名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

御嶽山の噴火

2014年09月28日 | 雑感


御嶽山の突然の噴火で、大きな被害がもたらされた。
まだ噴火が治まっていない中で、
懸命な救助作業が行われている。

少しでも多くの登山者が、救助されることを
心から祈りたい。


↑ 二の池から剣が峰をのぞむ

子供の頃から、御嶽は馴染みの山で、
幾度となく登っている。


↑ 御嶽山頂剣ヶ峰

どっしりと構えた山容は美しく、火山独特の
火口湖が点在し、変化に富んだ景観が楽しめる。


↑ 飛騨山頂の霊神場

御嶽教が盛んな頃は、先達に伴われて
登拝する人たちの白装束で、登山道も
山小屋も埋まっていた。


↑ 御嶽頂上小屋

最近は一般登山客の方が多くなったが、
六根清浄を唱えながら登拝する信者や、
霊神場や滝で加持祈祷をする姿はよく見かける。




↑賽の河原

一種独特な雰囲気のある御嶽は、霊山にふさわしい山で、
極楽浄土を思わせる穏やかな風景と、溶岩が折り重なる
地獄谷のような厳しい表情を併せ持っている。

一昨年の7月に、御嶽飛騨口から登り、五の池を経て
ニノ池小屋に泊まった。

翌日は剣が峰に登頂し、お鉢巡りで噴煙の地獄谷の脇を通り、
摩利支天岳を経て温泉へ下った。


↑ 地獄谷の噴煙

今回噴火した場所は地獄谷と言われているが、
その時の噴煙は穏やかで、爆発するなど、
想像できなかった。



摩利支天岳に、火山観測機器が設置されていたり、
硫黄の臭いや噴煙を間近に見ても、当時噴火の危険は
微塵も感じなかった。

今回の登山者も、楽しい登山の最中に、突然噴火に
襲われることなど、夢想だにしなかったことだろう。

御嶽は活火山であるが、噴火の危険度は比較的低く、
登山規制もなかった。

テレビ映像を見ると、美しい池も小屋も霊神場も、
すべて火山灰に覆われている姿が悲しい。

地震もそうだが、自然の気まぐれに、
人間はいつも弱く、翻弄されるままだ。
コメント (4)
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