ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

韓国はカニ密漁密輸問題についてロシアへ報告する

2013-03-12 06:27:49 | 日記
2013年03月11日

ウラヂオストク発

[韓国はカニ密漁密輸問題についてロシアへ報告する]

韓国当局は、ロ韓IUU漁業(密漁密輸)防止協定に基づき、実際に行う措置等についてロシア当局へ通報した。

韓国当局の通報先は、ロシア漁業庁沿海地方管理局、動植物衛生監督局、そして、FSB沿海地方国境警備局と発表されている。

2013年1月29日-同31日、釜山で開催された、2009年12月22日付ロ韓IUU漁業防止政府間協定に基づく第7回実務者協議において、ロシア側が韓国側に指摘した内容に対するもので、韓国に入港する船舶とその船長への対応等が通報内容とされている。

この中で、特に、韓国の港への入港申請は、唯一、船長によるもので、それが欠落する代理店等によるものは完全に禁止することとしている模様だ。

これにより、ロシア側とのデータが一致しない場合、この船舶は韓国港当局から呼び出されることとなる。

ロシア側は、繰り返し、IUU漁業防止対策と、韓国漁船のロシア排他的経済水域における操業機会を、関連づけた問題として主張している。

2013年2月25日-同年3月1日までの5日間、モスクワで開催された第22回ロ韓漁業委員会追加協議でも、ロシア産のカニの密漁密輸を防ぐ措置について、両国間の意見が狭まることはなく、今年2013年のロシア海域で操業する韓国漁船の漁獲割当について合意できず、会議を終えている。

韓国側は、この問題の早期解決を望んでいる。

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韓国タラバガニ市場 ロシア産の減少をノルウエー産と米国産が補う

2013-03-11 16:44:05 | 日記
킹크랩 수입시장 다변化
러산 물량 줄어 노르웨이•미국산 대체

2013年03月13日
韓国発
[韓国タラバガニ市場 ロシア産の減少をノルウエー産と米国産が補う]
韓国タラバガニ市場は、ロシア産が主だったが、韓ロIUU漁業協定等に関連し貿易が鈍化、その減少分を*ノルウエー産と米国産が補い注目を集めている。
鷺梁津市場の高級類小売店で、原産地がノルウエーや米国のタラバガニを見かける機会が増えた。
鷺梁津市場において、今年に入り5日間に搬入されたタラバガニは、ノルウエー産2.8トン、米国産3.5トンで、これを合わせると、ロシア産の4.3トンより多くなる。
kg単価はノルウエー産5万6,299ウオン、米国産5万9,776ウオンで、ロシア産の5万2,487ウオンよりも高い。
ロシア産タラバガニは、昨年2012年末から搬入量が減り、1ヶ月間で価格が2倍以上上昇するなど急騰し、これまで価格が高かったノルウエー産や米国産も競争力を持つようになった。
鷺梁津市場関係者は、ノルウエー産や米国産は航空輸送されてくるので、ロシア産よりも単価が高かったが、ロシア産が急減し、代替品として需要が増えていると指摘し、流通業者や飲食業者など、タラバガニが必要なユーザは原産地や価格に関係なく、取引を主導していると加えた。
また、ノルウエー産は北大西洋、米国産はアラスカで漁獲されたものであり、品質が良く、人気が高いと言及した。
韓国農林水産検疫検査本部統計によると、今年に入り5日間でノルウエー産17.91トンと米国産10.05トンが輸入された。
前年同期、ノルウエー産の輸入実績はなく、米国産は5倍増加したことになる。
*ノルウエー産タラバガニ
ロシア・ノルウエー国境沖のバレンツ海には分布していなかったが、1960年代に旧・ソビエト連邦の科学者がバレンツ海に放流し、繁殖させることに成功した。1980年代後半からノルウエー沖でも生息が観察されるようになり、現在でも分布域を広げつつある。この個体群はロシア・ノルウエー両国で漁業資源として利用されているが、天敵がいない環境で爆発的繁殖を遂げ、外来種として既存の生態系を脅かす存在ともなっている。このため、現地では旧・ソビエト連邦時代の国家元首の名にちなんでスターリン・カニとも別称されている。
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漁業庁副長官ファミンが日本公使とIUU漁業防止について会談

