昨年1年間に全国の警察が摘発したドメスティックバイオレンス(DV)は9161件(前年比73件増)で、統計を取り始めた2003年以降、16年連続で増加し、過去最多を更新したことが5日、警察庁集計の確定値で分かった。
警察への相談件数も8万2207件(4725件増)で最多を更新。
家庭内の暴力は深刻な状況が続いている。
一方、ストーカーの被害相談は7年連続で2万件台となったが前年がらは微減、摘発も減少した。
警察庁の担当者は、禁止行為の対象を拡大するなど規制を強化した2017年の法改正が影響し「規範意識が高まりつつある」と分析している。
DVの摘発は、暴行(5384件)と傷害(2784件)が多く、全体の約9割を占めた。
殺人は3件、殺人未遂が110件あった。
DVの相談では、被害者の年齢は30代が最多の27・6%。加害者も30代が最多で26・9%を占めた。
男女別では被害者の約8割が女性。
男性は1万7815人で、2014年の5971人と比べ約3倍になった。
加害者は約8割が男性だった。
ストーカー被害は、ストーカー規制法や刑法・特別法での摘発が前年比109件減の2355件。
被害相談は644件減の2万912件だった。
規制法に基づく警告は2052件で399件減少。
2017年施行の法改正で緊急時は警告なしに禁止命令を出せるようになったのが影響したとみられ、禁止命令は過去最多の1375件に上った。
被害者は9割近い1万8403人が女性。
年代別は20代が最多の34・5%だった。
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