2013年03月06日
ウラヂオストク発
[カニ漁業スキャンダルの調査が続く ドレムリュガに関心が集まる]
沿海地方におけるカニ漁獲枠オークションにかかるスキャンダルの調査が続いており、当事者の企業家ドレムリュガに関心が集まっている。
その中にあって、“Акваресурс-ДВ”(アクワリソースDV)社代表ドレムリュガは、既に、カニの漁労事業を売りに出したとの情報が伝えられている。
しかし、ドレムリュガに注目が集まる理由は、そればかりでなく別会社における行動も含まれる。
ソ連時代の極東水産物加工生産公団ダリモレプロドクト(Дальморепродукт)から移行した、“ホールデイングカンパニー・ダリモレプロドクト”の倒産にともない、2002年、債権者で破産に向け設立された“管理会社ダリモレプロドクト”の代表にドレムリュガはおさまった。
通常、破産までの処理は1年から2年で完了するが、10年以上、そのままの状態が続いている。
最近の情報では、少なくても今年2013年12月3日までは、完了が延長されたとのことだ。
“ダリモレプロドクト”の船団は、2008年に、スケトウダラ5万2,000トン、ニシン1万2,000トン等の大型漁獲割当を、向こう10年間配分されている。
2013年02月17日
ウラヂオストク発
[漁業庁沿海地方局長がカニ漁獲枠オークションにかかる職権乱用で拘束される]
2013年2月15日、ロシア漁業庁沿海地方管理局長アレクサンンドル・イワンコフ(Иванков Александр Егорович)が、沿海地方調査委員会により、ロシア連邦刑法286条1項(職権乱用)の罪により起訴され、当局により身柄拘束を受けた。
調査委員会は、ロシアFSBと協力し、2012年12月17日、イワンコフのオフィスのコンピュータのハードデイスク等を押収していた。
この事件は、2012年11月にウラヂオストクで行われたカニ漁獲枠オークションにおいて発生した。
検察当局は、このオークションへの参加条件として、漁業庁沿海地方管理局との契約が必要だったが(*報告担当者 原口:船主、漁船の登記の審査、参加供託金等と推察)、この過程において、潜在的な応札参加者の数を不当に制限する、連邦法への重大な違反があったと指摘している。
このオークションは、2012年11月にウラヂオストクで行われ、参加者は、“Акваресурс-ДВ”(アクワリソースDV)、“Тайфун”(タイフーン)、そして”Комета”(コメタ)の3社にのみ許可された経緯にある。
なお、“Акваресурс-ДВ”の代表ドレムリュガは、ミデイアへの露出も多く、業界の指導者として、よく知られている。
2013年02月05日
ウラヂオストク発
[ロシア検察庁が沿海地方でのカニ漁獲枠オークションを起訴]
ロシア沿海地方検察庁はウラヂオストクで行われたカニの漁獲割当配分のオークション売買について大規模な違反を確認し、本件を起訴したと発表した。
沿海地方のカニ漁獲割当オークションは、2012年11月にウラヂオストクで行われ、参加者は、”Акваресурс-ДВ’(アクワリソースDV)、”Тайфун”(タイフーン)、そして”Комета”(コメタ)の3社にのみ許可され、7ロットを”Акваресурс-ДВ”、3ロットを”Тайфун”が落札した。
オークションの結果に関連業界企業と団体が、オークションが違法に行われたと指摘し、これを受け、ロシア極東カニ漁業者協会は検察庁に調査依頼を提出していた。
ロシア検察庁は調査の結果、オークションの違法性を確認し、関連企業に取引参加から除外を通達した。