今日東日本大震災から4年

2015-03-11 16:40:19 | 政治
2時20分 厚生委員会を休憩にし
市長が、震災の発生時間を前に
大震災に対するコメントを全庁舎に発信しています。
このあと黙とうをささげます。

(以下は厚生員会終了後)

被災地は未だ 復興には遠く 生活再建がされていません。

このところの新聞、TVなどの報道で
被災地の方々の苛立ちがよく伝わってきます。

安倍首相は、
復興に全力で取り組んでおり成果が出てきたと強調するが
現場の人々との見解の隔たりがこんなに大きいものもない
復興時委託に入る前に私は生きていられるか

多くの高齢者が不安に思っていることを
わかっているのかと
あのインタビューやコメントの報道を聞くたびに思う

どの政策課題でもそうだが
そこに当事者の思いや苦しみを欠いたものは
住民ニーズにマッチしないのは当然で

政治のどの段階においても
当事者の声や思いで 政策が作られるべきだと
いつも思うが
安倍首相の発言を聞いた後にはとりわけその思いを強くする

希望って何ですか 下野新聞取材班「貧困の中の子ども」を読む

2015-03-11 09:41:09 | 今読んでいる本
下野新聞取材班が著した
「貧困の中の子ども」
“希望って何ですか”
と問うこの本

貧困の中で
次々に希望を失っていく子どもたちの姿を
否応なく私たちの目の前にさらしている。

取材に、名前も顔も晒して応じている当事者に感服する
困り果て、
希望を失い、
支援者と出会い
何とか頑張っている
そのことを知ってほしいとの気持ちからだろう。

子どもの貧困問題が指摘されて久しい。
国もやっと対策法を策定し、
2014年8月には対策大綱を閣議決定している。

しかし、その具体的取り組みはほとんどないに等しい。

本書でも指摘しているが、
高校受験に合格しても、授業料が無料でも、
制服や教科書を買うお金がなければ、
高校に進学することができない。

体を壊している親が、
ダブルワークで必死に働いているから、
その子もまた働いて家計を支えることが一義的であり、
自分の学費にまでは回らず
「夢」をあきらめなけらばならない現実。

打ちのめされ、
希望を持つことができなくなる子どもたちの苛立ち、
あきらめ・・・。

住民の一番身近な政治が、そこからまた距離を置く。

虐待問題には必死に取り組んでいるが、
その後背に貧困問題が潜んでいることからは
目をそらしているように思えてならない。

下野新聞取材班は、取材を経て、
すべての子どもが希望を持ちながら大人になれるよう5つの提言をまとめている。

1、見えにくい「子どもの貧困」、その存在の認識を
2、発見、支援の最前線の充実を図れ
3、教育費の負担を軽減し、学ぶ意欲を支えよう
4、現金給付の拡充による所得保障は急務
5、政治や自治体のリーダーシップ発揮を
というものである。

本書を読めばその意図するところはすぐにわかる。

我々自身が、子どもの貧困に気付く目を持ち、
支援をすることができる地域を作る必要があると痛感した。

わが東村山市では
次年度(2015年)から学校にスクールソーシャルワークを置くという
その職種は退職教師である
とんでもないことだ

学校現場に今必要なのは
福祉の専門的知識と それを基礎に福祉の現場で
当事者の支援をしてきた経験を有する人である。

子どもの問題の背後にある
その子を取り巻く環境に福祉の視点で目を向けることのできる
専門職である。

こうしたことを理解しない行政や教育委員会の認識に
子どもの貧困や
生きづらさをへの共感を期待することはできないとまで思うのである。

本書の一読をお勧めしたい。