Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

皇后杯準決勝浦和対C大阪

2022-01-06 22:15:51 | レディース
昨日は、風邪で会社を休んだので、皇后杯の準決勝、浦和レッズレディース対セレッソ大阪レディースの試合をテレビで見ていました。C大阪は昨年までなでしこリーグ所属でしたが、今年から新しく立ち上げたプロリーグ「WEリーグ」に参加しなかったので、主力選手の大半を他チームに引き抜かれ、大学生と高校生の混成チームで平均年齢19歳台という若いチームです。

若手主体のチームということで、元気に仕掛けてくるだろうなと予想はできましたが、39歳の安藤梢もいる浦和にとって、自陣までプレスに来るC大阪は嫌な相手でした。こんな位置までプレスに来るのかと、CBの南や高橋にとっては驚く相手だったことでしょう。いきなり、ミスからカウンターを食らった浦和は、2対1という不利な形を作られましたが、岩本のパスを受けたFW小山のシュートミスに救われます。

これで、少し浦和に気持ちが入ったようです。それからは、C大阪が攻め込んできたら、浦和が人数をかけて奪う、技術の差を見せる守り方ができるようになってきました。それ以降、C大阪のシュートはなく、美人という理由で映し出されるC大阪のFW岩本まりの選手などの画像はあったものの、浦和がボールを回してチャンスをうかがう展開に持ち込みます。

もっとも、浦和は攻め込む割になかなか攻撃を完結できませんでした。前半だけでシュート10本をC大阪ゴールに浴びせましたが、相手GK山下の好セーブもあってゴールは遠く、前半を0-0で折り返します。猶本がスルーパスに抜け出して、彼女のシュートを山下が足で止め、さらに塩越(写真)のシュートも止めるなどのスーパーセーブもありました。

そんな展開が動いたのはPKでした。試合を通して浦和に押し込まれたC大阪は、柴田のドリブルを相手DFがファウルしてPKを得ます。このPKは菅澤が蹴ったものの、相手GK山下が読みを当てて止めます。それでも、仕掛け続けた浦和は、塩越の至近距離のシュートに対し、DF筒井がハンドしたという判定で2度目のPKになり、これは菅澤が落ち着いて決めます。

結果的に、PKの1点だけの1-0ですから、浦和としては組織が機能しての勝利ではありません。それでも、2部リーグ相当のC大阪相手に力の差は見せた内容です。決勝戦は千葉が相手ですが、悲願の皇后杯優勝まであと一つまで来ました。男女両方でカップ戦優勝、是非とも見たいですね。
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皇后杯準々決勝浦和対広島

2022-01-04 14:38:39 | レディース
今更ですが、皇后杯準々決勝の浦和レディース対広島レディースの映像を見ました。広島は昨年までは存在せず、男子のサンフレッチェ広島の下部組織としてまったくのゼロからスタートし、他チームから集めてきた選手で構成したチームです。これに対し、浦和は2005年からある、女子サッカーでは老舗に入る部類のチームで、チームとしての完成度には差があるのではと思って、このゲームを見ていました。

広島には、元W杯優勝メンバーのMF近賀ゆかり、代表歴のあるFW上野真実ら、軸になる選手はいます。その選手を生かすための戦略は練られており、サイドのMF橘と中島に回して、ドリブルでサイドを崩すプレーで反撃を狙ってきました。ボール支配率では浦和の方が上だったゲームですが、浦和のボールの失い方が悪いと、広島のカウンターが飛んでくるゲームでした。

後半、浦和がトップ下の猶本光、左MFの塩越らを軸に組み立て、ボール支配率を上げに行きます。広島は右SBとFWが前半で負傷交代して交代枠を予想外の形で使っていたのも痛く、広島のシュートチャンスはなかなかできないゲームになります。浦和は猶本が蹴ったCKに、広島GKが頭上を抜かれる大きなミスをしながら、高橋はながこのヘディングシュートを外すという、こちらも痛いミスをしています。

