2022年10月07日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア アブハジア海域カタクチイワシ表層トロール有償漁獲枠組み確保]
ロシア漁業庁アゾフ・黒海地域管理局は、第8回ロシア・アブハジア漁業委員会において、アブハジア海域での“ハムサ”Хамса (Engraulis encrasicolus: ヨーロッパ・カタクチイワシ)の漁獲枠組みを有償ベースで確保したと発表した。
着業漁船は240トン以下の表層トロール2隻となる。
漁獲割当に上限はなく、有償金額は漁獲実績に応じて算定され、操業期間も周年で、任意に着業することが可能となる。
有償料は着業企業が支払うことになる。
同漁業委員会では、このほか、科学技術協力、資源調査、水産養殖等の分野の発展についても話し合いが行われた。
アブハジアは、コーカサスの一地域。
国際的にはジョージア(グルジア)の一部とされている。
ジョージア(グルジア)はアブハジア自治共和国として自国に属すると主張している、
しかし、事実上、アブハジア共和国として独立状態にある。
その独立は国際的には認知されていなかったが、2008年8月26日にロシアが承認を発表した経緯がある。