ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア科学研究機関による2024年-2025/2026年アフリカ海域“大調査航海”展開状況(12月9日)  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-10 16:37:44 | 日記

2024年12月10日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関による2024年-2025/2026年アフリカ海域“大調査航海”展開状況(12月9日)]

今年2024年8月から始まったロシア科学研究機関による2024年-2025/2026年アフリカ海域“大調査航海”の枠組みによる2024年-2025年のプログラムに基づく投入調査船の現況を、ロシア漁業庁が12月9日発表した。

“大調査航海”は、科学調査船“アトラント・ニロ”(АТЛАНТНИРО)と“アトランチダ”(АТЛАНТИДА)により、18ケ国の排他的経済水域と領海で行われることになっている。

アトラント・ニロ”は報告日現在、モロッコ沿岸沖合調査活動を完了、モーリタニア海域を通り予定航路にある。

“アトランチダ”は調査航海の任務として11月16日、ギニアのコナクリへ入港、その後、同国沿岸沖合で調査活動に就き、現在もこれを継続している。

なお、この“大調査航海”の最大の目的は、アフリカ海域の水棲物資源の評価であり、科学データの入手とロシア漁業の操業機会の発展にあるが、このほか輸出市場の拡大、アフリカ大陸におけるロシアの地政学的地位の強化に新たな機会を生み出すことに貢献することになる。

 

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来年2025年 西ベ海スケトウダラ承認済TAC見直 パブコメは前年比8万1,000トン減の69万4,200トン  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-09 19:55:14 | 日記

2024年12月09日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[来年2025年 西ベ海スケトウダラ承認済TAC見直 パブコメは前年比8万1,000トン減の69万4,200トン]

今年2024年、秋のロシア極東科学操業評議会が同年11月28日、ウラヂオストクで開催され、来年2025年の西ベーリング海域スケトウダラ承認済TAC見直勧告が科学研究機関からあり、前年となる今年2024年と同じ70万トンに据え置くことが採択されたとロシア漁業庁が先に発表したが、今般、当該パブリックコメントが明らかになって、8万1,000トン減の69万4,200トンとして提案されたことが分かった。

ロシア農業省は、2024年10月2日付命令No.567により、来年2025年の西ベーリング海域のTACを前年となる今年2024年比110.7%の77万5,200トンに設定していた。

今年2024年漁期、一部、業界からも西ベーリング海域のスケトウダラの漁獲効率の低下が指摘されていた。

これらの行政等手続きが完了した場合、来年2025年の極東地方のスケトウダラのTACは、246万500トンから237万9,500トンに見直しとなり、前年比103.7%となる。

 

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ロシア漁業庁カムチャツカ地方管理局 カニ類漁獲情報(12月1日)  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-08 19:40:11 | 日記

2024年12月08日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア漁業庁カムチャツカ地方管理局 カニ類漁獲情報(12月1日)]

“タラバ1万2,147トン/アブラ6,486トン”生産

今年2024年漁期、ロシア漁業庁北東地域(カムチャツカ地方)管理局掌理海域でのカニ類の漁獲量は、同年12月1日までに2万5,658トンで前年2023年同期を1,295トン下回っている。

各海域の生産量は次のとおりとなっている。

西ベーリング海域 アブラガニ3,838トン オピリオ1,443トン バルダイ489トン 

西カムチャツカ海域 タラバガニ1万1,644トン アブラガニ2,648トン イバラガニ285トン オピリオ176トン

カムチャツカ・クリール海域 バルダイ3,159トン タラバガニ503トン

カラギン海域 オピリオ703トン バルダイ331トン 

ペトロパブロフスク・コマンドル海域 バルダイ439トン

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米国北太平洋漁業管理委員会 科学委員会 東べーリング海域スケトウダラ2025年TAC増加を勧告  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-08 10:04:47 | 日記

2024年12月07日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[米国北太平洋漁業管理委員会 科学委員会 東べーリング海域スケトウダラ2025年TAC増加を勧告]

