を持たせることは大事です。普段はこれほど速く動くことはありません。意図的にこういう状況を作るのは良い練習になると思いますね。こういう練習は好きです(笑)

この日は雨なのですが交通立番でした。どうも雨でも行かなければいけないようです。大雨の中立番をしていましが、人が誰も通りません・・・。30分くらい立っていましたが本校の生徒は0、幼稚園に子供を送る保護者らしき女性と子供が1組。以上です。これは辛いですね~。若干折れそうになりました(笑)。もちろんずぶ濡れ・・・。相変わらずですね~。

午後はサーキットから。練習開始前に昨日練習に来ていた新入生が「他の部活を見に行ってもいいか」と聞きに来ました。もちろんです。昨日話をしていますがうちの部活動で中途半端な気持ちで続けていくことはできません。ここは批判されるのかもしれませんが、部の方針ですからね。例えば硬式野球部が「甲子園を目指す」という方針で練習をしているとする。その中に「体力作りで楽しく野球をやりたい」という選手が所属できるのかというのと同じです。1週間に2~3回適度に楽しく運動したいという部活動とは違うと思っています。

サーキット終了後は通常通りの練習へ。グランド状態があまり良くなかったのでどうしようか悩みましたが、全体で同じ動きの確認をする場面が減っていたのでここは外せないかなと。室内でやろうかと思っていたのですが何とか屋外でできそうな雰囲気。少し下が緩いかなというのはありましたができる限りの練習はしておきたいと思っていました。ハードルをやってからフレキへ。新入生が数人入ってきているのでこれは個別に。2年生の一人に付きっ切りで指導させました。人に教えることで確実に動きの確認になります。自分自身で分からなければその部分の指導はできません。私が新入生の指導だけになると上級生の指導ができなくなります。今回は選手から選手への指導という形をとりました。いつもではないのですが、今回は意図もありそうしました。

他の選手は短い距離でのスピード練習。本当はもう少し走りたかったのですがグランドが乾いたところが60m程度しかなかったので割り切りました。この日にスピード練習をして翌日走ればいいやという感じでしょうか。できないことをウダウダ考えるよりもできることを考えるほうが良いなと思ったので。フレキをやってからタイヤ引き。最初は30m程度の距離をひたすら引きました。シーズンに入っているのに冬期練習のようなことをやっていると思われるでしょうね(笑)。この時期は再強化だと思っています。タイヤ引きをしながら動きを作っていくというところは冬期練習から重視してきました。特に加速段階の動きを改善するためにはこの部分は重要だと思います。

タイヤ引きとショートを組み合わせながら30mを行い、60mはタイヤの重りを少し軽くして実施。こちらもショートと組み合わせました。動き的にはまずまずかなという感じです。ちょっと前半でもたつく選手がいるのでこちらはしつこく言い続けました。ここが改善されるとかなりスピードレベルが上がるのですが。練習の合間にも何度か話をしました。2年生の時に200mでインターハイに出場した選手、県総体では12秒7かかっていました。それが加速段階の改善をすることで3週間で12秒3まで記録を短縮し、そのスピードを生かして200mでインターハイ出場を決めました。集中して改善しようとすれば確実に変わると思います。あとはその気があるかどうか。戦うためにはそのレベルまで引き上げないといけません。選手が「覚悟」を持てるかどうかだと思いますね。

最後の集合時にもその話をしました。限られた時間でなにをするのか。ここだと思います。

この日は少し早く終われました。とはいえ19時でしたが・・・(笑)。
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トレーニング

2013-04-25 | 陸上競技
火曜日、練習再開です。2週間きちんとしたトレーニングができていませんでした。走練習はできていますが身体づくりの部分が明らかに不足しています。ここは絶対に補わなければいけません。この1か月の持っていきかたでいろいろな部分が変わると思います。県選手権も実施されますがそこは特別調整をせずにしっかりと練習を積んでから臨みたいと考えています。

朝練習ではメディ投げから入り階段を使っての上半身の補強。最後に懸垂と足上げ腹筋を。通常の朝練とは違い不足している上半身のトレーニングを中心に行いました。時間的に30分程度しかないのでこれがちょうどいいくらいかなという感じです。

午後もトレーニング。私は最初自転車点検の係りとなっていたのでそちらにつきっきりでした。選手には指示を出しているので問題なく。思った以上に時間がかかってしまいました。練習に行ってみると新入部員も練習をしていました。月曜は少しだけ選手同士のミーティングを行ったのですがその場にも参加していたようです。細かい部分の確認をしないうちに入ったのか・・・。見学だけかと思っていたのですが。

