名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

苗代作り

2009年04月15日 | セカンドルーム

 

今朝まで降っていた雨も上がり、午後になって少し青空も見えてきた。

 
雨の後の暖かい日差しで、土手の水仙が満開になり、タラの芽も膨らんできた。


田んぼではかえるの合唱が始まり、穴から出てきたガマ蛙が水路を泳いでいる。
こぶしの花も盛りを向かえ、集落の桜も3分咲きほどになって、山里も春爛漫の様相を帯びてきた。
このあたりでは、こぶしが咲くと苗代作りを始めると言われているが、その作業をあちこちで見かける。


苗箱に培土と肥料を入れて、そこに種籾を蒔く。

 
それを田んぼに並べて、保温や防霜のためビニールトンネルで覆って発芽を促す。
水や温度の調整をしながら、1ヶ月ほどで苗が育ち、それを待って田植えをする。
苗作りは手間ひまが掛かるし、天候によっては苗が育たないこともあるので、JAの育苗センターで苗を購入して田植えをする人が増えている。
元気なお年寄りは、昔ながらの手法を守って苗代作りを続けているが、こうした風景も年々少なくなっていく。

 

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雨の高山祭り

2009年04月14日 | セカンドルーム

 

 お旅所

昨日までの天気とうって変わって、飛騨地方は朝から冷たい雨が降っている。
飛騨国際工芸学園の「進級・卒業家具展」を見た帰りに、春の高山祭りを見物してきた。
あいにくの雨で、屋台曳き揃えやからくり奉納、祭り行列なども中止になり、それぞれの屋台蔵で展示し、からくりもそこで実演することになった。


それぞれの蔵の前には、開演を待つ見物客の傘の波が道路いっぱいに広がっていた。


祭りの主役たちも出番が無く、手持ち無沙汰そうに待機している姿が、あちこちで目立つ。

 
祭りの日には人で溢れる古い町並みや朝市も、それ程の混雑は無かった。


例年なら、まだ開花しない中橋の桜も見ごろになり、雨にかすんで柔らかな佇まいを見せてくれた。


華やかな春祭りに水をさす雨が、しっとりとした古都の情緒を引き立ててくれたようだ。

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高山へ

2009年04月13日 | セカンドルーム

  

今朝名古屋を出て、お昼頃高山に着いた。
広小路通りの街路樹が、初夏のような日差しを受けて瑞々しかったが、飛騨でも針葉樹以外で緑が少し目立つようになっていた。

 
名古屋へ行く時は、まだ咲いていなかったぶしの花が、点々と山肌を飾り、このあたりの桜も間もなく開花しそうだ。

 
庭の片隅に生えている行者にんにくや山わさびも、若葉が勢いよく萌えている。


裏山の椎茸は、高温と乾燥で発生も悪く、干し椎茸のように干割れしていた。
炙って食べてみたが、いつもの肉厚のみずみずしさが無く旨くなかった。
明日は久し振りに、まとまった雨が降るようで、椎茸も勢いを取り戻すだろうし、酷い花粉や山火事もおさまるだろう。
せっかくの高山祭りに水を差すようだが、乾きに潤いを与えてくれる天の恵みを待ちたい。

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鍋平高原トレッキング

2009年04月12日 | セカンドルーム

 今日の名古屋は相変わらずの汗ばむ陽気で、夏が来たらどうなるのかと心配になってくる。
4月3日に鍋平高原でトレッキングをした時の爽やかな景色を、スライドショーで紹介します。
高原の涼風をお楽しみ下さい。
上映期間は今日から1ヶ月です。

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今年の桜は

2009年04月11日 | セカンドルーム
 昨日の夕方、高山から名古屋へ戻り、今日は友人の墓参と同窓会の打ち合わせなどで、朝から夜まであわただしい1日を過ごした。
名古屋の桜は既に盛りを過ぎていたが、平和公園は花びらが空に舞い、地にも敷きつめられて風情があった。
去年の春、満開の桜に見送られて逝った友人を偲び、親しかった当時の仲間が桜のもとに集まったが、散る桜と、いそいで逝ってしまった彼の姿が重なって、今年の桜はとても切なく感じた。
桜に寄せる思いはいろいろあるが、春を待って咲く華やかさより、最近は儚く散っていくシーンを思い出すことのほうが多くなってきた。
お互いの衰えを自覚しながら、若くて元気だった頃の思い出を語り合ったが、11名の同級生が既に鬼籍に入ってしまった。
桜の季節の切ない想いが、一つずつ増えていく。
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初夏と冬が同居

2009年04月10日 | セカンドルーム

 

