久しぶりに、青空と夏の暑さが戻って来た。
家じゅうの窓を開け放って、湿った空気を入れ替えた。
セミの鳴き声もしなくなり、日曜日は騒音もなく静かだ。
突然、広小路通りを走る街宣車の大音響と、
街頭演説の声が、部屋の中に飛び込んできた。
散歩がてら外へ出たら、従軍慰安婦報道を糾弾する人たちが、
新聞社の前で、入れ替わり演説をしていた。
周りを機動隊や公安、交通などの警察官が、
物々しく警戒に当たっている。
報道機関は、国民の知る権利や公共の利益のもとに、
幅広い報道の自由が保証されている。
それ故に、正しい報道が常に要請される。
右の人も、左の団体も、憲法に保障された、
自由な表現が許されている。
表現の自由を行使するなら、極端なヘイトスピーチや、
はた迷惑な大音響は慎まなければならない。
警察官は、睨みを効かせながら、穏便な対応で、
警備に当たっている。
民主主義のない隣国とは対照的で、言論や表現の自由と
規制は、微妙なバランスで維持されている。