名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

苗代つくりが始まった

2011年04月15日 | セカンドルーム

 

先日、天皇陛下が皇居内の苗代に、種もみを蒔かれる姿を新聞で見た。
春の恒例行事で、苗が育つ5月の半ばには田植えをされ、秋に収穫した米は、11月の新嘗祭の皇室神事に使われるとのことだ。


この集落でも春らしい陽気になり、種もみを蒔く人を見かけるようになった。
ほとんどの家は、農協などから箱苗を買って田植えをしているが、数軒の農家は昔ながらの手法で苗を育てている。


田の一部に苗代を作って、種もみを蒔いた箱を並べ、ビニールシートで防寒、防霜をしながら育てる。
昼間は気温が上がるので、覆いを外して風を入れ、夜間は覆いを掛けて寒さから守り、水の管理をしながら1ヶ月ほど掛けて育てる。


「籾まき器」という便利な道具もあって、ハンドルを回すと苗箱に籾が均等に蒔かれ、その上に培養土をかけていく。
忙しい兼業農家は、育苗に時間を掛けられないので、農協などから1箱700円ぐらいで苗を購入して田植えをしている。
集落で苗を育てるのは、高齢者しかいないので、いずれ春の風物詩の苗代も、姿を消していくだろう。
天皇陛下は、昔ながらの方法で苗代に種籾を蒔き、育った苗で田植えをされる。


にわか百姓もそこまでは出来ないので、近所の農家から苗を買って、5月中旬に田植えをする予定である。
苗代作りから稲刈りまで、すべて手仕事で米つくりの体験をしたかったが、苗と脱穀は人手と機械の助けを借りた。
今年は、足腰の不安もあり、田起こしから田植え、稲刈り、脱穀など、機械頼りの米つくりをするつもりでいる。
それでも、無農薬と無機栽培、はさ干しだけは拘りたいと思っている。

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春の高山祭り

2011年04月14日 | セカンドルーム

 

高山に春を告げる日枝神社の例祭が、14.15日に行われる。


去年は雪が降って寒い春祭りであったが、今日は初夏を思わせるような祭り日和で、晴れ渡った空の下で、伝統の時代絵巻が繰り広げられた。
いつもは静かな町が、見物客や観光バスで溢れるのだが、今年は少し様相が違っていた。
市街地の駐車場も空きがあり、待つことも無く駐車できた。

 

 

古い町並みや陣屋の朝市などの観光スポットも、普段通りの人の流れである。


町の中心部を貫く国道158号線も、祭りの日は観光バスや他県ナンバーの車で大渋滞していたが、今日はスムーズに通り抜けが出来た。
からくり奉納も、開始前から待っていないと屋台に近付けないが、今日は近くから見物できた。
観光客は、見た目では例年の半分ぐらいに感じたが、結果はどうだろうか。
毎年、祭り見物が終わって白川郷や奥飛騨温泉へ向かう観光バスの車列が続くが、今年はまばらだった。
周辺の観光地への影響も大きいことだろう。

東日本大震災の影響で、祭り開催の是非が議論されたが、人々の安全と安寧を祈願し、五穀豊穣を願う祭りは粛々と行うべきとの意見が大勢で、例年通りに行われることになった。
行き過ぎた自粛に対する懸念の声も上がっているが、いまだに震災の惨状が生々しく、被災者へのいたみの気持ちもあって、素直にハレの気分になれないのだろう。

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山里の春色

2011年04月13日 | セカンドルーム

 

今朝も氷点下で寒かったが、日が高くなると気温もぐんぐん上がり、春らしい一日となった。
まだ田んぼの畦や土手は、枯れ草で覆われているが、これから日ごとに緑が増していく。

広葉樹の森も白っぽいままで、芽吹きまではもうしばらく時間が掛かりそうだ。
飛騨では、森の色が白から緑や赤味を帯びるまで、種を蒔いたり苗を植えるなと言われている。
急ぐと遅霜にやられるので、この辺りの露地栽培は、5月に入ってからする人が多い。
ホームセンターなどに苗が並び始めたが、慣れない頃は買い急いで度々失敗した。