ウエイトをやってからシャフト補強とプレート、その他ジャンプ系の種目を屋外で実施。重り自体は少し軽くしましたがそれ以外の部分は通常通りです。さらに武道場に入り室内補強を。これも1時程度やったでしょうか。かなりの量です。間違いなく筋肉痛になるパターン(笑)。関係ありません。大きなダメージとはなりますがここでやっておかなければ今後勝負することはできないと考えています。ほとんどの者が意識高く取り組めていました。この状況がきちんと続いていけばかなり面白いと思います。続けばですが・・・。

この日は長距離もシャフト補強をさせました。長距離の概念とはかけ離れているのかもしれません。ジョグとペース走、インターバルで選手の競技力を上げるというのが長距離の基本だと思っています。しかし、それだけではなく「短距離的な考え方」を入れていく必要があると勝手に思っています。「チーム」として同じ練習をする部分も必要になのかなというのもあります。長距離に絶対的な筋力が必要になるとは思いません。しかし、全身のバランスを良くすることで競技力の向上につながると思います。かなりヘロヘロになっていましたが、妥協せず室内の補強も一緒に行いました。

最後に少しミーティングを。確実に入るかどうかわかっていない新入生も含めて。うちの練習はこのような地味なトレーニングが多い。体作りという観点から練習を進めているからです。地道な努力ができない者はうちの部活で練習を継続していくことは難しいと思います。そこは曖昧にしないできちんと宣言しておかなければいけません。あとで聞いていなかったといわれるのは心外ですからね。基本的に挨拶ができる、返事ができるというのは絶対条件。こんな基本的な話をする必要があるのかというところもありますが、ここも徹底しておかないといけないと思います。「陸上競技部」ですから「やりたいからやる」ではありません。ルールがあってその中で活動をしてます。それが守れない者を所属させる必要はありません。

競技力だけではない。ここもすごく大切です。「努力できること」が大事です。最初からすべてができるわけではない。「できない」ことを責める気は一切ありません。「やろうとしない」ことに関しては厳しく指導が必要です。また、このレベルで物事を考えるのであればうちの部活動に所属してもらう必要はありません。どれだけ非難されても「チームの方針」「顧問の方針」があります。生徒の要望にすべてあわせて行うのは違うと思っています。当然の話ですが。やりたいことだけをやるような部活ではないというのを最初の段階で認識してもらわなければいけません。大事なことです。

いろいろと思うことはあります。相変わらず疲労が抜けません・・・。
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覚悟を決めろ!

2013-04-23 | 陸上競技
前の記事の続きです。

大会終了後、学校に戻り後片付けを行いました。ブルーシートの片付けをしておかなければいけません。大会で疲れていたとしてもここは絶対にやっておく必要があります。また、大会本部用で持って行っていたテントも片付けないといけない。ここまでやって始めて大会終了です。一人でできる仕事ではないので全員を学校に戻しました。

短距離、投てき、長距離を含めて少しだけ話をしました。練習の意味についてです。これから一ヶ月後、県総体が行われます。ここをここを通過しなければ上の大会にはつながりません。支部大会はシードがあり大会に出場できなくても県総体に進むことができます。しかし、これから先は違うのです。どれだけ力があっても故障して試合に出られなければそこで終わり。厳しいようですがそれは変わらない現実なのです。戦うためにはまずは練習をすること。そして故障をしないこと。この二つがきちんとできなければ勝負の舞台に立つこともでいないのです。

練習をすれば良いのか?ここは全く違うと思っています。どこの学校でも練習をしています。違うのはその中味。どんなことを意識して、何のためにやっているのか理解しながら進めていかなければいけないのです。時間をかけてやるだけなら結果は見えています。とても戦えるレベルにはならないのです。ここを選手自身が理解して覚悟を決めて全力でやる。それができて初めて可能性が出てきます。全体にそこを理解させておかなければいけないと感じていました。甘い部分を全て捨てなければ勝負はできないのです。

更に短距離女子をトレーニングルームに集めました。今回のマイルについて考えさせるためです。前の記事に書いたようなことを話しました。覚悟を決めなければこれから先はありません。4継はひょっとしたら秋や来年の方が強くなる可能性があるのかもしれません。エース2人は2年生です。この伸びを考えると今よりは来年勝負の方が確実なのかもしれない。しかし、今のチームで上を狙わなければこれから先も無いと思っています。1年生に無理にマイルを走らせたのは何のためなのかをきちんと理解してもらわないといけません。

