kotoba日記                     小久保圭介

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木本

2008年08月20日 | 熊野



木本と書いて、きのもと、と読む。
写真は本町通りの店の軒先にあったもの。

 七里御浜は
  かすみに暮れりゃ
   沖に漁り火
     主恋し

と謡われる。
のれんには、
木本節と書いてある。

この通りは数年前、
偶然、熊野に数日間滞在しなくてはいけなくなった折、
ふらついていたところで、何ともエロティックな感じがした場所。
写真のここではないかもしれないけれど、
この道の続きであるのは間違いない。
旧道というか、42号線ができる以前、
ここ本町通りが、本道であり、
本宮への道であったはず。
だから、ここも古道と呼ばれる。
普通の商店街ではあるけれど、
僕は今回、松本峠からの帰路、
自転車を押して歩いた。
ここには、
何かありそうだ、
と予感しながら。
気づくと、
僕が感知したかったのは、
僕がたぶん歩いただろう、
前の世、またはもっと前の、
目の記憶の具体である。
以前、今生ではない時、
ここを歩いた、この近くにいた、
という確証のない確信に、
誘導されてのこと。
それでなくとも、
道は良い。


   
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第1ゲート

2008年08月20日 | 熊野
 


17日の熊野花火。
僕が立って見ていたのは、
第1ゲートのすぐ横。
そこしかあいていなかった。
ここが、
鬼ヶ城に一番近いゲートで、
地上自爆の凄さが一番体感できる場所。
翌朝、地元の方の話では、
「浜まで行けばもっと凄かったのに」と。
浜とは、波打ち際を指す。
写真の棒と灯籠は、
第1ゲートを表示する和紙でできた案内灯。
映っている花火は、海上に浮かぶ、
巨大なクレーンがついた船から、
垂直に打ち上げられる花火。
間近のものは、
写真の左側に打たれる鬼ヶ城からの発射花火。
遠い所では、
写真右側の獅子岩前でもう一隻の船上から打たれる花火。
浜全体のお客が均等に見られるように、
ほぼ三箇所から打たれる。
でも、一番派手なのは、
鬼ヶ城からの発射。
同時に、船からも発射されて、
戦争の映像の、それに近い。
今回は、
鬼ヶ城からの発射後、
風がないため、
煙が散らずに残って、
次のセットまで時間がかかった。
それでも、
鬼ヶ城に玉を置き、
そのまま爆発させる地上自爆は、
花火大会最後を飾るだけあって、
迫力は相当のもの。
普通、花火は空に見るのが常だが、
地上自爆の場合、
花火の中心は、鬼ヶ城の岩である。

色とりどりの花火だったけれど、
白いというか、黄色いというか、
火の色のそれが、
シンプルで、
一番きれい。
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