ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

中国漁船 朝鮮半島西海で500隻以上が集中違法操業

2020-10-07 09:46:37 | 日記

 

2020年10月06日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[中国漁船 朝鮮半島西海で500隻以上が集中違法操業]
朝鮮半島西海(黄海)では中国漁船500隻以上が集中して韓国EEZで違法操業を行っており、ワタリガニの漁期を迎え、韓国の取締活動とともに、当該海域は戦場のようになっている。
中国漁船は一度に数十隻ずつ船団をなして違法に韓国西海EEZに入域、韓国海洋警察艦艇は、放水銃で対応していたが、一部は威嚇行動にでてくるものもあり、今後は、火器を積極的に使用すると明らかにしている。
当該海域は、イカ、サワラ等の好漁場だが、北方限界線NLL近くで本格的なワタリガニ漁期となり、それをめがけ、違法操業する中国漁船は1日平均360隻まで増加、前年2019年同期と比較すると2倍以上となっている。
韓国海洋警察は2020年9月22日、西海に大型警備艦艇を追加配置した。
新型コロナウイルスの感染リスクがあるだけに、中国漁船に直接乗り込み、これを拿捕することもできず、韓国EEZへの航路を遮断することに現在傾注している。

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“ロシア漁業会社”は独自でMSC認証を目指す

2020-10-04 07:29:40 | 日記

 

2020年10月04日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[“ロシア漁業会社”は独自でMSC認証を目指す]
2020年10月1日、スケトウダラ漁業者協会を追放され、既存のオホーツク海スケトウダラ操業のMSC認証を失うことになるロシア漁業最大手“ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ「ロシア漁業会社」(Русская рыбопромышленная компания)”は、独自で当該認証を取得すべく、準備を開始したと発表した。
同年9月15日、同社のグループ企業6社がロシア・スケトウダラ漁業者協会から追放された。
この6社は、①ヴォストーク・ルイブロム(Востокрыбпром)②ソフガヴァニ・ルイバ(Совгаваньрыба)③トゥルニフ(ТУРНИФ)④イントラロス(Интрарос)⑤DMP-RM(ДМП-РМ)⑥RMDユヴァ1(РМД ЮВА 1)で、追放されたことにより、協会として取り組んできたオホーツク海スケトウダラにかかるMSC認証を失うことになった。
同協会は、2013年9月に当該操業のMSC認証プロセスを完了、2018年にこれを更新した。
追放の理由は、同社が行った漁獲割当配分の再編に関する提案だとしている。
同年8月上旬、”ロシア漁業会社”は、ロシア首相ミシュスチンに対し、カニの漁獲割当のオークションによる配分を現行の50%から100%に、また、カニ以外の水棲生物資源の投資クオータを20%から50%にそれぞれ引き上げすること、更に、ロシアで建造されていない船齢30年以上の船舶を使用しての漁業の停止を求める要請を行ったが、これに対し全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペほか関連業界団体は、一斉にこの行動を批判していた。

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英国EU離脱 漁業分野のギャップはまだ非常に大きい

2020-10-03 06:27:40 | 日記

 

2020年10月03日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 漁業分野のギャップはまだ非常に大きい]
英国とEUは、漁業分野のほか、離脱後の双方の経済、外交等の条件を決める交渉を継続、第9ラウンドが今週(2020年9月28日からの週)行ったが、英国交渉代表で首相顧問のDavid Frostは、ある程度の進展があったものの、まだ、漁業分野のギャップは非常に大きいと語った。
一、英国ガーディアン紙は、英国側が3年間で段階的にEU漁船への自国海域の漁獲割当を削減させる、調整期間をあたえる妥協案を提示したことが分かったと伝えている
移行期間が終わる2020年12月31日の後、円滑な関係を確保するには依然として大きなハードルがあり、新たな合意がないままの混沌とし​​た分裂は、推定年間1兆ユーロ相当の貿易を危険にさらすことになる。
EUは、漁業分野の合意を、経済分野等の一部と関連付け英国海域への従前どおりのアクセスを求めているが、英国は独立した沿岸国として、毎年の漁業交渉により決定することを主張している。

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英国EU離脱 英国 EUに対して3年間の段階的漁獲割当削減提案 / 英国 EU離脱後 40年ぶりに沿岸国としてノルウエーと漁業協定合意

