鬼は外、福は内・・・
節分だ。
我が家でも、必ず家族全員で豆まき。
しっかり声を出して豆まき。
こういうのは、ちゃんとやります(笑)。
子ども時代から半世紀以上、節分の豆まきを欠かしたことはない。
こういう「形」や「決まり」を継続することは、「家庭」とか「家族」
とかにとって、意外と大事なんじゃないかなあ、と思うこの頃です。
・・・・てなこととは関係なく、今日は内田樹さんの『ひとりでは生きられないのも芸のうち』が文庫になったので入手した。
単行本から、もう3年。
この文庫本は、(当たり前だけど)単行本にはなかった「文庫版のためのあとがき」と、「座談会」と、鹿島茂さんの「解説」が読めるだけで、十分お買い得だ。
えーと、文春文庫です。
この本の第3章「メディアの語り口」が、再読しても面白い。
たとえば、こんな文章・・・・
マスメディアは「驚いたふり」をするのを止めた方がいいと私は思う。
(中略)
メディアの先端にいる人間にとって「こんなことが起きているとは知りませんでした」というのは口にすること自体が恥ずべき言葉ではないのか。
けれども「こんなことが起きていることを私は前から知っていました」と言ってしまうと、「じゃあ、どうしてそれを報道しなかったのか」という告発を引き寄せることになってしまう。
無知を装うことによって責任を回避する。
・・・・またまた大相撲の「八百長」疑惑だ。
「賭博事件捜査の過程で押収した現役力士の携帯電話に八百長行為に関与していたとみられるメールがあったことが判明」した。
NHKが、「取組みのVTR」と「メールの内容」を重ねていたけど、まあ、ピッタリです(笑)。
で、またしばらくは、あちこちの新聞やテレビ番組で「ほんと、信じられませんね、プンプン!」みたいな文言が飛び交うことになる。
でも、悪いけど、いわゆるマスコミの、たとえば新聞社やテレビ局のスポーツ担当、相撲担当の皆さんは、八百長のことを本当に「知りませんでした」や「信じられません」だったのかなあ、と思ってしまうのだ。
そこへ、内田さんの文章が。
「メディア論」的には、大相撲の八百長も携帯メールで足がつく時代、というところにも興味があります(笑)。