2019年09月04日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[サハリン南部でロ日沿岸警備合同演習が展開される]
本日2019日9月4日、サハリン南部アニワ湾コルサコフ沖合で、ロシアFSBサハリン国境警備局と日本の第1管区海上保安本部が合同演習を行った。
ロシア一般紙(WEB)が伝えた。
演習の目的は、密輸など、海上での国境を超える犯罪行為阻止に向けた共同作戦行動の技術向上等で、ロシア側の代表をサハリン国境警備局クドリャシェフ、日本側は新田慎二第1管区海上保安本部長が務めた。
ロシア国境警備艇、航空機のほか、日本からは同年9月3日、コルサコフに入港した日本の巡視船“つがる”なども参加し、演習は高い水準の組織力で行われ、目標と目的は完全に達成された。
このほか双方は、IUU漁業防止、密輸の摘発等の分野の情報交換の取組を強化することとしている。
(関連情報)
2019年09月02日 北海道新聞【小樽】(西依一憲)
[1管本部がサハリンへ出発 4日に洋上で合同訓練]
ロシア・サハリン州国境警備局との合同訓練に参加する第1管区海上保安本部(小樽)の代表団が2日、訓練現場のサハリン州南部アニワ湾に面したコルサコフ港に向け、函館海保の巡視船「つがる」(3100トン)で小樽港を出港した。4日に密輸・密航船の捕捉や海難救助を訓練し、7日に帰港する。
代表団は新田慎二・1管本部長を団長とする67人。3日にコルサコフ港に入り、4日にアニワ湾洋上で合同訓練を行う。日本側はつがるのほか、ヘリコプター1機を使用。ロシア側は警備艦など4隻とヘリ1機を使う。コルサコフ港で住民との交流行事などに参加した後、小樽港に帰る。
新田本部長は2日の出港式で「国境警備局長と『顔の見える関係』を構築し、一層の信頼関係の醸成を図りたい」と述べた。合同訓練は2000年の日ロ両国覚書に基づきほぼ毎年、日本側とロシア側で交互に行っている。