それでも、ゲームを優位に運んでいた浦和に、後半36分にようやくゴールが生まれます。FW菅澤のポストプレーから、猶本にボールが戻り、左足のダイレクトボレーで放ったシュートがうまく決まって、浦和がリードを奪いました。ビハインドになった広島はロングボールを前線にどんどん放り込んで最後の勝負を賭けますが、カウンターで菅澤が抜け出して2点目を決めてゲームは決着しました。

今年が1年目の急造チームの広島ですが、実績のある選手を集めて、どうやって個性を発揮させるかは整理されていた印象は受けます。それでも、組織力はやはり老舗の浦和の方が上で、なでしこリーグ時代からほとんど変わらないメンバーで戦っていた浦和のパスはよくつながっていました。広島はFWにいい形でボールが入っておらず、そのあたりは組織力の差かもと思っていました。
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少しずつ慣れてきた(7/21なでしこ対カナダ)

2021-07-22 23:33:44 | レディース
昨日の五輪1次リーグ、なでしこジャパン対カナダ代表の試合のビデオを見ていました。カナダは38歳のベテラン、シンクレアが未だにチームの中心で、トップ下気味の位置から飛び出してくるシンクレアの動きに日本は対応できず、前半9分という早すぎる時間でシンクレアのゴールで1点ビハインドになります。カナダは大柄な選手が多く、日本のちょっとしたトラップミスを逃してくれない、スピードも持っている相手でした。

日本は、ゴール前にいる1トップの菅澤が孤立する展開を強いられます。サイドの塩越や岩渕にボールを入れてからの打開を狙いますが、そこはカナダが厳しく寄せてくるので、なかなかクロスを入れられない、厳しい展開が前半一杯続くことになります。何か、ハーフタイムに動かないといけない展開で、予想通り菅澤を下げて田中美南を入れて1トップに置きます。

この交代で、田中美南が思い切って仕掛けたプレーからゲームが動きかけます。田中美南がゴール前でカナダGKともつれ合って倒れたプレーが、VARの結果PKになります。カナダGKはこのプレーで負傷し、なかなか起き上がることができませんでしたが、5分ほど中断ののちに復帰し、田中美南が自ら蹴ったPKを横っ飛びでセーブして流れを渡さないことに成功します。

そのGKは結局負傷交代することになりましたが、カナダのプレスは日本にとっては厳しいものでした。しかし、時間が経ってくると日本側にも対策が出始め、長谷川唯(写真)が相手MFに仕掛けて1枚はがす(一人抜く)とチャンスになってきました。なでしこが勝つときは、次第に相手のスピードに慣れてきて、テクニックを発揮できるようになる展開で、その可能性も出始めてきていました。

その長谷川唯が効きました。彼女の思い切って蹴ったロングボールから、岩渕がうまく相手DFの裏に回り込んで、フリーでゴール前に走り込んで技ありのシュートを決めて同点に追いつきます。日本の高倉麻子監督はこのゴールを見て、無理しないことに決め、長谷川唯を下げて籾木を入れて運動量を維持する交代を打って確実にこの試合を引き分けに持っていきました。

初戦の引き分けは、内容から見れば追いついた引き分けだったこともあって、希望が出てくるものだったでしょう。次のイギリス戦は相手が格上ですが、この日のように粘り強くスピードに慣れていけば、勝ち点を得ることは可能と思いたいです。
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高校女子サッカー選手権決勝

2021-01-10 20:14:14 | レディース
今日は高校女子サッカー選手権の決勝戦でした。カードは藤枝順心(静岡)対作陽(岡山)です。高校生の女子サッカーの場合、どうしてもキック力が足りないので、DFラインでボールを持つと安全第一でクリアを選択することが多いなど、ちょっと特殊性はあります。

それでも、両チームが練ってきた戦略は楽しめました。作陽は4-3-2-1の、海外では「クリスマスツリー」と呼ばれる布陣で、後ろから確実につないで前に行こうという戦略でした。選手間の距離を短くして、狭い範囲に選手を集めてキック力の不足を補おうとする手でした。しかし、相手藤枝順心が人数をかけて守ってきたことでボールが最前線までつながらない展開になります。