渓流も見た目は水温むという風情だが、雪解け水は身を切られるような冷たさだ。


雪の重みで折れた山桜の枝を、花瓶に活けておいたら今日開花していた。


5月に咲く山桜が、部屋の中で早く咲いたが、色も淡くて弱々しそうだ。
やはり太陽の光も少ないし、地中から養分を吸えなかったからだろう。
春が待ち遠しくて、いつも無理な演出をしている。

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4月の雪と鶯の初鳴き

2011年04月12日 | セカンドルーム

 

夕べ降った雪が、今朝も薄っすらと残っていた。
飛騨では、4月の雪も珍しくはないが、桜吹雪のぬるま湯から山里の雪では、変化が大きすぎる。
今朝の気温はマイナス3℃で、冬を思わせる寒さだったが、強い陽射しは春そのもので、あたりの雪や氷は、はかなく消えてしまった。

 


開花したばかりの水仙は、寒そうに俯いているが、日が昇ると一斉に太陽に顔を向ける。


先月の末頃、水仙の周りに雪が積もっていたが、膨らみ始めた蕾は、雪を割って地表に出ていた。
蕗のとうも、霜や雪をかぶってもビクともしない。 いつものことながら、野生の植物たちの逞しさが、羨ましくてならない。


今朝初めて、裏山で鶯の鳴き声を聞いた。
まだ拙いさえずりだが、まわりと競い合って、すぐに上手くなるだろう。
上空を冷たい風が吹き抜ける寒い一日であったが、山里の春はゆっくりと進んでいる。

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荘川桜と御母衣ダム

2011年04月11日 | セカンドルーム

 

今朝名古屋を出て、お昼過ぎに高山へ戻ってきた。
いつも休憩する長良川SAの駐車場は、観光バスの姿も見かけず、一般車も少なくて閑散としていた。
ここはバスツアーの休憩場所になっていて、ウィークデーでもトイレに行列が出来るのに、こんな光景は珍しい。


東海北陸道を「ひるがの高原」で下りて、国道158号線を荘川経由で高山に向かった。
標高の高いところに残雪はあったが、平地の雪はほとんど無くなっていた。


御母衣ダム脇にある荘川桜は、まだ蕾も固くて色づいてもいなかった。
例年、5月の連休あたりが見ごろなので、開花は月末頃になるだろう。
樹齢500年ほどの桜の古木は、ダム建設で湖底に沈む照蓮寺と、光輪寺の境内にあった2本を現在地の高台に移植した。
多くの合掌集落や貴重な歴史遺産は水没し、豊かな自然も消えてしまったが、老桜2本は辛くも残って、湖に沈んだ集落を無念の思いで見つめているようだ。

本格的な雪解け前のダム湖は渇水状態で、上流部分は湖底が露わになっていた。


水田の畦の跡や橋の欄干など、かつての暮らしの痕跡を見ると、そこはかとなく哀感が漂ってくる。


荘川桜は、満々と水を湛えた御母衣ダムを背景に、華やかに咲き誇るより、花や葉の無い鬼気迫る姿の方が似合うようだ。


春の装いで名古屋を出てきたが、飛騨の風は冷たく、思わずダウンを羽織ってしまった。


みぞれ模様が、夕方には雪に変わり、まわりが白くなっていく。
春爛漫を名古屋で満喫していたのに、まさか雪に見舞われるとは・・・

 

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名古屋城の桜

2011年04月10日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋はお花見日和で、春らしい穏やかな一日だった。
お天気に誘われて、久しぶりに名古屋城を往復してきた。
徒歩で片道30分ほどの距離であるが、道すがらのオフィス街や官庁街は、日曜日のせいか、車も人も少なくて静かだった。
お城の周辺だけは、満開の桜を求めて、たくさんの花見客が訪れていた。


