今朝は雪が降っていたが、散歩をしていても、凍えるような寒さを感じることは無かった。
雪解けが始まっていたのに、再び周りを雪景色に変えてしまった。
モノトーンの野山は寒々として、真冬を思わせる風景だが、一頃の激しい降り方や冷え込みは無いので、雲間から薄日が漏れはじめると、3月の淡雪はすぐに解けていく。
昼過ぎまで降っていた雪も上がり、午後遅くには青空が広がっていた。
先日、裏山で伐採して、下まで運んでおいたなめこ用の原木に植菌をした。
原木の伐採や植菌する時期は、諸説まちまちで、人や所によってやり方が違う。
一般的には、木が休眠期に入る直前の、落ち葉が始まる頃に切って葉枯らしをし、翌年の桜の開花前の植菌が良いとされている。
今までそうしていたが、なめこは伐採したらなるべく早く菌を打った方が、成績が良いことを聞いたので、今回はその方法でやることにした。
先日終わった椎茸と同じように、原木にドリルで穴を開け、そこへなめこ菌が付着した駒を打ち込む作業である。
打ち終わった木は、コモとブルーシートでくるんで、菌が全体に回るように、しばらくの間寝かせておく。
雪解けが終わった頃に、裏山の木陰に運び、地面に伏せておくと、翌年の秋からなめこが発生する。
木の太さにもよるが、茸に養分を吸い取られてしまうまで、3~4年間は収穫が出来る。
原木が土に帰ってしまった分を、毎年10本ほど補充している。
山里には、成果が出るまで時間の掛かる仕事がたくさんあるが、植林などはその最たるものだ。