2024年11月22日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア 水産物為替連動輸出関税 2025年-2027年の予算関連法に残る]
ロシア下院は、今般、2025年-2027年の3年間の計画期間の連邦予算に水産物為替連動輸出関税の設定を盛り込む関連法案を採択した。
ロシア政府は、2023年9月21日付決定No.1538により、水産物を含めた広範な商品の輸出関税を、ルーブルとドルの為替レートに連動させて設定、同年10月1日からこれを施行した。
レートは、1ドルあたり80ルーブル未満の時は無税、80ルーブル以上で4%、85ルーブル以上で4.5%、90ルーブル以上で5.5%、95ルーブル以上で7%となる。
(報告担当者 原口聖二:ルーブル安で輸出が増加傾向に向かうとき税金を徴収、ルーブル高で輸出が減少に向かう時、輸出促進のため無税に近づけるシステムとなっている。)
一方、ロシア首相ミシュスチンは、2024年11月2日、高次加工製品となるスケトウダラとイワシのフィレを為替レート連動輸出関税の対象から除外する政府命令に署名、甲殻類、軟体動物及びその他の水棲無脊椎動物(調製済・缶詰・保存に適する処理をしたものに限る。)も除外対象となる。
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