今日 今話題の映画
殿 利息でござる
を観てきた。
新聞の宣伝を見たときは
なに?
と思っていたが
史実であると知ってまず本を探した。
磯田道史氏の『無視の日本人』がそれである。
武士の家計簿の作者でもある。
読んでみて大変感動した。
人生を無私に、人のために生きた偉人
でも、決して
あの人は偉人だと 言われることなく
その実態も中々知ることが大変なくらい自分を残さず生きた
3人の人の記録を今に紹介している。
先の映画の主人公は 穀田屋十三郎(こくだやじゅうさぶろう)
平成の今も現存する酒屋の主である。
仙台藩の吉岡宿の住民が離散する危機的な状況に
宿場の富裕層(?) 商店主や肝いりなどが
後世の人々のために私財を投げ打って1000両ものお金を作り
藩主に貸付
毎年100両の利息を取り
それを宿場の全ての住民に平等に配り
離散するものや傳馬の負担を減らし民を救うための算段をするのである。
是非 本を読むか映画を観てほしい。
さてそこで
情けなくなるのが舛添知事である。
そもそも江戸時代と違って、
今税金は国民や都民のために使うことになっている。
それなのに
自分の懐を増やすために使っているとしか思えない
税金の不当な使い方
磯田道史氏の紹介した人々と何と隔たりのあることだろうか。
映画の主人公の穀田十三郎は
末期の言葉として
自分たちのしたことを人々に語るな
日々人々に手を合わせよ
と遺言している。
久しぶりに楽しい
心が明るくなる
こんな人になりたいと思える本と映画に出合った。