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北朝鮮 日本人にアサリ密輸打診 外貨目的か、タイのレストランで

2020-05-11 13:59:58 | 日記

2020年05月11日

北海道新聞

[北朝鮮 日本人にアサリ密輸打診 外貨目的か、タイのレストランで]

タイの北朝鮮レストランの常連客だった日本人らが昨年春、女性従業員に紹介された「北朝鮮外務省のディレクター」を名乗る男性から北朝鮮産アサリを中国産と偽装し密輸しないかと持ち掛けられていたことが11日、関係者の話で分かった。日本政府当局も把握している。

海産物は北朝鮮の伝統的な輸出品で、日本もかつて輸入していた。2017年の国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議で北朝鮮産の海産物輸出が禁じられ、対日輸出も公式には止まっている。

北朝鮮の動向に詳しい関係者は、北朝鮮の外貨獲得が困難になる中で、関係が悪化したままでリスクがある日本との密貿易を図ろうとした可能性があると指摘する。

話を持ち掛けられた日本人は日系企業で貿易に従事。北朝鮮レストラン「平壌ヘマジ館」の従業員が紹介した「ディレクター」を名乗る男性が、相場より安い価格でアサリを輸入できるとし、北朝鮮にある水産施設の視察も持ち掛けた。

この男性は「(北朝鮮の)公務員は皆、自分と同じように商売をしている」と説明した。レストラン経営による稼ぎは2、3割程度で、タイと中国、北朝鮮を結ぶ三角貿易が一番の収入源だとも話した。北朝鮮への旅行も扱っているとも話したという。

結局日本人らはその後「ディレクター」と会うことをやめ、密輸話も立ち消えになった。

韓国通信社ニューシスの元記者で北朝鮮研究者の趙允英氏は「(北朝鮮側が)密貿易の販路を拡大しないと政府に供出する外貨や生活資金を確保できず、日本への輸出まで考えるようになったのではないか」と話す。

外交筋によると、タイ入管当局は昨年11月、平壌ヘマジ館を摘発。許可なく外国人労働者を居住させた入国管理法違反容疑で北朝鮮の男を拘束。従業員の北朝鮮女性らも拘束され、ほとんどが送還されたとみられる。

当局者は「一度でも密輸に関わると、その事実を逆手に取られ、スパイになるよう脅されることもある」と警告した。

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