ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

2022年1月-9月 ロシアのフィッシュミールの月別生産量と価格の推移  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2022-11-29 18:10:59 | 日記

 

2022年11月28日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[2022年1月-9月 ロシアのフィッシュミールの月別生産量と価格の推移]

(生産量)

ロシア漁業は、2022年1月-9月、前年同期を16.2%上回る12万2,900トンのフィッシュミールを生産した。

漁業生産量において日本の400万トンに対し、ロシアは500万トンで近年リードしているものの、フィッシュミールの生産量は日本(20万トン弱)より大幅に遅れ、これは、設備投資が求められる残滓利用が進んでいないロシアの状況を表すものとなってきた。

しかし、資源に対する漁業製品歩留まりの向上、出現した極東海域のイワシ資源の利用、残滓の不法投棄問題の解決等を目的に、中国の水産養殖向け飼料市場ほか、世界的に需要が高まっている当該製品の生産を拡大しており、2018年に初めて10万トンを突破、以後、右肩上がりで成長し、昨年2021年には14万3,400トンに達した。

毎年1月-4月、生産量が大きくなるのは、主に100万トン近く漁業生産が行われるオホーツク海抱卵スケトウダラ操業の残滓、これに次いで6月-8月、生産がやや大きくなるのは、太平洋サケマス操業の残滓と見られる。

さらに、ここ2年-3年、10月-12月に生産が大きくなる傾向を見せているのは、拡大を続けるイワシ漁業によるものと推察される。

(価格)

2012年から2013年のロシアのフィッシュミールの平均価格は、トンあたり3万ルーブル台だったが、2014年12月に5万ルーブルを記録すると、翌2015年1月には6万ルーブルを超え、以後、2019年までは平均7万ルーブル台で推移、2020年の平均価格は8万1,600ルーブル強、そして、2021年には9万3,200ルーブルで、これを上回る高値となった。

更に、2022年に入り、ウクライナ問題発生後の4月に、一気に価格は高騰、13万ルーブルを超え、同年1月-9月の平均価格は前年平均を19.4%上回る10万8,170ルーブルとなっているものの、同8月に前年2021年同期並みまで下落、同9月も前年同期並みの落ち着きをみせ9万4,220ルーブルとなっている。

なお、現地リポートに同8月からの下落の原因等に関する指摘はない。

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ロシア オホーツク海スケトウダラ資源予測 2021年級群の高豊度を確認

2022-11-29 13:29:39 | 日記

2022年11月29日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア オホーツク海スケトウダラ資源予測 2021年級群の高豊度を確認]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロは、日本EEZと“またがり資源”となるオホーツク海スケトウダラの2021年級群の豊度の高い加入を確認した。

同研究所は、学術評議会を開催しオホーツク海のスケトウダラの資源予測について話し合いを行った。

評議会では、調査航海の結果、資源の再生産効率に関する情報等について報告が行われ、2021年級群の豊度の高い加入が指摘された。

これまでオホーツク海のスケトウダラ資源については、2017年級群から2020年級群までの間、豊度の高い加入が確認されておらず、TAC設定は2020年をピークに、2021年から来年2023年にかけ、段階的に3年間で約15%を削減する安全策がとられてきた。

2021年級群の豊度の高い加入に関する指摘等、今回の評議会の結果は、2024年のTAC設定のための基礎を形成するものとなる。

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2022年 ロシア スケトウダラ冷凍すり身生産 前年比3倍-4倍となる

2022-11-29 13:27:23 | 日記

 

2022年11月26日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[2022年 ロシア スケトウダラ冷凍すり身生産 前年比3倍-4倍となる]

今年2022年、ロシア漁業は高次加工化戦略により、カニカマ原料となるスケトウダラの冷凍すり身生産が、前年2021年の3倍-4倍となる進捗となっている。

今年2022年11月中旬までに、前年同期の6,000トンの4倍となる2万4,000トンのスケトウダラの冷凍すり身が生産されている。

前年2021年の当該製品の生産量は最終的に8,000トンだったが、今年2022年は最大で2万8,000トンに達する見込みとなっている。

これらの製品は、ロシア漁業最大手”ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ “(Русская рыбопромышленная компания「ロシア漁業会社」)所属スーパー・トロール漁船“ウラヂミル・リマノフ”(Владимир Лиманов)の洋上すり身と択捉島根拠水産グループ“ギドロストロイ”(Гидрострой)社傘下の色丹島“クラボァザダヴォドスク”(Крабозаводск)工場の陸上すり身となっている。

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