晴
風
冷たし
23歳の彼は
国へ帰りたい
と
言った
来年
四月
半月ほど
帰国するという
そして
また日本に戻り
五年間働いて
お金を貯めて
帰国する
彼は七月にやってきて
まだ五カ月
郷愁は彼を囲み
異国の小さな部屋から
毎晩
電話して
声を聞き
声を出す
---
島国の
川の数々
それ
どこも
美音を奏で
流れゆく
晴れた日は
川面が光り
輝く
日輪
夜になったら
月輪の揺らぎの中で
飛ぶ
跳ねる
唯唯諾諾
風
冷たし
23歳の彼は
国へ帰りたい
と
言った
来年
四月
半月ほど
帰国するという
そして
また日本に戻り
五年間働いて
お金を貯めて
帰国する
彼は七月にやってきて
まだ五カ月
郷愁は彼を囲み
異国の小さな部屋から
毎晩
電話して
声を聞き
声を出す
---
島国の
川の数々
それ
どこも
美音を奏で
流れゆく
晴れた日は
川面が光り
輝く
日輪
夜になったら
月輪の揺らぎの中で
飛ぶ
跳ねる
唯唯諾諾