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フィリピン、中国漁船を拿捕 ウミガメ350匹積む

2014年05月09日 | 国際問題・紛争

中国外務省の華副報道局長は5月7日の定例記者会見で、中国漁船1隻が南シナ海の南沙諸島でフィリピン側に拿捕(だほ)されたことを明らかにした。

中国とフィリピンは南沙諸島の領有権を巡って激しく対立している。

華副局長は「フィリピン側に抗議し、船と乗員の返還を求めた」と説明した上で、「二度と挑発的行動を取らないよう、改めて警告する」と述べた。

中国は「海警局」の公船を現場海域に派遣しており、緊張が高まる可能性もある。

ロイター通信によると、フィリピン海上警察の巡視船が5月6日朝、南沙諸島のハーフ・ムーン(中国名・半月)礁沖で中国漁船を発見。

350匹のウミガメを積んでおり、違法操業の疑いがあるとして、船とともに中国人の乗員11人を連行した。

フィリピンの警察は、ワシントン条約で絶滅危惧種に指定されているウミガメ350匹が中国の漁船から見つかっているとして、野生動物の保護を規定したフィリピンの国内法に違反した疑いで、中国人船長を含む11人を逮捕したとしている。

現場はフィリピンと中国などが領有権を争っている南沙諸島の海域で、これについて、中国外務省の華春瑩報道官は5月7日の記者会見で「中国は南沙諸島とその周辺の海域に争いようのない主権を有している」と主張した。

そのうえで「中国外務省とフィリピンにある中国大使館はフィリピン側に対し、理にかなった説明を求めるとともに、乗組員と船を直ちに解放するよう要求した。 また、フィリピン側に対し、二度といかなる挑発も行わないよう警告する」と述べた。

南シナ海での中国の悪行は止むことはなく、関係各国が連携して戦わなければ対抗できない。


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