2020-10-03 06:01:01 | 日記

2020年10月03日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 英国 EUに対して3年間の段階的漁獲割当削減提案]
英国とEUが、漁業分野のほか、離脱後の双方の経済、外交等の条件を決める交渉を継続、第9ラウンドが今週(2020年9月28日からの週)行われ、英国側が3年間で段階的にEU漁船への自国海域の漁獲割当を削減させる、調整期間をあたえる妥協案を提示したことが分かった。
英国ガーディアン紙が伝えた。
交渉は次のEU理事会の会合が予定されている2020年10月15日の期限までに合意に達することを目指して、行き詰まりを打開しようとしている。
リポートされた漁業分野の妥協案では、EU漁船の漁獲割当が2021年から2024年の間に徐々に縮小され、EU業界への影響の緩和が見込まれている。
英国漁業連合会(NFFO)代表Barrie Deasは、本来であればEU漁船の2021年からの英国海域即時撤退が望ましいが、3年間での削減は受諾可能な内容だとしている。
EUは、漁業分野の合意を、経済分野等の一部と関連付け英国海域への従前どおりのアクセスを求めているが、英国は独立した沿岸国として、毎年の漁業交渉により決定することを主張している。

2020年10月03日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国 EU離脱後 40年ぶりに沿岸国としてノルウエーと漁業協定合意]
英国はEU離脱後、40年ぶりに独立した沿岸国としてノルウエーと漁業協定に合意した。
英国漁業連合会(NFFO)は、英国水産業の将来にむけた重要な”一里塚”だと評価している。
この協定は、英国がEU共通漁業政策を完全にはずれる2020年12月31日の後、英国とノルウエーが漁業分野でどのように協力するかについての原則を概説する広範な条約の枠組みを提供している。
一方で、双方がどのように協力するかについての実質の多くは、年次漁業会合で決定されることになる。
資源の保全と合理的利用のためTACを設定し、双方の海域での漁獲割当に合意することになる。
昨年、2019年9月には、英国がEUを離脱した後も、英国漁業者がノルウエー海域で同年末まで操業継続が可能となる合意文書に署名していた。
これまで英国漁船は、EUとノルウエーの合意の下でノルウエー海域で操業を行ってきた。

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またがり資源スルメイカ 北海道接続南クリール海域漁獲勧告量上積みへ

2020-10-02 08:39:49 | 日記

2020年10月02日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[またがり資源スルメイカ 北海道接続南クリール海域漁獲勧告量上積みへ]
ロシア漁業庁は、2020年9月29日、科学研究機関の勧告に基づき、北海道に接続する南クリール海域の日本EEZとまたがり資源となるスルメイカの漁獲勧告量を期中見直して、1万1,000トンから2万トンに9,000トン上積みする決定を行った。
今漁期当該操業開始から9月15日までの漁獲量は5,294トンとなっている。
なお、昨年2019年漁期の最終的当該操業漁獲量は約1万7,400トンだった。

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カム地方・サ州北クリール太平洋サケマス先獲等問題再合意へ

2020-10-01 05:52:14 | 日記

2020年09月27日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[カム地方・サ州北クリール太平洋サケマス先獲等問題再合意へ]
カムチャツカ地方知事ソドロフは、サハリン州知事リマレンコと、先に行われた漁業分野の治安維持に関する会議に共に出席した機会を利用し、太平洋サケマス漁業における北クリール沿岸の先獲り等の問題(報告担当者 原口聖二:カムチャツカ河川遡上魚をサハリン州管轄北クリール地域の漁業者が先獲りし、その際、禁止されている流し網を使用しているという指摘)について協議、これらの新たな規制に関する当事者間の協定に署名する用意があることに合意したと明らかにした。
ソドロフは、北クリール沿岸漁業における明確な規制を策定するための共同作業グループを設置し、カムチャツカ地方とサハリン州の間の水棲生物資源の漁獲に関する新たな合意を締結すると語った。
過去に同様の合意があり、2014年まで有効だったが、その後、サハリン州によって、一方的に終了された経緯がある。
今年2020年7月カムチャツカ国境警備局は、カムチャツカ地方における漁業分野の会合で、北クリール沿岸海域で流し網を利用し、違法に太平洋サケマスを漁獲している事例を、出席したロシア副首相兼極東連邦管区大統領全権代表トルトネフに対して報告した。
2016年からロシア極東海域での流し網を使用した太平洋サケマスの漁獲は、自国漁船、外国漁船を問わず禁止されているが、この違反行為は毎年行われ、今年2020年漁期にも確認したとしている。
一方、サハリン漁業者協会会長コズロフは、今漁期、北クリール地区の沿岸漁業者が、ロシアFSB東部北極地域(カムチャツカ)国境警備局の執拗な検査により太平洋サケマス漁業を麻痺させていると批判している。
コズロフは、1日に3回検査を受け、完全に操業が出来ない状態もあり、当局は北クリールの生活が当該操業に依存している事実を理解する必要があると言及、この問題の背景にサハリン州とカムチャツカ地方のサケマスをめぐる長年の対立があり、今漁期、カムチャツカ半島東部沿岸への当該資源の来遊が少ないことが、これを過熱させていると指摘していた。
サハリン州の北クリール沿岸を通過し、カムチャツカ地方に向かう太平洋サケマスは、双方に複雑な関係をもたらしている。

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