昨日の雨が、まわりの雪を勢いよく解かしていった。
屋根の雪も残り少なくなり、雨樋から溢れた雪解け水は、雨が上がった後も地面を激しく叩いている。
谷川は水かさを増し、瀬音が遠くに居ても聞こえてくる。
これも春を告げる音で、心地よい響きが心を和ませてくれる。
朝の林道は、まだ凍て付いているが、一頃の肌を刺すような寒さを感じない。
桜の花芽やたらの芽も固く閉じたままだが、いくらか膨らんできたようにも見える。
スギ花粉情報は、ほとんどの地域が「非常に多い」となっているが、飛騨も「少ない」から「多い」に変わり、間もなくピークを迎えそうだ。
長くて厳しかった冬もようやく終わりを告げ、例年通りに春の兆しを五感で味わっている。