柏戦プレビュー

明日、浦和レッズはホーム埼玉スタジアムで、柏レイソルと対戦します。柏といえば元浦和監督のリカルド・ロドリゲスが今季から監督に就任しています。リカルドはJ2徳島時代にJ2優勝の実績があり、浦和では2年間指揮を執りました。その間には若手育成で成果を出しましたが、リーグ戦で低迷したことで解任されており、久々のJリーグ復帰です。

リカルド時代の浦和は、4-2-3-1が基本形でしたが、ボランチの1枚がDFラインに降りて3バック気味にして、その分両SBを前に出すことで攻撃力を上げるサッカーをしていました。また、SBのオーバーラップにもノウハウがあり、サイドのMFとの位置関係を整理して上がる位置を「レーン」と表現していました。

このリカルド時代の浦和の組織については、現監督のスコルジャ氏は評価しており、「リカルドは良い仕事をした」とその良い部分は残しながらチーム作りをする選択をしました。そういう関係がある両者なので、お互いの良さは認めながらも、戦術的にどちらが上回るかは激しい勝負がなされるものと思われます。

また、選手が入れ替わったという意味でも、この両者には火花が散る理由があります。柏から浦和へはサイドMFのマテウス・サヴィオが移籍しており、逆に浦和から柏に小泉佳穂が移籍しています。小泉は自らを発掘してくれたロドリゲス監督に恩義はあるはずで、開幕からスタメンで出場しています。

もちろん、ここまで3戦で2分け1敗と未勝利の浦和としては、どうしても勝利が必要な試合です。もし、この柏戦と続く岡山戦を連敗するようなことがあれば、スコルジャ氏の契約にも影響が出る恐れがあります。そうなって欲しくないので、スタンドに座る自分も、祈るような思いで見る試合になりそうです。