碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『アエラ』の「現代の肖像」とドキュメンタリー

2011年02月10日 | テレビ・ラジオ・メディア

発売中の『アエラ』2月14日号。

その「現代の肖像」に、ドキュメンタリー映画「平成ジレンマ」のプロデューサーである阿武野勝彦さんが登場している。

阿武野さんは東海テレビの社員であり、これまでドキュメンタリーの秀作を連発してきた。

「とうちゃんはエジソン」(ギャラクシー大賞)
「約束~日本一のダムが奪うもの」(「地方の時代」映像祭グランプリ)
「裁判長のお弁当」(ギャラクシー大賞)
「光と影~光市母子殺害事件弁護団の300日」(民放連賞最優秀賞)

そして、戸塚ヨットスクールと戸塚宏校長の現在を追った「平成ジレンマ」。

「裁判長のお弁当」以降のディレクターは斎藤潤一さんだ。


先日、大学で「平成ジレンマ」の上映会&パネルディスカッションを行ったが、その打ち合わせ風景の写真も「アエラ」に掲載されている。



ほんの少し前のことなのに、なんだか懐かしい(笑)。

この記事を書いたのは、今井一さん。

「住民投票―客観民主主義を超えて」(岩波新書)などの著書もあるジャーナリストだ。

以前、確か神戸空港建設問題の際に、田中康夫さんなどと一緒にお目にかかったことがある。

この写真の打ち合わせにも“密着”していた今井さんに、久しぶりで再会したのだ。

世間は狭い。


今井さんの文章は、阿武野さんを通して「テレビドキュメンタリーの現在」にも迫っていて、読みごたえがある。

ぜひ、ご一読を。


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<YouTubeで公開中>

徹底討論 ドキュメンタリー、その問題提起力
~『平成ジレンマ』上映をめぐって~

http://www.youtube.com/watch?v=bj8tFN8P0Dk&feature=BF&list=UL6_97DpQ5JS8&index=1