昨年、4継で勝負をしようという時に結局1年生に頼らなければどうにもならないという状況でした。それを何事もなかったように受け入れる上級生。右も左も分からない1年生にいきなり大きな大会で走れという状況があったのです。それが大きなプレッシャーとなり県総体でバトンミス。0.01秒差で中国を逃す。その悔しさと無力感を忘れてしまっています。戦えません。

こんな状態でマイルに出るのは意味がないと感じました。個人種目で勝負ができる2年生に無理をさせてまでマイルに出る必要はないからです。女子全員が中国に行くためには4継もマイルも狙わないといけません。しかし、今の状況が全体で分からないのであればマイルは棄権。出る必要はないと考えています。3年生の覚悟が無いのです。そこが一番の原因だと考えています。

更に3年生女子だけに話ました。400を走ったハードル選手に今の問題点を伝えました。個人レースが走れなかったこと、その後の行動。自分は正しいという気持ちが強くあるので自分の問題点が見えません。だから応援をしないでスタンドでビデオ撮影をする。一見、何も問題ないと思われるかもしれませんが大きな問題です。自分がきちんと走っていたら1年生に負担をかけることはなかった。それなら一番近くで1年生のフォローに努める必要があると思います。見るのが仕事ではない。かなりきびしく話をしました。覚悟が足りないのです。自分では覚悟を持っているつもりであっても、それは思っているだけで本当に必要な覚悟ではない。

また、女子キャプテンにも話をしました。キャプテンはその仕事を果たしています。周りに気を使いチームが上手く回るように動く。今回の1年生の不安な状態を察して付きっ切りで話をして励ましていました。この行為は本当に大きいと思います。しかし、この優しさが裏目に出ることがあります。それは「勝負」の場面です。今回の大会でも100mで持っている力を出し切れませんでした。うちのエース2人と互角以上に走れる力があるのは練習の様子を見ていれば分かります。しかし、力が出せません。原因は「気を使いすぎる」事だと考えています。どこか一歩引いて物事を見る部分があります。だからこそよく気が付くのですが。しかし、勝負の場面ではそこはマイナスとして出てきます。

他の者を押しのけてでも自分が勝ってやるという「強さ」がありません。だからレースでもそこが出せない。うちのエース2人の負けん気の強さはなかなかのものです。普段はそこまでではありませんが、レースとなると別人のように表情が厳しくなります。キャプテンにはここの部分がありません。ある意味、「絶対にやってやる」という覚悟と厳しさがないのです。
今回1年生が泣いている姿を見てずっとフォローしていました。しかし、それがいつまでも続いていたら困るのです。他に走る人間がいないのですから。ここで「あなたしか居ないんだからしっかりしなさい」と突き放すことも必要だと思っています。いつまでも優しく守ってあげるのは本当の優しさではない。嫌われたくない、良い人でありたいという気持ちがあるのです。普段ならこれで全く問題ない。しかし、勝負の場面では優しすぎるのです。覚悟を決めなければ県総体で終わりだとこちらも厳しく話しました。

最後は覚悟。ここが全てです。覚悟が決まったものは何でもできます。大きく変わることもできる。それだけの力はあるのですから。3年生には大きな期待をしています。だからこそ厳しい言い方をする。これでわかってもらえないようであればこれから先の勝負を一緒にやって行くわけにはいかないと思います。こちらも覚悟を決めないといけません。

これからの行動、覚悟を見ていきたいと思います。本当に生まれ変わるくらいの覚悟が必要です。戦うことのできる選手になってもらいたいですね。
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覚悟とは何か?

2013-04-23 | 陸上競技
支部大会、記録的な部分ではなく「取り組み」の部分で感じることも多くありました。

2日目、女子400mに2人出場しました。県総体でマイルを走ることを考えると短長の選手の走力を把握しておく必要があります。冬期練習ではある程度のことやってきていますから最低でも63秒台で2人が走れないと県総体で勝負することはできません。それは分かっているはずです。

レースでは400m専門の選手が予選で組トップ。先週よりかなり記録を伸ばしていました。もう一人はハードルをさせている選手。こちらもマイルとヨンパのために走力アップを最優先にしています。冬期では400m専門にしている選手よりも常に前を走っていました。走力的にはこちらのほうが上なのではないかと思っていました。しかし、結果は68秒台・・・。ちょっと考えられません。流したとしてもこのタイムで走ったら他の者が61秒で走っても中国には届きません。危機的な状況です。