米国北太平洋漁業委員会NPFMCに設置された科学統計委員会SSCが来年2025年の主要東ベーリング海域のスケトウダラのTAC設定を引き上げる勧告を行った。

勧告は前年となる今年2024年のTAC130万トンに対し、7万5,000トン増の137万5,000トンとされている。

SSCは、観測データとトロール調査等の分析結果から当該資源の健全性が確認されていると報告している。

 

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ロシア 日本海ホッコクアカエビとオホーツク海ツブ採捕割当オークション 各ロット資源利用契約へ  アレッグ・カン国家没収漁獲割当    

2024-12-08 09:49:42 | 日記

 

 

2024年11月18日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア 日本海ホッコクアカエビとオホーツク海ツブ採捕割当オークション 各ロット資源利用契約へ]

今年2024年12月5日、沿海地方海域と西サハリン海域のホッコクアカエビと、オホーツク海北部海域と西カムチャツカ海域のツブを対象とした採捕割当オークションが実施され、一部、規則に従った無競争も含め、それぞれ資源利用契約が行われることになった。

される。

各上場資源と落札者、資源利用契約者、落札額等は次のとおりとなっている。

①北部オホーツク海域 ツブ(TAC:41.479%) 

“ベーリング・クラブ”(Беринг Краб)沿海地方 無競争 3億6,680億ルーブル

②西カムチャツカ海域 ツブ(TAC:7.507%)

“ベーリング・クラブ”(Беринг Краб)沿海地方 無競争 270万ルーブル

③西サハリン海域 ホッコクアカエビ(TAC:17.88%)

“アクワマリン”(Аквамарин)サハリン州 2億9,900万ルーブル

④沿海地方海域 ホッコクアカエビ(TAC:9.256%)

“アクワマリン”(Аквамарин)サハリン州 6億6,000万ルーブル

なお、ロシアの一部ミディアは、これらの上場ロットのすべて、あるいは一定部分が極東のカニ王と称されたアレッグ・カンから国家が没収した漁獲割当だと伝えている。

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ポスト英国EU離脱 英国 EU ノルウエーと北海と周辺海域の漁業交渉に合意 2025年の漁獲割当確保

2024-12-08 07:20:31 | 日記

 

2024年12月08日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ポスト英国EU離脱 英国 EU ノルウエーと北海と周辺海域の漁業交渉に合意 2025年の漁獲割当確保]

英国は、EU並びにノルウエーと来年2025年の北海とその周辺海域における漁獲割当交渉に合意、30万トンの操業機会を確保した。

英国が確保した漁獲割当はタラ、ハドック、ニシン、プレイス(ヨーロッパ・ツノガレイ)、セイス(シロイトダラ)、ホワイティングの6魚種、最大3億1,000万ポンド(3億9,600万米ドル)相当となっている。

漁業大臣ダニエル・ザイクナーは、当該合意が漁業分野の持続、経済的成功に貢献することを期待していると述べた。

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英国 白身魚供給 ロシア産スケトウダラ原料への依存を認識する 第3国経由輸入非課税継続を判断  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-07 22:02:16 | 日記

 

2024年12月07日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[英国 白身魚供給 ロシア産スケトウダラ原料への依存を認識する 第3国経由輸入非課税継続を判断]

英国は、ウクライナ事情にかかる制裁措置として、2022年7月、ロシア産の主要なスケトウダラ等、白身魚の輸入関税を引き上げ、35%を設定し、中国など第3国が加工した製品についてもこれを対象とする検討を行っていたが、今般、来年2025年、当該追加制裁措置を導入しないことが確認されたとロシアの一部ミディアが伝えている。