能楽堂の辺りは比較的静かで、漆喰の建物を背景に、ピンクの桜がきれいに映えていた。


加藤清正像の向こうに本丸がそびえ、屋根の金のシャチが光っていた。


お城の正門で、「おもてなし武将隊」の織田信長が出迎えてくれたが、本丸御殿が新築工事中であったし、混んでいそうだったので、ここはパスした。


お堀沿いを半周して戻ってきたが、名古屋城の桜はお堀越しに眺めるのも風情があってよかった。
子供の頃は、お堀で泳いだり魚釣りをして遊んだこともあったが、今はとはとても許されないだろう。


夕方の散歩は近所の仲ノ町公園へ行ってきた。
向かいにある母校の栄小学校は、県議選の投票所になっていたので、校内を見学してきた。

ずいぶん広い校庭だと思っていたが、周りをビルやマンションに囲まれて、とても小さく感じた。
街なかを歩いていると、所々で当時の光景を思い出し、立ち止まっては眺めている。

 

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名古屋の休日

2011年04月09日 | セカンドルーム

 

午前中降っていた雨も上がり、午後には青空も広がって、初夏を思わせるような陽気になった。
広小路通りの街路樹も緑が鮮やかになり、菜の花も満開で甘い香りを放っている。
今日はこれといった予定も無く、名古屋の休日をのんびり過ごした。

栄へ出て丸善で本を、好日山荘で登山用品を買ってきた。
週末の繁華街は人出も多く、どこの店も混雑していた。
アウトドア雑誌「BEーPAL」の緊急特集で、いざという時に役立つ「アウトドア道具の選び方」の記事が載っていた。
記事を読んで、在宅時の緊急事態に備える道具や非常食は、アウトドア用品と共通するものが意外に多いことを知った。
山へ行く時は、いつもザックの底に非常食の乾パンと金平糖の入った缶詰や、ビバーク用の簡易テント、ホールディングナイフ、小型ヘッドライトなどを入れている。
山の緊急時にナイフ1本、小さな灯り一つがどれだけ役に立つかは身に沁みて知っていたが、日常生活ではかなり無防備であったことにも気が付いた。
「生存技術」は、アウトドアに限らず、誰もが身につけておくべきスキルである、と書いてあったが、納得できる一言である。
自宅用に、発電機能の付いたヘッドランプを買うつもりでいたが、売り切れで入荷も未定とのことだ。
登山用の携帯コンロやランタン類もいまだに品切れ状態であった。
都会でも、緊急時の「生存技術」を実践している人が、急速に増えているようだ。

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名古屋の桜

2011年04月08日 | セカンドルーム

 

朝は晴れ間もあったが、間もなく花曇りから雨に変わった。
満開の桜を散らすような降り方ではないが、これで乾燥注意報も解除になり、杉花粉も少しは治まるだろう。


芽吹き始めた街路樹のヤナギやケヤキも、いっそう緑を鮮やかにしてくれそうな春の雨である。
飛騨の春雨は肌寒く、肩をすぼめて晴れを待つが、ここ名古屋の雨は暖かくて、濡れても気にならない。

街なかの桜は今が見ごろで、朝の散歩の道すがらで花見を楽しんできた。


道路沿いやビルの谷間の小公園の桜は、一味違った景観を見せてくれる。


堀川の川面を、ピンクの筏が連なって下っていった。
名古屋城や鶴舞公園、山崎川など桜の名所はたくさんあるが、今日あたりから満開の桜が楽しめるようだ。
仲間のブロガーが、山崎川の満開の桜を紹介していたが、量感たっぷりの桜並木を部屋の中で楽しんだ。

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高山から名古屋へ

2011年04月07日 | セカンドルーム

 

春うららかな「せせらぎ街道」を通って名古屋へ来た。
冬の間は苦労した峠越えの山岳道路は、路面の雪も無くなり、快適なドライブを楽しむことが出来るようになった。
前年の冬は、圧雪状態の下りカーブでスリップして、自損事故を起こしたり、吹き溜まりにはまってJAFの世話にもなったが、今シーズンは無事故で冬を越すことが出来た。

