kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

サンダル

2013年09月21日 | 生活


彼は九州から来て
名古屋で労働し
ホテルに
泊まっている

夜になると
本社までゆくため
サンダルで歩き出した
けれど
彼の足は
方向を間違え
港まで行ってしまった
「九州男児じゃけ、来た道は戻らん、どんなことがあっても戻らん」
彼は
人に道を訊き
「来た道を戻らないといけない」
と言われ
戻らず
迂回して
その方向に向かった
よって
遠回り
というよりも
うろつき、
「15キロ歩いた、月がきれいやった」
と、
言う
事柄になった

月光の夜道
サンダルで
彼は15キロ歩いて
眠った

東北の詩人は
学校の教師をしていて
夜になると
森の中を走ったという
おそらく
詩人は
たくさんの音と物を
聞き、
見たのではないだろうか
と研究者は書く
帰ってきたのは
明け方だというから
おそらく
かなりの速さで
森を駆けてきたのじゃないだろうか
と記されている