ロシアからの直接輸入については、引き続き35%の輸入関税が設定される。

2021年、ロシアから英国への水産物製品の輸出量は1万5,800トンだったが、2023年には、わずか74.4トンにまで減少した。

ただし、英国のスケトウダラ輸入量の35%がロシア産ドレス(H&G)原料から、中国によるフィレ再加工製品となっていた。

制裁措置により製品価格の上昇とサプライチェーンの複雑化が生じ、フィッシュ&チップス等、伝統的な白身魚の英国料理に接する機会に悪影響を及ぼしている。

今年2024年1月-9月、英国は54万1,600トンの水産物製品を輸入、金額は26億5,000万ポンドに達した。

この供給量のうち中国が占める割合は10%で、そのうちの半分以上がロシア産原料から生産されたタラやスケトウダラのフィレであり、ロシア産の直接供給も168トンで増加傾向を示している。

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ロシア 没収カニ漁獲割当再販オークション4回目 申請1社 無競争で資源利用契約へ 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-05 14:15:18 | 日記

2024年12月05日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア 没収カニ漁獲割当再販オークション4回目 申請1社 無競争で資源利用契約へ]

ロシア漁業庁は、没収された漁獲割当の再販オークションを今年2024年12月5日実施すると発表、前日4日までに参加申請が1社のみからあり、規則に従って、無競争のスタート・プライスで資源利用契約が行われることになった。

漁獲割当を確保したのはサハリン州の“アムールスコエ”(Амурское)社とされている。

今回の当該極東海域カニ漁獲割当再販オークションは4回目で、これまで不成立が続いていた。

スタート・プライスは、第1回目の24億ルーブルに対し、今回17億ルーブルまで引き下げとなっていた。

この再販オークションは、2024年7月11日、同年8月7日、そして同年9月6日にも実施が予定されたが応札申請がなく、いずれも不成立となっていた。

落札者は、向こう15年間の漁獲割当配分を受けると同時に、船価10億ルーブルを超える、全長50m以上のカニ漁船の建造プロジェクトの実行が義務付けされている。

上場された対象資源は、西サハリン海域のズワイガニ(オピリオ)とケガニ、沿海地方海域のハナサキガニ、東サハリン海域のハナサキガニ、南クリール海域のイバラガニ、そして東サハリン海域のアブラガニで、これらの漁獲割当は、極東業界で最もコネクションを利用する人物として知られ、“ダリモレプロドクト“(Дальморепродукт)の実質オーナーで、2010年の刑事事件の後、海外に出たドミトリー・ドレムリュガの関連企業“メルリオン”(Мерлион)が2019年10月、オークションによって落札された経緯のあるパッケージ・ロットとなっていた。

2024年1月、“メルリオン”は、検察総局から、極東海域における水棲生物資源を違法に利用、取引を行い、組織的に利益を上げるため、ロシア連邦の権利を侵害し、国家の財産に損害を与えたと指摘を受け、その後、連邦漁業庁との間で締結された漁獲割当配分合意は無効となり、当該漁獲割当は国家によって没収されていた。

 

 

 

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ロシア 2024年漁期太平洋サケマス操業 漁獲勧告との乖離マイナス26.4% “増殖事業基軸の北海道隣接サハリン州シロザケ乖離マイナス45.0%”

2024-12-04 05:59:18 | 日記

2024年12月02日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア 2024年漁期太平洋サケマス操業 漁獲勧告との乖離マイナス26.4%]

“増殖事業基軸の北海道隣接サハリン州シロザケ乖離マイナス45.0%”

今年2024年漁期、ロシア漁業者による太平洋サケマス操業が同年11月30日に完了した。

当該漁獲量は23万5,450トンで、2018年-2024年漁期において最低となり、漁獲勧告(予想)と実際の漁獲量の乖離は全体で26.4%のマイナスとなった。

主要魚種の漁獲量と乖離は次のとおりとなる。

カラフトマスが13万6,200トン(-29.4%)

シロザケ5万4,600トン(-37.9%)

ベニザケ3万6,000トン(+30.2%)

一方、北海道隣接サハリン州の主要魚種の乖離は次のとおりとなる。

カラフトマス3万2,140トン マイナス2万940トン(-39.4%)