 

 

街道沿いの景色は、春模様に変わりつつあるが、「そば処 清見庵」は、まだ冬季休業中で、準備が終わって4月14日から再開するとのことだ。


西ウレ峠の遊歩道も一部が歩けるようになり、ユキ(柴犬)と一緒に散歩が出来るようになった。
池の氷も半分解けて、岩魚が数匹泳いでいた。


つい先日まで、寒風が吹き荒んでいた峠も、陽射しが暖かくなり、渓谷の瀬音も爽やかに感じた。
まもなく冬枯れのカラマツやシラカバの森も、芽吹きの季節を迎えるだろう。
郡上八幡で東海北陸道に入り、長良川SAで、2度目の休憩を取った。


SA併設のドッグランには、他に犬が居なかったので、ユキを放して思い切り走らせてやった。

午後遅く名古屋に着いたが、すでに桜も満開で、ちらほら散り始めていた。
高山は今朝も氷点下で霜が降りていたが、快晴の名古屋は汗ばむほどの暖かさだ。
まだ冬の名残りのある飛騨を出て、春の真っ只中に飛び込み、何となく体が戸惑っている。

 

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恵比寿之湯と丹生川ダム

2011年04月06日 | セカンドルーム

 

久しぶりに高山市丹生川町の恵比寿之湯へ行ってきた。
この温泉は、丹生川ダムの工事中に掘り当てた源泉を麓の折敷地(おしきじ)まで引き、管理組合を作って運営している。
眼下に荒城川の清流が流れ、周りを山に囲まれた小さな温泉施設は、作りも質素で鄙びた湯治場の雰囲気が漂う。
茶褐色の温泉は、神経痛、関節痛、慢性消化器病などに効能があり、地元の人たちには人気がある。
丹生川ダムは、神通川水系の荒城川最上流にあり、来年の完成を目指して、急ピッチで工事が進められている。


完成目前のダムは、麓からも巨大な堰堤や、付け替え道路が望めるまでに進んでいるが、1975年の着工以来、既に40年近くの歳月が流れている。
一旦着工したダム工事は止まらない、と言われた伝説が崩れつつある中で、無事に日の目を見るのは珍しいケースかもしれない。
理由の一つに、最近完成した総貯水量6億6000万トンの徳山ダムの100分の1以下の規模で、世間の注目を浴びなかったことが理由の一つと思われる。
この多目的ダムの建設目的は、当初計画から変わったと思われるが、現在は下記3点が記されている。
1.荒城川流域を水害から守る
2.既得取水の安定化と河川環境の保全
3.水道用水に利用する
1は、この流域で大きな水害は起きていないし、わざわざダムを作る理由にならない。
2は、主に農業用水を想定しているが、この地域は水が豊富である上、耕作面積は減少傾向  で将来とも水の需要は増えない。環境保全は自然に流れる川を維持することである     3は、現状で十分間に合っているし、過疎化が進み需要は減少傾向にある。
など、建設目的が現状からずれていることは、素人目でも分かる。
 
数年の工期で完成する規模のダム工事が、なぜ37年も掛かったのか不思議でならないし、流域で暮らす人たちは、ダムの完成で幸せになれるのだろうかとも考えてしまう。
水没する集落には、惟高親王の末裔と云われる木地師の子孫たちが住み、縄文土器も出土している。
春の新緑や秋の紅葉の美しい木地屋渓谷も間もなくダムの底に沈み、代わって巨大なコンクリート塊が出現する。
丹生川ダムは、開発優先の時代に工事が始まり、紆余曲折を経て自然環境優先の時代に完成する。
豊かな自然を失った代償が、荒城川最上流の小さな温泉場だけでなく、地元の人たちにもっと大きな幸せをもたらすことを期待したい。
 

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雪シーズンの終幕

2011年04月05日 | セカンドルーム

 

