昨日の好天と打って変わって、今朝は鉛色の冬の空に変わっていた。
雪解けが進んだ田んぼに氷が張って、寒々としている。
ユキも天気が良ければ、外へ出て日向ぼっこを楽しむが、今日は小屋に入ったまま出ようとしない。
「飛騨歴史民俗学会」の大会が、高山市民文化会館で開催されたので出席してきた。
この会は、飛騨在住で、郷土の歴史や民俗に関心を持つ人たち100人ほどで構成されている。
会員は教職に就いていた人が多いが、地域に根付いた歴史愛好者も少なからずいる。
月例の学習会や巡見ツアー、機関誌の発行などを行っているが、今日は年1回の総会で、事務局報告のほか、会員の研究発表と外部研究者の講演も行われた。
今回の研究発表は、
・井上円了(東洋大学創設者)の飛騨の足跡
・「応永飛騨の乱」 600年記念事業
・大坪二市(飛騨の篤農家)の見た明治維新
であった。
いずれも飛騨ゆかりのテーマで、歴史の表舞台で取り上げられることは無いが、身近な題材ゆえの面白さがある。
毎回感じることであるが、時代とともに埋もれ消えていく史実を、ライフワークとして取り組む姿に感心する一方で、郷土史に興味を持つ若手が少ないことが気になる。
歴史から学ぶことは多い筈だが、振り返ると年号や人名を記憶することにエネルギーを費やし、歴史の本質を学ばなかったような気がする。
今日の会もそうであったが、教科としての歴史から離れて以降は、読んだり聴いいたりする機会が増え、興味もわいて来たように思う。