2022年11月19日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[第22回韓中漁業委員会 交渉妥結]
2022年11月11日、韓国と中国の来年2023年の相手国EEZでの操業条件をきめる第22回韓中漁業委員会の交渉が妥結した。
同委員会は11月8日から通信を利用して開催され、交渉は4日間におよび、韓国側代表を海洋水産部水産政策室長“イ・ギョンギュ”、中国側代表を農業農村部漁業漁政管理局長“劉新中”が務めた。
相互の相手国EEZでの操業隻数は50隻減の1,250隻ずつで、7年連続の削減となり、漁獲割当数量も前年比1,000トン減の5万5,750トンで合意された。
隻数と漁獲割当数量の削減は、相手国EEZでの操業実績が少ない韓国側の要求によるものとされている。
また、同委員会では、引き続き東海(日本海)北朝鮮海域での違法操業問題の解決と西海(黄海)操業の秩序確立を目的とした両国の協力強化のための議論が行われた。
双方は東海(日本海)北朝鮮海域での違法操業が疑われる中国漁船に関する情報共有、領海侵犯や暴力行為など重大な違反漁船の取締活動にかかる連携を強化することに合意した。