今朝も雲ひとつ無く晴れ渡っていたが、冷え込みは厳しく、吐く息が冬のように白かった。


池は厚い氷が張り、蕗のとうも霜をまとっていた。
寒いのも朝のうちだけで、太陽が高くなると気温も上がり、汗ばむほどの陽気になった。

高台から見る乗鞍岳の鋭い稜線も、春の光を浴びて、何となく柔らかく見える。
毎年春の風物詩になっている、乗鞍スカイラインの除雪作業が、今日から始まった。
雪の深いところは10m以上もあり、5月15日の開通を目指して、除雪車がフル稼働する。

道路の雪もなくなり、これから降る雪は積もることも無いので、今日は冬用タイヤの交換をした。
去年は、悪い姿勢でタイヤを持ち上げて、腰を痛めてしまったので、今回は慎重にやって事なきを得た。


家の裏で、突然どしっと音がしたので見に行ったら、屋根の雪がトイレの臭突を直撃して、1本が折れていた。
昼夜の温度差が20℃近くもあるので、氷状の雪がトタン屋根の熱で解けて、塊を滑り落としたようだ。
臭突は繋いで直すことが出来たが、頭を直撃されたら簡単には直せない。
雪シーズンの終幕で、唯一の雪害がこの程度で済んで良かった。

 

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飛騨地方の群発地震

2011年04月04日 | セカンドルーム

 

山里の真っ青な空を、北西の強い風が吹き抜けていく。
春の強い陽射しが、今朝方の霜や氷を解かしていったが、風の冷たい一日だった。

飛騨地方では、2月27日に震度4の地震が2回発生して以来、数十回の余震が相次いで起こっている。
東日本巨大地震や焼岳噴火との関連で、不安を持つ人も多い。
奥飛騨温泉郷の露天風呂の岩が動いたり、コンクリートの継ぎ目に割れが入る被害も出ている。
源泉の温度が上がったり、お湯が赤く濁ったりする変化も出ているという。

 焼岳


焼岳の噴火を懸念する人もいるようだが、気象台は、「今のところ、そうした兆候は無い。巨大地震との関連は今後注視していく。」と見解を述べている。


今月号の「広報 たかやま」も、災害特集を組んで、気象庁発表の「噴火警戒レベルを焼岳に導入」 について解説している。


噴火時の取るべき対応をレベル1(平常)から、レベル5(避難)までの5段階に分けて、焼岳周辺の住民、観光客、登山者の取るべき行動が設定されている。

 南峰


今のところ火山活動は平穏で、通常の生活に問題は無く、ガスの噴出が激しい焼岳南峰は入山禁止だが、それ以外の規制は無い。
この山域の山へは度々登っているし、麓の露天風呂もよく利用している。
また、飛騨地方は高山大原断層、国府断層、江名子断層、宮川断層など、活断層が縦横に分布している。
最近の群発地震と、活断層との関連は解らないが、巨大地震の影響で多少のズレが生じたのかも知れない。
今まで、噴火や地震を気にしながら行動したことは無かったが、周りが騒がしいので、つい警戒とか避難の心構えなどを意識するようになった。
いろいろな情報が飛び交う中で、過剰に反応すれば日頃の行動も萎縮するし、風評被害者の苦しみを増やすことにもなりかねない。
自然の気まぐれを想定してびくびくするよりは、開き直って今まで通りに登山や温泉を楽しんだ方が良いと思ったりしている。

 

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山里のひな祭り

2011年04月03日 | セカンドルーム

 

今日は薄曇りで風も冷たく、上着を1枚余分にはおった。
花冷えと言いたいところだが、山里にはまだ花も咲いていない。


雪の消えた山肌は荒涼とした風景で、落葉樹のナラやトチ、ホウ、ブナ、カエデなどは白い肌をあらわにし、常緑樹のスギやヒノキ、マツは赤茶けてやつれた表情をしている。
間もなく、休眠期明けの森の木々は、地中のに張り巡らされた根から、勢いよく水を吸い始める。
そんな時に、ブナやミズナラの幹に耳を当てると、道管を通る水の音を聞くことが出来る。
あと1ヶ月もすれば、水分を十分吸った木は生気を取り戻し、一斉に芽吹き始める。

