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2017年06月12日
一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内)原口聖二
[韓国東部沖合 イカ漁獲量大幅減]
慶尚北道鬱陵水協によると、2000年代の初めまで鬱陵島近海で漁獲、搬入されたイカは年間8,000トン-1万トンを超えていたが、2010年に2,897トンに減少、その後2015年まで2,000トンレベルを維持したものの、昨年2016年は770トン、今年2017年は5月末現在、136トンと更に激減した。
韓国一般紙(WEB)が伝えた。
まだイカの盛漁期(9月-12月)ではないが例年同期の20%-30%にとどまり、深刻な不漁となっている。
最近、鬱陵島で出漁するイカ漁の船はわずか10隻に過ぎない。
かつてイカが多く獲れる盛漁期には漁船200隻が漁場に出たが、数年前から半分以下に減少している。
東海岸全体のイカの漁獲量も2008年に9万1,416トン、2009年9万2,872トンだったが、2013年6万3,387トン、2014年5万9,734トン、2015年5万4,684トンと減少した。
昨年2016年は4万4,202トンで、前年より20%ほど減少、今年も漁獲予想は厳しいものとなっている。
東海のイカ漁獲量の減少は、温暖化に伴う漁場環境の変化と中国の無秩序な乱獲が最も大きな原因として指摘されている。 鬱陵島の北、北朝鮮水域に形成されたイカ漁場に中国漁船数千隻が陣取りイカを総獲りする。
鬱陵郡は、自治体の力だけで中国漁船の違法操業を防ぐことには限界があり、政府レベルでの対策を求めている。