ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

アラスカ州知事 ズワイガニ(オピリオ)とタラバガニ禁漁で緊急災害指定を求める

2022-10-27 15:57:18 | 日記

 

2022年10月28日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[アラスカ州知事 オピリオとタラバ禁漁で緊急災害指定を求める]

米国アラスカ州知事マイク・ダンリービーは、個体数が激減した、同州海域のズワイガニ(オピリオ)とタラバガニの禁漁措置について 、連邦緊急災害指定を求める書簡を、下院議長ナンシー・ペロシ、同州選出下院議員メアリー・ペルトラ、そして下院歳出委員会委員長らに送付した。

2022年-2023年管理期間、ベーリング海のズワイガニ(オピリオ)とブリストル湾のタラバガニが禁漁となったことを受け、漁業者への支援金のプロセスを迅速に開始させることを目的としている。

アラスカ州漁業狩猟局は、今月2022年10月、史上初めてベーリング海のズワイガニ(オピリオ)の禁漁措置を発表した。

また、ブリストル湾のタラバガニの禁漁は2年連続となる。

マイク・ダンリービーは、ベーリング海のカニ資源の崩壊の原因を、海水温の上昇と指摘、禁漁措置によるアラスカ州経済の打撃は2億8,700万ドル相当と説明している。

 

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米国研究者 アラスカ州海域ズワイガニ(オピリオ)大量死の原因を過酷な気象条件と指摘

2022-10-27 15:54:38 | 日記

 

2022年10月28日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[米国研究者 アラスカ州海域ズワイガニ(オピリオ)大量死の原因を過酷な気象条件と指摘]

米国海洋大気庁 (NOAA) の研究者は、アラスカ州海域におけるズワイガニ(オピリオ)の個体数の急激な減少の原因を、厳しくなった気象条件の変化と指摘している。

アラスカ水産科学センターの研究者エリン・フェデワは、2018年、翌2019年に一連の熱波が観測され、資源にとって欠かせない寒冷な棲息環境が提供されなかったと説明している。

生息域の平均気温は1.5℃から3.5℃上昇し、この問題は様々な問題を引き起こしている。

環境の急激な変化により、多くの甲殻類が代謝ストレスを受け、寒冷な環境がないため、主敵の捕食者であるマダラから身を隠すことがより困難となり、特に稚ガニの被害が大きかった。

最初の強力な熱波があってからこの4年間、当該資源の個体数は、117億から19億に減少した。

この状況により、アラスカ州漁業狩猟局は、史上初めて、今年2022年から来年2023年の管理期間、ベーリング海の禁漁措置を取らざるを得なかった。

今年2022年は昨年2021年と比較して稚ガニの資源加入が良好となっているが、商業漁業の対象となるまでに4年間かかり、この間、問題の解決が期待できず、地元の漁業者、関連業界は存続の危機に瀕する可能性がある。

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