秋晴れの中を、もと会社OB会の仲間と
世界遺産「富岡製糸場」へ行ってきた。
昨日の朝7時半に、名鉄バスセンターを出発し、
中央自動車道、長野自動車道、上信越自動車道を
ひた走って、軽井沢から白糸の滝を見物し、
上信越国立公園にある四万温泉に泊まった。
四万の病に効くと言われる、古い湯治場にある
「やまぐち館」は、情緒のある佇まいで、
風呂も料理もお女将のもてなしも素晴らしかった。
夕食後は部屋に戻って、旧交を温めながら、
遅くまで歓談を楽しんだ。
今朝は5時に起きて、せせらぎの音を聞きながら
朝湯を楽しみ、富岡製糸場へ向かって宿を発った。
途中、「こんにゃくパーク」に立ち寄り、製造工程を
見学し、幾種類ものこんにゃく試食で、腹ごしらえをした。
富岡の町は、世界遺産ブームが、まだ覚めやらず、
小さな町は観光バスや車で溢れていた。
明治5年に建築された製糸工場は、歴史の教科書や
最近の映像でよく目にするが、思った以上に
よく保存されている。
一つ一つの建物や製糸機械から、近代化に取り組む
国策会社の意気込みが伝わってくる。
暑い中を、真っ黒に日焼けしたボランティアガイドの、
熱心な説明にも頭が下がった。
昼食は「峠の釜飯」横川店で食べたが、
駐車場は満車で店内も客でいっぱいだった。
信越線の廃線から立ち直り、街道沿いの
ドライブインは大繁盛だ。
再び上信越道に入り、午後7時に無事名古屋に着いた。
いつもは出先から、ポケットWiFi を使ってブログを
アップしていたが、新潟県境に近い山奥の旅館では繋がらなかった。
高速通信網が整備されつつあるが、
取り残されたエリアもまだ多い。
高速道路が山間僻地まで、張り巡らされていることを、
往復900キロのドライブで実感した。
今回は、道路網や通信網の地域格差を
感じる、一泊旅行でもあった。