 

今日は、春の遅い飛騨地方のひな祭りである。
このあたりは土雛が多く、文字通り土の香りが漂ってくるような素朴な味わいがある。


雛飾りに欠かせないのが「アサツキ」で、束ねてコップなどに挿してある。
桃の花はまだ咲かないので、雪解けと同時に顔を出すアサツキを飾る習わしが、昔からあるようだ。
謂われは良く分からないが、お雛様が食事の時に箸の代わりに使うとか、子孫をたくさん増やす縁起の良い植物だからとも言われている。
お内裏様や三人官女、五人囃子などは、どこの家でも飾られているが、招き猫や福助、七福神などの縁起物、桃太郎や、金太郎、かぐや姫などお伽話の主人公、豪傑や軍神まで、とても賑やかに飾ってある。
おばあさんたちの話を聞くと、昔は春になると、富山や岐阜から荷車に土雛を積んで行商に来たと言う。
お雛様とは関係ない爆弾三勇士や、のらくろ上等兵などが飾られていることもあるが、男の子にせがまれて買ったのだろう。


子供たちは家を離れて戻ってくることも無く、老夫婦だけが土雛を飾って、ひっそりと思い出に浸っている。
高山の観光スポットやホテルのロビーに、旧家や豪商の煌びやかな雛飾りが展示され、観光客の目を楽しませている。
それとは対照的に、訪ねてくる人も無く、つつましく飾られた質素な土雛は、花冷えの山里にとてもよく似合っていた。

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スギ花粉症の逆療法

2011年04月02日 | セカンドルーム

 

霜が降りて寒い朝だったが、淡い日が差し始めると気温も上がり、春らしい日和になった。
ここ数日の好天で、日照時間の長い所から雪が消えて、田畑を起こす姿も、ちらほらと見かけるようになった。


厚い雪に覆われていた裏の畑も、ところどころで地面が見えるようになり、間もなく野良仕事が出来る。


ユキも春の抜け毛が始まって、とら刈り状態で格好が悪いが、これも春の訪れの印だ。

暖かくなって、スギ花粉の飛散も本格化して、嫌な症状が出始めた。
昨日までの花粉情報は、飛騨地方を除いて全地区で「非常に多い」であったが、今日は飛騨もマスクをしたクシャクシャ顔マークになっていた。
例年の10~20倍の花粉が飛ぶといわれている割には、今のところ、くしゃみや鼻水が10倍も出るほど症状は酷くない。


春先から、杉の実を毎日1粒ずつかじっていた効果で、体内の花粉感知センサーが鈍くなったのかも知れない。
この調子なら、来シーズンは2粒に増やせば、症状が出なくなるかも知れない。
抗ヒスタミン剤や、マスクの必要が無くなったら、さぞかし楽しい春を迎えることができるだろう。
冬は雪を見て、これが砂糖ならと思ったが、春は無尽蔵の杉の実が砂金に見えてきた。

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日影平トレッキング

2011年04月01日 | セカンドルーム

 

今日の飛騨地方は太平洋高気圧に覆われて、朝から雲ひとつ無い青空が広がっていた。
久々の好天に誘われて、いつもの日影平の森で雪上トレッキングを楽しんできた。

シラカバやミズナラの森は飛び切り明るく、雪面も固く締まっていて、つぼ足(靴にアイゼンやかんじきなどを付けない)で歩けた。
標高1.500mほどの高原は風も無く、少し歩いただけで汗ばむほどの暖かさだった。

 笠が岳

 御岳

 白山

 穂高連峰

 槍ヶ岳

 青少年交流の家と乗鞍岳

周りの高い雪山は、冬の厳しい表情から、穏やかな春の装いに変わっていた。


木漏れ日の森は暖かく、雪原は日焼けが気になるほどの強い陽射しだった。
午前中しか時間が取れなかったが、3時間のトレッキングで、山へも春がやって来たことを実感できた。

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