藤枝順心の戦術は4-3-3でした。3トップはサイドを使うウイングサッカーのイメージがありますが、藤枝順心の布陣の狙いは3枚のMFのところにありました。男子サッカーでは、4-3-3のMFはアンカーを一枚置いて、サイドの二枚がバランスを取りながら上がりますが、藤枝順心の場合はアンカーのキャプテン柳瀬が、サイドの二枚を残して自在に攻撃するというスタイルでした。

3トップにしているのは柳瀬のパスコースを増やすためで、彼女の運動量は高校レベルを超越しておりプロ並みで、空いているサイドが見つかれば右でも左でも流れてパスを出せる能力がありました。それでも、藤枝順心の監督が試合後のインタビューで「これと言った選手はいない」と証言していたように、柳瀬以外の選手は標準レベルの選手に見えました。

それでも、このゲームが藤枝順心優位に進んだのは、その標準レベルの選手の生かし方でした。普通のCBのような印象だった11番の堀内選手ですが、彼女は浮き球のロングキックに自信を持っておりセットプレーのキッカーでした。彼女が入れる変幻自在のCKから何度かチャンスをつかんだ藤枝順心ですが、作陽DFの奇跡的なクリアやシュートがクロスバーをヒットするなど不運もあって、前半は0-0で折り返します。

しかし、藤枝順心のセットプレーは想像以上によく練られていました。後半最初のCKで、堀内は予想していなかったショートコーナーを選択します。これで作陽の中央のマークはずれ、堀内のロングボールがFW窓岩の頭に合って藤枝順心が先制点を得ました。

こうなれば藤枝順心のゲームでした。藤枝順心の強みに、皆がハードワークするというところがあります。誰も守備をさぼらず、エースの柳瀬も守備に行くので、作陽は攻めたくても相手陣内に穴が空かない展開になります。立て続けに2点を入れた藤枝順心が、3-0でこの試合を勝ち切り、大会連覇を果たします。

ハードワークという地味な要素でも、内容には大きな差がありました。それだけ、藤枝順心のチーム作りのうまさがこの結果を生んだのだろうと振り返ります。
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裏目に出た積極的な守備(12/29浦和対日テレ)

2020-12-29 16:26:02 | レディース
今日の皇后杯決勝、浦和対日テレは4-3という乱戦の末、日テレの4連覇に終わりました。もっとも、圧倒的な差すら感じた去年の負け方とはだいぶ違います。今回は浦和のペースで試合は進み、日テレの高いDFラインの裏へ出すスルーパスに、体力のある高橋はなが追って、菅澤に出すという約束事がきっちり機能していました。最初の菅澤のヘディングがポストを叩き、高橋のシュートがポストでしたが、これが決まっていれば早い時間で勝負を決められた試合でした。

しかし、さすがは試合巧者の日テレで、浦和が高いラインを引いて前から積極的に守備をするのを利用されました。特に、CBの南は相手中盤が持っているところにチェックに来るので、それを外して裏にパスを出すという、技術の高い日テレでなければできない高等技術を出されました。日テレの先制点の遠藤のゴールは、南が前にチェックに行って空いたスペースを利用したものでした。

CKから失点して、前半で0-2となった試合はこれで決まってしまいそうでしたが、試合はそうはなりませんでした。中盤でボールを持てたのは浦和の方で、何度もDFラインの裏へ走れた高橋がスルーパスを追いかけてシュートし後半の早い時間で1点差に迫り、浦和の方がシュートを打てる内容に戻してきます。アンカーの位置で佐々木繭がボールを持てることが、この試合の流れが変わった理由の一つです。

ついに菅澤のゴールで同点に追いついた浦和ですが、ここで一旦落ち着かせて延長戦での決着を狙う選択肢もあったでしょう。しかし、前から取りに行く守備をしていた浦和の守備が外されたピンチに相手右SBの清水がドリブルで上がり、フリーになっていた小林里歌子に正確にパスが出て2-3とリードされます。

