碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

今週の「読んで書いた本」 2011.02.19

2011年02月19日 | 書評した本たち

筒井康隆さんの『漂流~本から本へ』を読んでいて、筒井さんの初期作品、『東海道戦争』や『48億の妄想』を再読したくなった。

こういう時、やはりAMAZONは便利で、すぐに入手できる。

いつも電車の中では書評用の本を読むのだが、今週は上記の文庫本も併読。

特に、「裁判さえショー化」してしまうテレビを、1965(昭和40)年、つまり46年も前に“予言”した『48億の妄想』は凄い(笑)。


今週「読んで(書評を)書いた」のは以下の本です。


菅沼光弘・須田慎一郎 
『日本最後のスパイからの遺言』 扶桑社

福田ますみ 
『暗殺国家ロシア~消されたジャーナリストを追う』 新潮社

黒井千次
『時代の果実』 河出書房新社      

阿川弘之 
『天皇さんの涙』 文藝春秋

森 正人 
『昭和旅行誌~雑誌「旅」を読む』 中央公論新社

河内孝・金平茂紀
『報道再生~グーグルとメディア崩壊』 角川ONEテーマ新書



新潮社の雑誌で書いている書評なので、逆に新潮社の本を取り上げることは少ない。

節度ってもんですね(笑)。

しかし、『暗殺国家ロシア』はどうしても紹介しておきたかった。

ロシアのジャーナリズム、そしてジャーナリストに何が起きているのか。

現地での取材も危険を伴ったはずで、「よくぞ書いてくれました」という思いがあったのだ。

『報道再生』も、日米の比較をはじめ、メディアのこれからに関心のある人におススメです。


* 書いた書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(2月24日号)に
  掲載されています。


映画『告白』が、日本アカデミー賞「作品賞」「監督賞」など

2011年02月19日 | 映画・ビデオ・映像

映画『告白』が日本アカデミー賞の「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「編集賞」を獲得した。

残念ながら主演女優賞は逃したが、作品賞・監督賞どちらも、主演が松たか子さんでなければ、受賞はなかったと思う。

松さん、アッパレでした。

おめでとうございます!


<このブログ内での関連記事>
映画『告白』は、早くも今年の“マイ・ベストテン”入り(2010年06月06日 )
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/ff0cb64aba94f808d7c9a24d54ecd94b

『週刊現代』の「決定!日本のいい女優ベスト20」に寄稿(2010年11月24日)
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/024b1c568b7455d20780ad1a36c203f5