シロザケ1万9,380トン マイナス15,860トン(-45.0%)

各漁場の詳細は別表のとおりとなっている。

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロは、漁獲予想、勧告との実際の漁獲量との乖離はロシア沿岸ばかりでなく、同様の現象の典型がアラスカにあり、地球温暖化や世界海洋の海水温の上昇などの進行中の気候変動が、サケマスの移動や餌の分配に影響を与えていて、その結果、起こっている変化が生存率に悪影響を及ぼし、最終的には太平洋サケマスの来遊と漁獲量に悪影響を及ぼしている旨、指摘している。

また、これらを受け、来年2025年に向けた太平洋サケマス操業戦略の準備を既に始めているとした上で、AIを利用した総合予測というまったく新しい概念の開発の取り組みを開始していることを明らかにしている。

 

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ロシア 2024年漁期太平洋サケマス操業を完了する 23万5,450トン  北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

2024-12-04 00:20:11 | 日記

2024年12月02日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア 2024年漁期太平洋サケマス操業を完了する 23万5,450トン]

今年2024年漁期、ロシア漁業者による太平洋サケマス操業が同年11月30日に完了した。

当該漁獲量は23万5,450トンで、2018年-2024年漁期において最低となった。

豊漁年となる昨年2023年は約60万8,700トンで、カラフトマスが47万8,500トン、シロザケ7万9,200トン、そしてベニザケが3万7,200トンだった。

これに対し不漁年となる今漁期はカラフトマスが13万6,200トン、シロザケ5万4,600トン、ベニザケ3万6,000トンとなっている。

2024年11月28日、ウラヂオストクで開催されたロシア極東科学操業評議会では、ロシア漁業庁長官シェスタコフは、今漁期の太平洋サケマス操業が厳しい結果になったことを指摘した。

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ所長コロンチンは、太平洋サケマス操業への科学的支援として行われた2023年秋と2024年春のオホーツク海、太平洋クリール海域でのトロール調査、河川でのドローン、AIを利用した遡上調査の結果等を報告、漁獲予想、勧告との実際の漁獲量との乖離はロシア沿岸ばかりでなく、同様の現象の典型がアラスカにあり、地球温暖化や世界海洋の海水温の上昇などの進行中の気候変動が、サケマスの移動や餌の分配に影響を与えていると語り、その結果、起こっている変化が生存率に悪影響を及ぼし、最終的には太平洋サケの来遊と漁獲量に悪影響を及ぼしていると指摘、これらを受け、来年2025年に向けた太平洋サケマス操業戦略の準備を既に始めていると述べ、AIを利用した総合予測というまったく新しい概念の開発の取り組みを開始していると加えていた。

 

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ロシア食品輸入禁止措置延長 NZを追加 ロシア産水産物国内市場供給拡大のインセンティヴ  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-03 07:41:21 | 日記

2024年12月01日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア食品輸入禁止措置延長 NZを追加 ロシア産水産物国内市場供給拡大のインセンティヴ]

ロシアは、2014年にクリミア半島を併合したことに対して、西側諸国が一連の制裁を講じたため、この対抗措置として関係国からの水産物製品の輸入禁止を継続しており、2024年11月28日付命令No.1653により、これを2026年末まで2年間延長する決定を行った。

また今回、対象国にニュージーランドも加えた。

食品禁輸措置の導入は、ロシア漁業の発展に強力なインセンティヴを与え、食料安全保障に貢献することとなっている。

この10年間でロシアの水産物製品輸入量は35.3%減少し65万6,000トンとなった。

長期的なダイナミクスは波打っているが、年平均下落率は3%で、禁輸措置の最初の3年間において、その量は100万トンから51万2,000トンとなり、ほぼ1/2に減少、2021年には70万トンに増加したが、現在、再び活発な衰退期が到来している。