こうなると浦和はギャンブルに出ざるを得なくなり、右SBに下がっていた栗島を下げてFWの安藤梢を入れて、安藤をトップ下気味に置いて水谷のアンカーという勝負に出ます。その安藤がうまくボールを引き出し、猶本光が右足のアウトサイドでスルーパスを出すテクニックを見せて安藤のシュートが決まって同点になります。

結果的には、同点の時間を長くできなかったことが致命傷になりました。その直後に日テレの右MF宮澤に抜け出されてマイナスのパスから小林が決めて3-4となり試合は決まりました。もう少し持ちこたえていれば、守備的な選手を入れて落ち着かせることもできたでしょうが、その隙を逃してくれないのも日テレの強さでしょう。

写真は浦和MF塩越柚歩選手です。
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猶本光の記憶

2020-11-17 22:02:11 | レディース
写真は、浦和レッズレディースの誇る美人MF、猶本光選手です。インターネット上では「長澤まさみに似ている」と言われる美人選手で、なでしこジャパンに選ばれると、民放の女子サッカー中継は美人を追う傾向があるので、途中出場の彼女がまるで中心選手であるかのように何度かアップになります。

猶本は、高校時代は地元福岡の「福岡Jアンクラス」でプレーしていましたが、高校卒業と筑波大学への進学と同時に、浦和レッズレディースに移籍してきました。彼女が全国区に名乗りを挙げたのは、地元開催だった2012年のU-20W杯がきっかけです。当時、同じ浦和の藤田のぞみとダブルボランチを組んでおり、攻撃力でアピールしたボランチでした。

当時は、なでしこジャパンの2011年の女子W杯優勝で、ボランチながら得点王になった澤穂希さんがヒロインでした。そういう、攻守両面で効くボランチになろうと、浦和の猶本、仙台の川村あたりがなでしこリーグで技を競っていました。猶本は、2017年に女子選手の海外挑戦の際に日本サッカー協会から生活費20万円を補助してもらえる制度で、ドイツのフライブルクでプレーします。

2020年にドイツから帰ってきた猶本は、ポジションを一列上げてトップ下でプレーすることが多くなりました。どうしてもボランチとしては小柄なので、トップ下で得意なコントロールシュートを放つ方が合っている印象で、優勝を決めた愛媛戦でも左足で4点目のゴールを決め、浦和の6年ぶりの優勝に大きく貢献します。

最近は女子サッカーの代表戦がないので、彼女がどこのポジションに入れば活躍できそうか予想するのは難しいですが、来年に延期された東京五輪がA代表の試合なのでもちろん彼女にもチャンスはあります。登録人数が18人と少数で戦う必要がある難しい戦いですが、東京五輪のピッチで躍動する彼女を見るのは夢ですね。
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愛媛L戦マニアック分析

2020-11-10 20:48:13 | レディース
一時3-0と安全圏に行けたかに見えた浦和ですが、CKから上野に返された1点は不気味でした。あと1点愛媛に返されると、試合は一気にわからなくなります。それでも、この日の浦和は選手がリラックスしている様子で、中盤でさばいてからサイドに回す試合序盤からの戦い方を継続してきました。

愛媛は4-4-2で2ラインを引いて守っていましたが、コンパクトな陣形をしようとして、最終ラインが前に出ていました。浦和の攻撃をオフサイドに掛けた成功例もありましたが、サイドを浦和に崩されて、何とか中央が持ちこたえたもののピンチも多くありました。その浦和のサイド攻撃はこの試合を決定付ける4点目につながります。

左サイドでボールを受けた攻撃的MFの猶本光が、ゴール左上に狙いすましたようなシュートを決めて4-1となり、勝てば優勝決定の浦和にとって勝利が大きく近づくゴールになりました。前半は4-1で折り返し、あとは戦い方を間違えなければ勝利は確実なゲームになりました。後半、3点ビハインドになった愛媛は、サイドの攻撃的MFに守備を免除して、思い切って4トップ気味にするなど攻めに出ました。

