2022年10月17日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[サハリン州 太平洋サケマス増殖事業 孵化場の事業効率評価スキームの必要性が指摘される]
サハリン州サケマス増殖事業協会(アソツィアツィヤ・ロソセフィフ・ルイボァヴォドヌィフ・サハリンスコイ・オブラスチ:АССОЦИАЦИЯ ЛОСОСЕВЫХ РЫБОВОДНЫХ ЗАВОДОВ САХАЛИНСКОЙ ОБЛАСТИ:以下サハリン州サケマス増協)代表“キリル・プロスクリャコフ”(Кирилл Проскуряков)は、太平洋サケマス増殖事業における孵化場の経済性を含めた効率を正当に評価するスキームが必要だと指摘している。
サハリン州サケマス増協は、民間ベースのみで、事業効率を説明しても発信力が弱いため、行政、科学研究機関等に対し、増殖事業の効率を正当評価するためのスキーム確立への協力を求めている。
サハリン漁業者協会の代表者は、サケマス増協の提案を指示しており、アニワ湾を除くサハリン南東部沿岸マカロフ、ドリンスク、そしてコルサコフにおけるシロザケの漁獲量が、1970 年には600トン、1990年に199トン、1995年200トンと推移したが、2010年には 4,612トン、2015年に6,817トン、そして今年2022年に1万3,472トンとなり、これらは紛れもなく増殖事業の効果だと言及、確立された評価スキームによるオーソライズの必要性を指摘した。
なお、サハリン州サケマス増協は、2008年6月10日、ユジノサハリンスクで設立登記された。