2023年、ロシアの水産物自給率は163%に達しており、たとえば、ニシンは、世界最大の生産国であるにもかかわらず、2014年まで、欧州の水産加工原料を輸入するほうがロシアの食品加工業者にとって価格も含め利便性があったが、現在は国産原料に重点を置いており、2013年から2022年にかけ輸入量は半分以下の7万1,000トンに減少した。

また、食品禁輸措置はロシア漁業者のスプラット(шпрот:シュプロット)資源の開発にもインセンティヴを与えた。

現在、ラトビア産のスプラット製品は、ロシア国産製品に置換されており、昨年、2023年、ロシア漁業者が当該資源漁獲量を増加させ、キルカ(Килька:スプラットの一種)を2万7,400トン、スプラットを5万200トン漁獲している。
この10年間でロシアの水棲生物資源漁獲量は100万トン増加して530万トンとなり、養殖漁業生産量は2倍以上の40万トンに達している。
食品禁輸措置は、この養殖漁業の発展にも強いインセンティヴを与えた。

新たなニッチ市場が出現したため、養殖業者は高価格帯のカキ、イガイ(ムール)の事業を本格的に開始し、これらは昨年2023年、8万4,000トン生産された。

小売業界やHoReCaで使用されるカキの70%を国産が占めている。

さらに、養殖サーモンは昨年2023年、2018年の2.4倍となる15万8,600トンが生産されており、調査によると、ロシアの消費者は国産品を優先し、“ムルマンスク・サーモン”(タイセイヨウサケ)や“カレリア・サーモン”(トラウト)を選択している。

 

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ロシア極東科学操業評議会  来年2025年 西ベーリング海スケトウダラ承認済TAC見直勧告  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-01 22:01:26 | 日記

2024年11月28日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア極東科学操業評議会  来年2025年 西ベーリング海スケトウダラ承認済TAC見直勧告]

今年2024年、秋のロシア極東科学操業評議会が同年11月28日、ウラヂオストクで開催され、来年2025年の西ベーリング海域スケトウダラ承認済TAC見直勧告が科学研究機関からあり、これが採択されたとロシア漁業庁が発表している。

ロシア農業省は、2024年10月2日付命令No.567により、来年2025年の西ベーリング海域のTACを前年となる今年2024年比110.7%の77万5,200トンに設定したが、今般、前年同の70万トンに据え置く方針が示されたことになる。

今年2024年漁期、一部、業界からも西ベーリング海域のスケトウダラの漁獲効率の低下が指摘されていた。

これらの行政等手続きが完了した場合、来年2025年の極東地方のスケトウダラのTACは、246万500トンから238万5,300トンに見直しされる。

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ロシア科学研究機関による2024年-2025/2026年アフリカ海域“大調査航海”展開状況  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-12-01 21:29:27 | 日記

 

2024年11月30日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関による2024年-2025/2026年アフリカ海域“大調査航海”展開状況]

今年2024年8月から始まったロシア科学研究機関による2024年-2025/2026年アフリカ海域“大調査航海”の枠組みによる2024年-2025年のプログラムに基づく投入調査船の現況を、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロが11月29日発表した。

“大調査航海”は、科学調査船“アトラント・ニロ”(АТЛАНТНИРО)と“アトランチダ”(АТЛАНТИДА)により、18ケ国の排他的経済水域と領海で行われることになっている。

“アトランチダ”は調査航海の任務として2024年11月16日、ギニアのコナクリへ入港、同国漁業海洋経済大臣ファティマ・カマラ(Ministre de la Pêche et de l'Economie Maritime Madame de la République de Guinée Mme Fatima Camara)率いる大規模な代表団の出迎えを受けた。

一方、“アトラント・ニロ”は報告日現在、モロッコ沿岸沖合に位置し、調査活動を継続している。

なお、この“大調査航海”の最大の目的は、アフリカ海域の水棲物資源の評価であり、科学データの入手とロシア漁業の操業機会の発展にあるが、このほか輸出市場の拡大、アフリカ大陸におけるロシアの地政学的地位の強化に新たな機会を生み出すことに貢献することになる。

 

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