そんな展開でしたが、一つのプレーが効きました。浦和ボールのFKを素早くリスタートした水谷のプレーに、愛媛の選手たちは誰も反応しておらず、気付いていた安藤梢がフリーでゴール前に走り込んで5点目のゴールを決めました。あとは、放り込んでくる愛媛のロングボールに正確に対応すればよく、安定していた南、長船のCBと、ボランチの位置から下りて3バック気味にした栗島の守備で逃げ切り、5-1という完勝を収めた浦和は2試合を残してのリーグ優勝を決めました。

女子でも、飲水タイムあり、交代枠も男子と同じ5人と、今季の特別ルールは適用されていました。三密を避けるためにチケットも2席空けての指定席だったこともあって、バックスタンド2階から撮った写真なのでベストの出来ではありません。それでも、浦和が優勝する瞬間を見るのは嬉しいです。今の選手たちも「優勝したメンバー」と言われることでしょう。日テレの6連覇を止めての優勝は、選手、監督、スタッフらの力で、この勢いで来年始まるWEリーグの初代王者も狙って欲しいものです。













































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機能した「ゼロトップ」(11/8浦和L対愛媛L)

2020-11-08 22:19:46 | レディース
今日は駒場スタジアムまで、浦和レッズレディースの試合を見に行ってきました。相手は今季からなでしこリーグ1部に昇格した愛媛FCレディースで、なでしこジャパンにも選ばれたFW上野が有名なチームです。浦和にとっては、この試合は勝てば優勝決定という大一番ですが、選手のウォーミングアップの写真を撮っていると、選手たちの表情がリラックスしていました。

そういう、変に気負うことがないのはいいことで、浦和は立ち上がりから統制の取れた動きを見せます。この日は浦和のレギュラーの1トップ、菅澤が負傷の影響でベンチスタートでした。代役の1トップにはベテランの安藤梢が起用されましたが、ポストプレーヤーの菅澤と同じ動きはできないので、菅澤の穴は全員で埋める姿勢を見せました。

安藤梢はよく「偽9番」と言われる、下がりながらさばいて味方を生かす攻めを見せてきました。この試合でFWの位置には行ける選手が入れ替わりながら入っていくことになっており、猶本光や塩越がFWの位置にいることもありました。そうやって、ポゼッションを見せた浦和は、4-4-2でサイドを使いたかった愛媛を次第に押し込んで、愛媛にボールキープを許さない展開にしてきました。

こうなれば浦和の勝利は見えてきます。8分、CKの流れからクリアされたところを柴田華絵がロングシュートを狙い、こぼれたところを長船が詰めて浦和に先制点が入ります。その後もサイドを起点にボールを回し続けた浦和は、21分に塩越が個人技で中央を突破し、相手GKの頭上を抜くシュートで2点目を入れます。

サイドを使いたい浦和は、SBの清家や佐々木繭が高い位置でボールを持っていました。そのため、CB2枚だけでは後ろが苦しいとみて、MFの一枚が最終ラインに下りながらバランスを取っていました。右の攻撃的MFの水谷の運動量が多く、この下がる動きをこなしていたのも、地味ながら効いていました。

その水谷がゴールにも絡みました。清家のパスからゴール前で仕掛けて倒されてPKになり、このPKを水谷自身が決めて3-0となり、この試合は浦和の安全圏に入ることになります。愛媛は攻撃をなかなか完結できない苦戦でしたが、CKを上野がダイレクトボレーで蹴り込んで1点を返し、意地を見せます。

続きは明日のマニアック分析で補足します。


柴田華絵選手


池田咲希子選手


塩越柚歩選手


サブGK福田選手




佐々木繭選手


大熊良奈選手


長船加奈選手






安藤梢選手


猶本光選手


栗島朱里選手


猶本光選手


大熊良奈選手


高橋はな選手


菅澤結衣香選手
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岩渕投入後に少し(3/12なでしこ対アメリカ)

2020-03-14 22:02:02 | レディース
今日はなでしこジャパンの親善試合「シービリーブスカップ」のアメリカ戦のビデオを見ていました。日本時間平日午前中の試合だったこともあり、ビデオ予約も忘れてしまいそうな試合ですが、このアメリカ戦だけは覚えていました。日本は前半、FWの位置までボールをまったく回すことができず、裏へ出してもミスパスが続く残念な試合でした。

