筒井康隆さんの『漂流~本から本へ』を読んでいて、筒井さんの初期作品、『東海道戦争』や『48億の妄想』を再読したくなった。
こういう時、やはりAMAZONは便利で、すぐに入手できる。
いつも電車の中では書評用の本を読むのだが、今週は上記の文庫本も併読。
特に、「裁判さえショー化」してしまうテレビを、1965(昭和40)年、つまり46年も前に“予言”した『48億の妄想』は凄い(笑)。
今週「読んで(書評を)書いた」のは以下の本です。
菅沼光弘・須田慎一郎
『日本最後のスパイからの遺言』 扶桑社
福田ますみ
『暗殺国家ロシア~消されたジャーナリストを追う』 新潮社
黒井千次
『時代の果実』 河出書房新社
阿川弘之
『天皇さんの涙』 文藝春秋
森 正人
『昭和旅行誌~雑誌「旅」を読む』 中央公論新社
河内孝・金平茂紀
『報道再生~グーグルとメディア崩壊』 角川ONEテーマ新書
新潮社の雑誌で書いている書評なので、逆に新潮社の本を取り上げることは少ない。
節度ってもんですね(笑)。
しかし、『暗殺国家ロシア』はどうしても紹介しておきたかった。
ロシアのジャーナリズム、そしてジャーナリストに何が起きているのか。
現地での取材も危険を伴ったはずで、「よくぞ書いてくれました」という思いがあったのだ。
『報道再生』も、日米の比較をはじめ、メディアのこれからに関心のある人におススメです。
* 書いた書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(2月24日号)に
掲載されています。