政府の郵政民営化委員会が、かんぽ生命保険の加入限度額を現行より700万円引き上げ、2千万円にするのを容認することが12月22日、分かった。
ゆうちよ銀行の預入限度額は300万円上げて1300万円とする。
12月25日に開く民営化委の会合で公表する見通し。
限度額の引き上げは、自民党が地方の利用者の利便性向上を求めているのを踏まえたもの。
民営化委の報告を受け、政府は年明けに政令改正の作業に入り、来年4月にも実施する。
引き上げは、かんぽが1986年以来30年ぶり、ゆうちょは1991年以来25年ぶりとなる。
かんぽの加入限度額は原則1千万円だが、保険加入から4年が経過すると最大300万円上乗せできる。
民営化委はこの上乗せ分を700万円上げて1千万円とし、計2千万円にすべきだとの考えだ。
自民党は6月、ゆうちょの預入限度額を、ことし9月末までに2千万円、2年後までに3千万円とし、かんぽの加入限度額は9月末までに2千万円に引き上げるべきだという提言をまとめていた。
来夏の参院選をにらみ、限度額引き上げを要望していた全国郵便局長会の集票力に期待する狙いもある。
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