2019年10月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、2019年8月27日、ロシア漁業者のための日本排他的経済水域における漁獲割当オークションが実施されました。対象はロ日政府間協定に基づく2033年までのサバ・イワシ漁獲割当の制限の100%で、“Магадантралфлот”(“マガダントラルフロート”:カムチャツカ登記)と“Тралфлот”(“トラルフロート”:ハバロフスク登記)の2社が参加、上場サバ15ロット、イワシ14ロット計29ロット中、サバ15ロット、イワシ2ロット、計17ロットが落札され、イワシ12ロットが売れ残りましたが、今回の取引総額は約62億ルーブル(約124億円)に達しました。
今月号においても、引き続き、これらのロシアの漁業協定、政策等に関する情報を集約しTopNews としてご報告申し上げます。
なお、ロシア漁業庁は2019年9月11日、操業本部会議を開催、科学研究機関の勧告に基づき、資源の増加を背景に、北海道に隣接する日本海のスケトウダラ等のTACを期中見直しして、更に上積みすることを承認しました。資源管理、合理的利用等に関する情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
Contents
TopNews 日本EEZ漁獲割当オークション サバ全量落札
・チンロが色丹島に科学研究基地開設(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外17件)
・カニ漁獲割当オークションの実施が近づく(カニ漁獲割当配分問題関連外10件)
・“ドブロフロート”スケトウダラ高次加工場が完成する(投資クオータ関連外8件)
・TAC期中見直し 更に日本海スケトウダラ上積みへ(ロシア漁業者底魚等操業関連外7件)
・太平洋サケマス漁獲量が45万7,700トンとなる(太平洋サケマス操業関連外11件)
・南クリールのイワシ漁獲勧告 期中見直しへ(イワシ・サバ操業関連外5件)
・求められるサンマ操業緊急支援措置(サンマ操業関連外6件)
・南クリール海域スケトウダラ幼魚操業過少報告(ロシアFOC/IUU取締情報関連外12件)
・米中貿易戦争 米国スケトウダラ製品 追加関税35%に(その他ロシア漁業関連情報等外6件)
・ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局 取締報告(2件)
・TAC魚種またがり資源スルメイカ韓国漁業等速報(韓国漁業関連外2件)
・韓国市場 スケトウダラ卸売価格(韓国スケトウダラ市場価格モニター2件)
・スコットランド業界団体 EU離脱後の漁獲割当増を英国閣僚に要請(英国EU離脱Brexit関連外1件)
計101オリジナル報告