碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『週刊新潮』で、TBS「60周年」記念企画についてコメント

2011年02月04日 | メディアでのコメント・論評

開局60周年を迎えるTBS。

この「記念期間」が18ヶ月も続くのだそうだ。

春から『JIN 仁』の続編、秋には木村拓哉で『南極物語』など、いろんな企画を用意している。

また現在、60周年記念キャンペーンとして「ココロ元気week」なるものを展開中。

31日から4日まで、朝の「はなまるマーケット」を延長し、昼の「ひるおび!」を前倒しして、なんと5時間以上の“ぶち抜き生放送”を行っている。

『週刊新潮』から、これについてのコメントを求められた・・・・


「安上がりなキャンペーン」とは、碓井広義・上智大教授(メディア論)。

「それぞれ30分間延長したのですが、水増しもいいところでしたね」

「はなまる~」は、スペシャルドラマの番宣の他、無名芸人の旅日記に25分も費やした。

一方「ひるおび!」は、番組内で3度も、沢尻エリカの離婚騒動を扱った。

(週刊新潮 2011.02.10号)



・・・・文中の「スペシャルドラマ」とは、31日に放送された「私は屈しない〜特捜検察と戦った女性官僚と家族の465日」のことだ。

盛んに番宣をしていたが、ドラマ自体は隔靴掻痒というか、なんだかピントがズレているような出来だった。

「本当は何があったのか」という見る側の気持ちに応えていたとは言えない。

ちょっと(いや、かなり)残念な特番でした。