2022年11月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、投資目的漁獲割当第2弾設定のための関連法案が2022年10月27日、下院第1読会を条件付きで通過しました。
法案支持の根拠として、ロシア漁業が目指している原料ベースでの輸出依存からの脱却、付加価値産業への成長に必要な漁船団の更新、陸上水産加工場建設等、生産施設の近代化の重要性が指摘され、イッシューが大統領プーチンの指示であることも加えられました。但し、中小企業に与えるリスク、投資目的漁獲割当第1弾の漁船建造プロジェクトの遅れ、沿岸水産コンプレクス整備等、多くの問題が提起され、中小企業に利用者が多い、カニを除く沿岸性の水棲生物資源を対象プロジェクトから除外すること、また、“投資クオータ”とカニ漁獲割当オークションの第2弾の発効の延期の可能性について、下院副議長ゴルデーエフの下に調停委員会を設置し検討すること等の条件付の採択になったとのことです。
今月号においては、ごく一部を除く業界の大勢と全ての沿岸地域が反対している中、下院に関連法案が提出された投資目的漁獲割当の第2弾の設定にかかる最新の動向等を先月号に引き続きTopNewsとしてご報告申し上げます。
なお、12月上旬、日ロ漁業委員会第39回会議の開催が見込まれていて、報告担当者も当該漁業委員会に交渉団随行員として参加の可能性があり、例年どおり、12月号は新年1月号との合併号とさせていただきます。今年も変わらぬご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
TopNews 投資目的漁獲割当第2弾設定法案 条件付きで下院第1読会通過
・上院は投資目的漁獲割当第2弾代替案検討を求める(“投資クオータ”/漁獲割当オークション関連外14件)
・第5回ロシア国際漁業フォーラム 道機船連がLIVE参加(第5回ロシア国際漁業フォーラム関連外9件)
・ロシア・ノルウエー交渉妥結 制裁強化の場合一時停止(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外27件)
・ロシア漁業者漁獲量 約397万トンとなる(10月17日)(ロシア漁業生産/貿易動向関連外5件)
・2022年漁期 オ海スケトウダラ操業Bシーズン開始(ロシア漁業者スケトウダラ・ニシン等操業関連外6件)
・ロシア漁業者 太平洋サケマス操業概況(太平洋サケマス操業関連13件)
・ロシア サケマス製品輸出禁止案が修正再検討となる(サケマス製品輸出規制問題関連外3件)
・ロシア漁業者イワシ・サバ操業概況(イワシ・サバ サンマ スルメイカ操業関連18件)
・カニ割当オークションで配分を失ったロシア漁船が不明船に戻り密漁(ロシアFOC/IUU取締情報関連)
・EUのスケトウダラ・フィレの輸入量と価格の推移(その他ロシア漁業関連情報等外15件)
・韓国冷凍スケトウダラ市場動向(韓国スケトウダラ市場関連2件)
・日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(韓国・中国等 東アジア漁業関連外3件)
・英国 離脱元年2021年漁業結果 離脱効果が表れる(ポスト英国EU離脱Brexit関連外2件)
計128オリジナル報告