2022年11月25日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[北海道隣接サハリン州 太平洋サケマス増殖事業採卵 シロザケのみで10億粒を超える]
近年、北海道に隣接するサハリン州では太平洋サケマス増殖事業において10億尾内外の稚魚放流を行っているが、今年2022年、初めてシロザケのみで10億粒を超える採卵が行われた。
現在、サハリン州のサケマス孵化場は71施設で、同年11月23日時点で太平洋サケマス全体からの採卵数は約14億9,300万粒に達している。
この内、シロザケが11億5,300万粒、カラフトマス3億3,900万粒、ギンザケ56万9,000粒、そしてサクラマスが46万9,000粒となっている。
ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局は、最大で5万トンの太平洋サケマス資源の来遊が期待されるとしている。
なお、当局によると国後島ではまだ太平洋サケマスの採卵作業が継続されている。