何度も言っていることがあるのですが全く行動に移せません。「意識」の問題だとは言い切れませんが、3年生の最後の大会となる県総体に向けてのレースです。表面的なことだけをやってもらっても「勝負」という部分では怖すぎて走らせることができません。

冷たいかもしれませんがこの状態で「チーム」の看板を背負って走らせるというのは「適切ではない」と判断しました。「走りたい」という気持ちはあるのかもしれませんが、それだけで「リレーを走る」というのはできません。だからといってチャンスを与えないという気持ちはありません。わざと1年生に「ユニフォームとスパイクを準備しておくように」と全体の前で指示をしました。この日、レースが無いので競技用の道具は一切持ってきていません。保護者に持ってきてもらうように伝えました。

ハードル選手にも他の選手にも分かるように伝えています。「このままの状態だと走らせるわけにはいかない」「決勝で走れたら3年生を走らせる」というのも何度か伝えました。最後は「覚悟」の問題だと思っています。競技に対して「覚悟」が決まればおのずと行動は変わります。どれだけ言っても「覚悟」が持てない者は勝負には徹し切れません。だから自己コントロールができない。「走りたい」という気持ちがあるならそれに見合うだけの取り組みが必要になるのです。

決勝のレース結果、400m専門選手は63秒0の大幅ベスト、ハードル選手は68秒0でした。一人で5秒以上ロスをしています。この時点でメンバー交代。1年生に走らせることにしました。1年生は不安で泣き崩れていました。当然でしょう。400mの練習どころか200mを走りきる練習さえもしていません。前日200mで県総体の切符をつかんではいますが400m持つはずがありません。それでも「1年生を走らせる」のです。このことの意味を周りがどう考えるか?すごく大切なことだと思います。

泣いている所を女子キャプテンがフォローしていました。そこに2年生2人が来て「自分たちがいるから大丈夫」と伝えていました。こういう意味で「チーム」としては成長していると思います。しかし、400mを走った2人がそういう場面にいません。ここは大きな問題です。特に外された者がどう感じているのか?「力を出し切れなかったら外す」といわれて出せなかった。だから仕方ないというのではダメなのです。ここは絶対に外せないこと。走れないからこそフォローに回るのです。自分の不甲斐ないがために何も分からない1年生に大きな負担をかけているのですから。しかし、見ていると全体で応援をせずに一人観客席にいました。ビデオ撮影をしていたとのこと。他の者は必死になって全体応援をするのになぜその場にいないのか?これが「力が出せない」大きな理由です。突きつけられた現実から目をそらしているのです。

レースは1走の3年生が他チームに遅れをとりました。この時点で勝負は厳しくなるかなという感じです。流れを作るために専門選手を1走に入れているのですから。あとは全て短短。そこの責任を感じ取れていません。2走がトップに立ってくれましたが3走は1年生・・・。この時点で3秒以上差をつけられて帰ってきました。勝負としては厳しい展開ですね。しかし、女子エースが力を発揮。これは「覚悟」でしょう。これまで個人レースでは思うように力を出せませんでした。後で確認すると1年生に「どれだけ抜かれても私が必ず抜き返すから安心して走れ」と伝えようです。その言葉を現実のものとしてくれました。ここがエースであり、選手としての「覚悟」だと思います。何とか勝つことはできましたがタイムは4分18秒・・・。とても中国を狙うというレベルの記録ではありません。これが現実です。

ここにおける問題点をチームとしてどれだけ認識できているでしょうか?チャンスは与えています。私がプレッシャーをかけたから走れないのか?前日のハードルも同じようなレース展開でした。走れなくて悔しいという気持ちがあればそれに見合う練習をしたり、自己コントロールをする必要があります。それができない段階で勝負はできません。

個人を責めるつもりはありません。チームとしてやっていることですから。しかし、全体で応援している場から一人離れてビデオを撮影するというのは判断としては間違っていると思っています。自分が一年生に負担をかけているというのを自分の目でしっかりと見て、声を枯らすくらい応援をする必要があるのです。カメラを通してレースを見ている。これは現実を直視していないことと同じです。逃げていたら何も生み出さないのです。

この姿を見て県総体、マイル出場を取り止めても良いなと感じました。全員に無理をさせてまでマイルに出る必要はありません。そのことも含めて学校に戻り話をしなければいけないと感じていました。

覚悟を持てるか?ここが全てなのですが。指導をしている内容を分かってもらえるか。ここはこのBlogを見ている人にもきちんと伝わるかどうか分かりません。それでもその状況を書いておきたいと思っています。このBlogを選手が読んでもう一度話を感じ取れるようにするためです。長くなったのでまた別に書きます。
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