アメリカの攻勢が続き、このままでは失点は必至と思われた前半、日本はミスから崩れます。前半7分のプレーで、田中美南が相手ユニフォームを引っ張る反則でゴール前でFKを献上します。このFKを、キッカーのラピノーが見事にゴール上に決めて先制されると、さらに26分、GK山下がまさかのキックミスでラピノーに取られると、パスを受けたプレスが技ありのキックで決めて、前半で0-2という大差をつけられることになります。

このような展開を生んだのは理由があります。日本は4-2-3-1気味に入ってきましたが、サイドから中へ送るボールがことごとくミスでFWの菅澤に通りませんでした。国内リーグではFWの田中美南を右MFで起用しているのも理由で、アメリカの高さと強さを持っているDF相手に、工夫の見られない前半の展開でした。

そのため、高倉監督は田中美南out岩渕inの交代を打ちます。これがある程度当たりました。岩渕がFWから少し降りた位置でボールをキープできるので、日本のMF陣が安心して預けられるようになります。今の日本で、世界トップレベルだった時代を知るのは岩渕とDF熊谷くらいですが、その岩渕の投入が起爆剤になります。

岩渕を意識したアメリカDFが中央に寄ってきたこともあり、左サイドの中島が受けると、マイナスのクロスから岩渕が決めて日本が1点を返します。その後も日本は、岩渕を軸にしながらも他の選手もボールに絡めるようになり、見違えるようなパスサッカーを出し始めます。このまま行けば、何か得たものもあったと言える試合になりそうでしたが、そこは相手がさすが世界一のアメリカでした。

アメリカのCKから、トップ下のホランが頭で合わせて3-1と差を広げ、試合はそのまま3-1で日本は敗れることになります。岩渕投入後の展開に少し希望があったとはいえ、日本は五輪で金メダルを目指すはずです。このままでは世界と戦えないと感じざるを得ない敗戦で、この試合の前にスペインとイングランドに連敗したことも含め、先行き不安です。
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猶本光、浦和復帰

2020-01-30 21:22:59 | レディース
レディースから、一つニュースがありました。写真の元日本代表ボランチ、猶本光選手が1年半過ごしたドイツを離れ、浦和レッズレディースに復帰することが発表になっていました。猶本といえば「かわいい」で有名な選手で、インターネット上では「長澤まさみに似ている」と評判ですが、プレー面でも印象に残る選手です。

猶本といえば、印象に残っているのは2012年のU-20W杯の活躍です。当時、U-20日本代表は地元開催のW杯で期待されており、日本代表の全試合が地上波で生中継される異例の好待遇でした。当時はまだ、A代表では澤穂希さんが現役で、澤のようにボランチから上がってきて点に絡む、ダイナミックなMFが期待されていました。そんな時代で、次の世代のなでしこジャパンと期待された攻撃的なボランチとして、猶本への期待は大きかった記憶です。

もっとも、ダブルボランチを組んでもう一人が守備の役割を果たしてくれることが、猶本が輝ける条件でもありました。その後はなでしこジャパンにも何度か呼ばれましたが、試合終盤に交代出場するのが精いっぱいでした。女子サッカーの民放での中継では、彼女のような美人選手は数多く映されるので出ているような印象はありますが、実際にはなでしこジャパンに定着するほどではなかった印象です。

そんな現状を変えようと、猶本は海外に活躍の場を求めました。ドイツ、フライブルクでのプレーです。ドイツでプレーした安藤梢選手によれば、ドイツではフィジカルが強いので、猶本もそのフィジカルにもまれて強くなって帰ってきたと思います。もっとも、日本人が持っているテクニックはそのままドイツに持ち込んでも大丈夫なレベルと聞きます。

今回の浦和復帰は嬉しいニュースではありますが、浦和のボランチには栗島、柴田華絵らがいて、猶本といえど確実にポジションを取れるほどではありません。猶本はセットプレーを蹴れるので楽しみではありますが、まずは試合に出ることから始めることになるでしょう。カメラ小僧としては楽しみですが、プレーでも浦和の中心選手になって欲しいと願います。
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