甲賀市生ごみ堆肥化事業=やろうと思えば道は開かれる

2009-10-28 12:36:59 | Weblog
10月26日 滋賀県甲賀市の生ごみ堆肥化事業を視察・勉強させていただきました。
午後の約3時間、しつこく質問し、見学させていただきました。

甲賀市は合併前の水口町で行っていた生ごみ堆肥化を
市全体で取り組むこととし、
現在 2万世帯のうち 約8千世帯が参加していました。

甲賀市の生ごみ堆肥化は 目からうろこの取り組みでした。

旧水口町などのごみ焼却炉は、3つの炉が フル稼働
新炉建設が検討課題になっていました。

そこで、H13年、住民参加の『水口町エコライフ推進協議会』を立ち上げ
環境政策やごみ対策への意見・提言を得ることとしました。
協議会へは、公募市民、各種団体、機関、大学教授も参加
第1回協議会の自由意見で
生ごみ堆肥化事業を進めるべきとの意見が大半を占め
それを推進する追い風となったということでした。

ごみ収集委託企業からの提案を受け、
協議会委員が自ら 初めのモニターを引き受け
その後モデル試行を行い実施へと進めました。

生ごみ堆肥化のシステムは まさに目からうろこでした。

まず、生ごみの堆肥化事業に参加する市民は
ご近所数人でグループを組み申請し、自分で蓋付のバケツを用意します。
①行政から 『種堆肥』の支給(週1回8キロ)を受け
 
②自宅の生ごみをバケツの中に 種堆肥+生ごみ+種堆肥・・・とサンドイッチ状に積み重ねていきます。
 
③常設の市の回収ボックスに、サンドイッチにした生ごみを投入(毎日の投入も可)
 

④行政は回収ボックスを週2回回収し、新しいボックスを設置、横に週1回種堆肥を世帯分置いていく

⑤種堆肥は 参加世帯で 必要な世帯が週1袋自由に持っていく

という仕組みです。

甲賀市の職員の方が
生ごみ堆肥化は 生ごみの悪臭とできた堆肥の使い方が原因で失敗する
そこで できた堆肥を次の生ごみを処理するための『種』にすることで
両方の問題が解決できた
と説明されました。

同時に、市民の方が参加し易いよう簡単にしたとの説明も・・・
住民参加は旧水口町の560世帯から始まり
合併後の新しい町でも、この取り組みをすることを決め
今では3万5千世帯中8千世帯に広がっているとか
市では 2万世帯を目指し いまも地域説明会を繰広げているそうです。

今は、取り組み世帯が増えているために種堆肥が不足しがちですが
取り組み世帯が2万世帯を超えれば 堆肥の安定供給が可能になり
いま、販売要求が出ていることにも応えられるのではと言っていました。
焼却炉の延命化が図られ、新炉の建設は見送られたそうです。

生ごみたい肥化事業は
やる気になって道を探れば 道は開かれるということを学びました。

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