下園公園を散歩していて、大木の根元で蜂玉を見つけた。
ミツバチが飛んでいるのは目にしたが、塊は今朝初めて見た。
成熟したコロニーに、新しい女王バチが誕生すると、
種の存続のため、半数程の働きバチを引き連れて分家する。
その時、数百から数千匹が、大木の幹や民家の壁などに、
大きな蜂玉となって群がり、次の棲家を見つけるまで待機している。
この群れを巣箱に導入すれば、ミツバチを飼育して、
蜂蜜が採取できる
山里ではよく目にする光景だが、都会で見る機会は稀だ。
都心は、天敵のスズメバチも少ないし、街路樹や花壇もあって、
ミツバチの楽園になっているようだ。
注意を促す張り紙だけで、駆除しない心優しい
土木事務所の英断に拍手したい。
最近は農村地帯も、農薬や殺虫剤が多く使われるようになって、
日本ミツバチは減少している。
巣箱を置いても、ハチが入らないと嘆いていた山里の人が、
都心の公園で蜂玉を見たら、よだれを垂らすことだろう。
女王蜂はひたすら卵を産み続け、働き蜂は蜜と花粉を運び、
雄蜂は1回の交尾だけで短い生涯を閉じる。
女王蜂も働き蜂も同じメスだが、ロイヤルゼリーを与えられた
一匹の蜂が女王になり、蜜と花粉で育った働き蜂は、
1ヶ月の短い命を、働きづめで終える。
女王蜂はひたすら卵を産み続け、働き蜂は蜜と花粉を運び、
雄蜂は1回の交尾だけで短い生涯を閉じる。
蜂のコロニーは、格差社会の縮図のようだ。