台風一過、青空とともに、暑い夏が戻って来た。
街路樹も雨に洗われて、鮮やかになったが、
夏台風の後は爽やかさはなく蒸し暑い。
局地的な大雨で、各地に被害をもたらした台風8号は、
何事もなく名古屋を抜けて行った。
雨も予想外に降らなくて、堀川の水量はいつもより少ない。
水位が下がると、川底のヘドロが黒く映り、悪臭が漂う。
程よく雨が降って、汚水を洗い流してくれればと、
身勝手なことを言いたくなる。
昨今は、自然環境や社会環境の変化で、都市災害が
頻発している。
コンクリートで覆われた街は、大雨が降れば、
すぐにオーバーフローして、低地が冠水する。
それに備えて、地下に巨大な貯水槽を構築して、
水害を防いでいる。
山間部でも、相変わらず土石流による、災害が頻発し、
膨大な数の砂防堰が作られている。
いずれも対症療法のレベルで、根本的な手が
打たれているとは思えない。
その一方で、地球の温暖化に歯止めがかからず、都市の
ヒートアイランド現象や、地方の森林や田畑の荒廃が進み、
自然災害の危険性を 増大させている。
このまま温暖化が進めば、集中豪雨の激化は、
まぬがれないと言う研究者も多い。
自然をコントロールするのは難しいが、
せめて自然破壊だけは慎みたい。