家のまわりで春の食材が、簡単に手に入るようになった。
湧き水の近くでは、わさびやクレソンが、土手ではノビルやふきのとう、つくしなどがたくさん生えている。
裏山で原木栽培している椎茸も、大きく育ってきた。
それを材料に、毎日味噌汁の具やサラダ、お浸しなどを作って食べている。
昨日の夕食は、ほたるいかとノビルのぬた、わさびの花芽のお浸し、つくしの卵とじ、焼き椎茸、ふきのとうの味噌汁である。
ノビルはまだ細くて小さかったけど、独特の香りが口中に広がり、歯ごたえもしっかりしていて、ほたるいかとの相性も良くておいしかった。
お浸しは、まな板の上においたわさびの花芽に、熱湯をかけるだけである。
ピリッとした辛みと、しゃきしゃきした歯ごたえからは春の味が伝わってきた。
採りたての素材の風味を損なわないために、あまり加工をしないで調理をしていると言うものの、ほんとうは手間をかけて料理を作るのが面倒だからである。
今頃の山菜は、あくも少なく調理もしやすいので、しばらくは簡単料理で賄える。