2013-03-08 19:21:09 | 日記
2013年03月08日
モスクワ発
[漁業庁副長官ファミンが日本公使とIUU漁業防止について会談]
ロシア漁業庁は、同庁副長官ファミンが在ロシア大使館“Тадаацу Мори”(もうりただあつ)公使と会談し、二国間のIUU漁業(密漁密輸)防止対策について話し合ったと発表した。
会談では、2012年9月8日、ウラヂオストクにおいて署名された、ロ日IUU漁業防止協定に基づく、太平洋国境海域における水棲生物資源を対象とした密漁密輸の防止について協議された。
双方は、漁業協力の現状における課題と、IUU漁業防止にかかる措置の実行状況、そして協定の今後の展望について話し合った。
この協定の対象となる水棲生物資源には、タラバガニ、ズワイガニ等とその製品が含まれている。
以前、ロ日IUU漁業防止協定署名後、ロシア漁業庁は、密漁されたロシア産カニが、日本の港を経由して韓国へ搬入される流れへの対応を、繰り返し指摘していた経緯にある。
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カニ漁業スキャンダルの調査が続く ドレムリュガに関心が集まる

2013-03-07 15:54:33 | 日記


2013年03月06日
ウラヂオストク発
[カニ漁業スキャンダルの調査が続く ドレムリュガに関心が集まる]
沿海地方におけるカニ漁獲枠オークションにかかるスキャンダルの調査が続いており、当事者の企業家ドレムリュガに関心が集まっている。
その中にあって、“Акваресурс-ДВ”(アクワリソースDV)社代表ドレムリュガは、既に、カニの漁労事業を売りに出したとの情報が伝えられている。
しかし、ドレムリュガに注目が集まる理由は、そればかりでなく別会社における行動も含まれる。
ソ連時代の極東水産物加工生産公団ダリモレプロドクト(Дальморепродукт)から移行した、“ホールデイングカンパニー・ダリモレプロドクト”の倒産にともない、2002年、債権者で破産に向け設立された“管理会社ダリモレプロドクト”の代表にドレムリュガはおさまった。
通常、破産までの処理は1年から2年で完了するが、10年以上、そのままの状態が続いている。
最近の情報では、少なくても今年2013年12月3日までは、完了が延長されたとのことだ。
“ダリモレプロドクト”の船団は、2008年に、スケトウダラ5万2,000トン、ニシン1万2,000トン等の大型漁獲割当を、向こう10年間配分されている。

2013年02月17日
ウラヂオストク発
[漁業庁沿海地方局長がカニ漁獲枠オークションにかかる職権乱用で拘束される]
2013年2月15日、ロシア漁業庁沿海地方管理局長アレクサンンドル・イワンコフ(Иванков Александр Егорович)が、沿海地方調査委員会により、ロシア連邦刑法286条1項(職権乱用)の罪により起訴され、当局により身柄拘束を受けた。
調査委員会は、ロシアFSBと協力し、2012年12月17日、イワンコフのオフィスのコンピュータのハードデイスク等を押収していた。
この事件は、2012年11月にウラヂオストクで行われたカニ漁獲枠オークションにおいて発生した。
検察当局は、このオークションへの参加条件として、漁業庁沿海地方管理局との契約が必要だったが(*報告担当者 原口:船主、漁船の登記の審査、参加供託金等と推察)、この過程において、潜在的な応札参加者の数を不当に制限する、連邦法への重大な違反があったと指摘している。
このオークションは、2012年11月にウラヂオストクで行われ、参加者は、“Акваресурс-ДВ”(アクワリソースDV)、“Тайфун”(タイフーン)、そして”Комета”(コメタ)の3社にのみ許可された経緯にある。
なお、“Акваресурс-ДВ”の代表ドレムリュガは、ミデイアへの露出も多く、業界の指導者として、よく知られている。

2013年02月05日
ウラヂオストク発
[ロシア検察庁が沿海地方でのカニ漁獲枠オークションを起訴]
ロシア沿海地方検察庁はウラヂオストクで行われたカニの漁獲割当配分のオークション売買について大規模な違反を確認し、本件を起訴したと発表した。
沿海地方のカニ漁獲割当オークションは、2012年11月にウラヂオストクで行われ、参加者は、”Акваресурс-ДВ’(アクワリソースDV)、”Тайфун”(タイフーン)、そして”Комета”(コメタ)の3社にのみ許可され、7ロットを”Акваресурс-ДВ”、3ロットを”Тайфун”が落札した。
オークションの結果に関連業界企業と団体が、オークションが違法に行われたと指摘し、これを受け、ロシア極東カニ漁業者協会は検察庁に調査依頼を提出していた。
ロシア検察庁は調査の結果、オークションの違法性を確認し、関連企業に取引参加から除外を通達した。
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スケトウダラ漁業者協会が独占禁止庁の結論を2月25日付提訴