今朝もあたりは霜で真っ白になっていた。
昼間は暑いくらいだが、夜間の冷え込みはまだ強いようだ。
太陽が昇れば霜は瞬く間に消え、温度も急上昇する。


今日も風は強いが快晴で初夏の陽気になりそうだ。
初夏と冬が同居していて、温度差が20℃以上もあると、何かと調整に戸惑う。
慣れない頃は、冬物を片付けてしまってあわてたり、暖房器具をまた出したりした事もあった。
このあたりでは、朝晩の冷え込みが無くなる5月の連休頃までは、冬物や暖房器具仕舞う人はいない。
夏野菜の露地栽培も、連休までは遅霜の心配があるので、苗の植え付けが出来ない。


今は農作業をする人の姿を見かけないが、間もなく畑を耕し、畝を立てる作業などが始まる。

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山あいの畑

2009年04月09日 | セカンドルーム

 

集落から渓流沿いに林道が上流へと続いている。以前は農作業や山仕事で利用されていたが、今は人に会うことはめったに無い。
冬は雪が深くて歩けないが、それ以外の季節は散歩コースの一つになっている。

 
渓流は長靴を履いて浅瀬や岩伝いに沢歩きをすることも出来るが、まだ雪解け水で水量が多くて入れない。
春の陽光に輝くせせらぎは、水ぬるむ感じだが、手を入れると切れるような冷たさだった。
犬も暑い時は体ごと入ることもあるが、まだ浅瀬を見つけて遊ぶ程度だ。

 
林道沿いには、耕作しなくなった田畑や作業小屋などが、僅かな平地に姿をとどめている。


耕作を止めて年数を経た田は杉や桧が育ち、止めて間が無い田畑は小さな雑木やすすきなどで覆われている。


去年までは、二組の老夫婦が奥で農作業をしていたが、今年はどうなることだろう。
ぼつぼつ畑仕事が始まる時期になってきたが、山あいの田畑は鶯の鳴き声と、せせらぎの音以外は何も聞こえてこない。

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春の食卓

2009年04月08日 | セカンドルーム

  

春に3日の天気なし、と云われているが、今日も暖かい春の日差しがそそいでいる。
犬はもっぱらテーブルの上で日向ぼっこをしているが、今の時期はここが一番気持ち良さそうだ。
寝そべっている姿を見ていると、こちらまで眠くなりそうな穏やかな陽気だ。


今まで気が付かなかったが、土手にはたくさんつくしが顔を出していた。


椎茸もまだ小さいが、数本のほだ木から出ていたので、ちょっと早いが初物を収穫した。


昨日は、夕食のおかずにしようと、わけぎ、つくし、蕗のとう、クレソンも採ってきた。

 
近所から頂いたホタルイカにわけぎを添え、クレソンのサラダにAjinomotoの冷凍シュウマイ、つくしと蕗のとうと豆腐の味噌汁など品数だけは賑やかな夕食になった。
今日の昼食はうどんで、神社のお下がりの餅を入れ、具は椎茸にわけぎ、たまごで作った。
しばらくの間は、春の香りいっぱいのおかずが食卓を飾ってくれる。

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山里の小学校

2009年04月07日 | セカンドルーム

 

今日も春の陽光がさんさんと降りそそぎ、乗鞍岳の山ひだが少しずつあらわになっていく。
先日から始まったスカイラインの除雪も、今年は雪が少ないので作業がはかどる事だろう。
今日は高山市内の中学校、昨日は小学校の入学式がそれぞれ行われ、着飾った親子連れをよく見かけた。


私の住んでいる校区の岩滝小学校は、岩井町と滝町の子供たちが通ってくるが、今年の新入生が2名で卒業生は6名だった。


滝町の子供たちが山を越えて通ってきた小道が山腹に残っているが、今はトンネルが出来て通学が楽になった。
自然環境に恵まれた学校は、教室以外に菜園や花壇も整い、冬は校庭のスロープでスキーやそり遊びなど、子供たちは伸び伸びと学んでいる。
飛騨では僻地小規模校の統廃合が進み、過疎の町から小・中学校が次々と消えていく。
オンコ山の上に建つ小学校は自然が豊かで、校庭を猪の親子が横切ったり、通学路に熊が現れてランドセルに鈴を付けて通学したりと、山里の小学校ならではの出来事もあるが、恵まれた自然環境の中で学べる学校が、いつまでも続くことを願わずにはいられない。

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春本番

2009年04月06日 | セカンドルーム

 

今朝は放射冷却で冷え込みが強く、あたりは霜で真っ白になり、水溜りには氷が張っていた。


日が高くなると気温はぐんぐん上昇して、春の陽光がまぶしかった。

 
桜の蕾はまだ固くて開花は下旬になりそうだが、数日前に桜と雪柳の枝を花瓶に挿しておいたら咲き始めた。
日陰で開いた桜は、白くて弱々しいが、何となく艶めかしい。


飛騨地方では「だんこうばい」が満開で、あちこちで目にする。
黄色い花は小さくてあまり目立たないが、飛騨では最初に咲く花で、次にこぶしが咲く頃から農作業が始まる。


今日は西の山へ日が沈む頃まで暖かく、山里も春の足音が僅かに聞こえていたが、本番がやって来たようだ。

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暖かい朝

2009年04月05日 | セカンドルーム

 

