自民党は国会での野党の質問時間を削減し、与党分を拡大するよう野党側に提案する方向で調整に入った。
安倍首相(党総裁)が10月28日までに党幹部に検討を指示した。
与党には法案の作成過程で議論する機会があるため、衆院予算委員会などでは与党と野党で「2対8」に配分するのが慣例になっている。
野党各党は自民党案を「首相が国民への説明責任を果たすことになっていない」
(立憲民主党幹部)と批判した。
自民党内では、11月1日召集の特別国会を延長し、野党側が求める所信表明演説や代表質問、予算委の実施と併せて、質問時間の割り当ての見直しを提示する案が出ている。
萩生田幹事長代行は10月27日、首相を官邸に訪ね「直近の民意を考えれば、野党に質問時間を譲っているのは国民の理解を得られない」として次の国会審議までにルールを見直す考えを伝えた。
首相は「われわれの発言内容を国民は注目している。 しつかり機会を確保していこう」として、与野党で調整するよう要請した。
党所属の若手議員も10月27日、森山国対委員長に与党の質問時間を増やすよう求めた。
菅官房長官は同日の記者会見で「国会議員が等しく質問できるよう議席数に応じて質問時間を配分するのは、国民ももっともだと考えると思う」と賛同する考えを示した。
野党各党は10月30日の衆院各派協葵弓自民党案が提示された場合、与党寄りの立場を示すケースが多い日本維新の会も含めて反対する構えだ。
立憲民主の福山幹事長は取材に旧民主党政権時代に自民党の要求で与野党が「2対8」の配分となったと説明し、整合性が取れないと訴えた。
希望の党、共産党のそれぞれの幹部は反発。
維新幹部も「とんでもない暴挙だ」と憤った。
自民党は衆院選前から与野党の質問時間の慣例見直しを主張。
加計学園問題で首相が出席した7月の閉会中審査では「5対5」を要求し、与野党交渉で「3対7」で折り合った経緯がある。
与党が国会で質問しているところをなかなか見れない気がする。
与党の質問があまりにも少ない「2対8」の配分は理解できない。
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