
偉い人
偉くない人
いずれにしても
それぞれの時間を
過ごしている
幸も不幸も
実は境界などなく
まして
他者が決めることではない
沈黙は金
理には情
情には理
信号待ちをしている車の中から
沖縄民謡が聞こえてきた
きれいな音階
帰ってからYouTubeで聞いてみよう
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子供の頃
お風呂に入ると
湯気で
すりガラスがくもった
わたしの頭の中は
フォークソングでいっぱいだった
くもったすりガラス
人差し指で文字を書く
湯船から立ち上がって
中学生になってから
ディランⅡの歌
『悲しみのセールスマン』の歌詞の一部を
適当にくもりガラスに
指で書いていた
「他人恨むにゃ むなしすぎて
自分恨むにゃ 淋しすぎる
行くあてなしの セールスマンが
流れ行く先 ふきだまり」
歌詞は窓一面に
書かれた
鼻唄程度な気分で書いたは良いものの
数時間後
お風呂から出てきた
母が聞いた
「風呂窓に書いたあの詩、誰の?」
「……大塚まさじ……ディランⅡっていう……」
と
そっけなく答えた
母は息子の超ネガティブな落書きに
心配したに違いない。。。
そりゃそうだ(笑)
流れ行く先 ふきだまり
と中学生が書いちゃマズいよな。。。
いやいや
まてよ
多感な中学生だから
良いのか
良いんだ、うん。
そして時は流れ
わたくしは
こうなっているのでございます
ふきだまり
でもないけれど
まあ遠からず
ですかな!
万歳!