春の雨が暖かい朝を連れて来たようで、今朝の散歩は手袋やコート無しでも平気だった。


薄日に照らされた濡れた草木が、雲になって天に上っていく。


まわりの雪は昨日の雨ですっかり消えて、その日を待っていたかのように鶯が鳴き始め、土手の水仙も開いた。


霜で焼けたわさびの葉を押しのけて、淡い緑の新芽が次々と出てくる。
山里の春色は、日ごとに色濃くなって五感に伝わってくる。

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4月の鍋平高原

2009年04月04日 | セカンドルーム

  ロープウエイしらかば平駅付近

新穂高ロープウエイ中継点の、「しらかば平駅」あたり一帯を鍋平高原という。
秋の紅葉や春の新緑も美しいが、雪や氷に閉ざされた真冬や残雪の頃も、他の季節では味わえない景観が楽しめる。

 カラマツの森


昨日は、暖かい春の陽気に誘われて、残雪の鍋平高原を歩いてきた。
新穂高ロープウエイは、3/23日から4/19日までメンテナンス工事中で、中尾方面から歩くことになる。
高原一帯は自然観察コースやパノラマコースなどが整備されているが、観光客は次の第2ロープウエイへと先を急ぎ、シーズン中でも静かな散策が楽しめる。

 笠が岳


今回歩いたパノラマコースは、所々で視界が開け、周りの山々が眼前に迫ってくる。
 穂高連峰

高度や位置が変わるごとに、山の姿や森の樹種も変化するので飽きることが無い。

 槍ケ岳


スタート地点から2キロほどの地点は、勾配の急な山腹を通るので、上からの雪崩と足元から垂直に切り込んだ崖に注意を要するが、あとは静かな森の中をのんびり歩ける。
コースをそれて、森の中で雪と戯れ、動物の足跡を追いかけたり、ブナの幹で熊の爪痕に驚いたり、今の時期にしか味わえない体験も出来る。
終点の西穂高口展望台もいいが、鍋平高原は感動的な自然に出会えるお勧めスポットだ。

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鍋平高原トレッキング

2009年04月03日 | セカンドルーム
奥飛騨温泉郷、新穂高の鍋平高原で雪上ハイキングをしています。真っ青な空に純白の山々が輝いてます。
風も無く穏やかな日差しが心地よい春の日よりです。
これから、のんびり下山して麓の温泉で汗を流してきます。

午後2時 携帯で投稿
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4月の雪景色

2009年04月02日 | セカンドルーム

 

 

今朝は小雪が舞い、あたりは一面の雪景色に変わっていた。
山の枯れ木は白い花が満開で、花びらが北風に乗って飛んでいく。
数日前は名古屋城の桜や菜の花を楽しんだが、飛騨の山里は、まだ冬の華が楽しめる。

 
裏山のほだ場を見に行ったが、先週出始めた椎茸が、凍結して固くなってしまった。 

畑も再び雪に覆われ、わずかに顔を出していたエンドウの芽も、雪の中に隠れてしまった。

ユキ(柴犬)も暖かくなったので、防寒着を脱がせたが、今朝は少し寒そうだ。
急いで冬用タイヤを外してしまった人は、大慌てをする。
春先に暖かい日が続くと、人も動・植物もよろこんで冬仕舞いをしてしまう。
山里では、こんな繰り返しをしながら、遅い春を迎える。

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円空のふるさと

2009年04月01日 | セカンドルーム

 

花曇りの名古屋を出て、高山へ向かった。
途中、東海北陸道美濃ICを下りて、郡上市美並にある「円空ふるさと館」に寄って来た。
星宮神社の境内にあるふるさと館には、この地で発見された100体以上の初期の木地人形や、晩年までの仏像が展示されている。

 星宮神社
円空はこのあたりで木地師の子として生まれ、星宮神社の別当寺である粥川寺で得度したと言われ、縁の深い郡上には円空の足跡がたくさん残っている。

 粥川寺
隣接の生活資料館には、古い農具や民具、木地師の資料なども展示されている。

 
せせらぎ街道経由で高山へ戻ってきたが、峠の残雪もほとんど消え、林道や日陰に僅かに残っているだけとなった。


高山の町は雨が降っていたが、3時頃家に付いたら雪に変わっていた。
僅かな距離と時間で、春うららから寒い冬になってしまうのでいつも戸惑う。

 「飛騨の山里暮らし」 4月号をUPしたのでご覧下さい。

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