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「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、朝夕はめっきり
涼しくなり、昼間の残暑も気にならない。
例年通りの彼岸参りは、菩提寺と母方のお墓がある
平和公園の二カ所へ行ってきた。
昭和区の菩提寺は、住宅街にひっそりと建つ小さな寺だが、
落ち着いた佇まいに心が安らぐ。
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平和公園は、戦後の都市計画で、市内の
墓地の大部分が、ここに移ってきた。
巨大な墓地公園は、見渡す限り墓石が林立し、
異様な雰囲気が漂う。
年々お墓参りをする人が、少なくなっていくようで、
最近は交通渋滞に巻き込まれることもあまりない。
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無縁墓地を整理した空き地が増え、所有者不明墳墓を
確認する張り紙も、あちこちで目にするようになった。
子孫が途絶えたのか、墓じまいの費用が無くて、
放置されているのかは分からないが、
今後も増え続けていくことだろう。
先祖を祀る墓がお荷物になったり、放置されたりするのは
寂しい限りだが、これも少子高齢化と、
墓に対する思いの変化だろうか。