2013-03-05 22:48:27 | 日記


2013年03月05日
モスクワ発
[スケトウダラ漁業者協会が独占禁止庁の結論を2月25日付提訴]
業界のカルテルを確認したとする、ロシア独占禁止庁の委員会調査結果2012年12月12日付No.98/11-1について、ロシアスケトウダラ漁業者協会は、2013年2月25日、モスクワ仲裁裁判所へ提訴したと発表した。
独占禁止庁は、昨年2012年12月、ロシア極東の53の漁業会社とスケトウダラ漁業者協会を、ロシア排他的経済水域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理していたとされる中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)との提携について調査した経緯の中で、26の漁業会社と業界団体にカルテルが認められたと発表した。
同庁は、スケトウダラ漁業者協会の議事録等から、Aシーズン、Bシーズンの漁獲調整、スケコ卵率の調整、およびスケコ、フィレ、ミール製品の供給体制について、協会と会員53社の内26社にカルテルが認められたと調査結果を結論付けている。
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インターポールはIUU漁業と戦う

2013-03-05 19:22:15 | 日記
2013年03月04日
モスクワ発
[インターポールはIUU漁業と戦う]
国際刑事警察機構インターポールは、水棲生物資源の密漁ビジネスと、関連する犯罪を撲滅するため、新たな活動"Скейл"(スケール)に取り組むことを決めた。
2013年2月26日から同28日まで、リヨン(フランス)のインターポール本部で行われた、初めての漁業分野への対応に関する国際会議でこの決定がなされた。
インターポールによると、IUU漁業は、世界経済の安定性に脅威を与えるものの一つで、様々な犯罪を誘発する温床となっている。
会議では、漁業分野の犯罪を排除するためのシステムや、密漁者の刑執行の効率的なシステムなどが話しあわれた。
インターポールは、"Скейл"のためのワーキンググループも設置することとした。
なお、当面インターポールはノルウエー政府と協力し、アフリカの西海岸、南東海岸のモニタリングを強化していく方針だ。
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ロシアとカナダがIUU漁業防止覚書の実行状況を協議

2013-03-02 12:04:40 | 日記
2013年03月01日
モスクワ発
[ロシアとカナダがIUU漁業防止覚書の実行状況を協議]
ロシア漁業庁は、カナダ水産海洋省とオタワにおいて、IUU漁業(密漁密輸)防止の実行状況にかかる実務協議を行ったと発表した。
この協議では、2012年7月3日、アイスランドの首都レイキャビクにおいて署名された、ロシアとカナダのIUU漁業防止覚書の実行、国際的な漁業組織における協力強化等について話し合われた。
また、加えて、両国の科学者の情報交換の可能性についても協議された。
両国は、IUU漁業防止のため、2012年10月1日から、カナダの港へ入港する船舶の情報交換等が行われている。
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独占禁止庁長官が灰色操業の漁獲割当を剥奪する必要があると指摘

2013-03-01 19:13:26 | 日記
2013年03月01日
モスクワ発
[独占禁止庁長官が灰色操業の漁獲割当を剥奪する必要があると指摘]
ロシア連邦独占禁止庁長官アルテミエフは記者会見を行い、ロシア極東の53の漁業会社とロシアスケトウダラ漁業者協会を調査した結果、26の漁業会社と業界団体から、カルテルの関係が確認されており、これらの灰色(“серым”)操業と貿易に対して10億ルーブルまでの罰金を科し、漁獲割当を剥奪する重罰が妥当だと語った。
アルテミエフは、これらのグループの活動は、ロシア極東の経済に莫大な損失を与えていると指摘した。
ロシア独占禁止庁は、ロシア排他的経済水域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理していたとされる中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)との提携に関連し調査、スケトウダラ漁業者協会の議事録等から、Aシーズン、Bシーズンの漁獲調整、スケコ卵率の調整、およびスケコ、フィレ、ミール製品の供給体制について、協会と会員53社の内26社にかかるカルテルの証拠を発見したと発表していた。
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